BORA – hansgroheのツール・ド・フランスの出場メンバーは正式発表はないが、ほぼ決まっている。
エースは、2019ツール・ド・フランスで総合4位となったエマヌエル・プッフマン。今年は表彰台を狙うことになる。エベレストチャレンジをしているように調子は良いようだ。
その他のメンバーについて疑問に思うことなどを書いてみたい。
BORA – hansgroheのスタートリスト
まず、ツール・ド・フランスのスタートリストだ。ジロもすでに4人は決まっている。この中にはジロ初参戦を発表していたサガンも含まれている。
サガンのポイント賞ジャージ獲得と共に、総合でもブッフマンの上位を狙う贅沢な布陣だ。
マキシミリアン・シャフマンを維持できるのか?
2020年にはドイツ選手権の予定はない。そのためマキシミリアン・シャフマンは、もう1年国内チャンピオンジャージを着ることになる。
だが、そのジャージに来シーズンどのようなスポンサーの名前をつけるのかはまだ明らかになっていない。
BORA-hansgroheはパスカル・アッカーマン、エマヌエル・ブッフマン、レナード・ケムナなど、ドイツ人ライダーを豊富に集めてきた。2019年Quick-Step Floorsから加入して、ますます調子を上げているシャフマンは、移籍市場での優先順位が高い。
26歳のシャフマンは、1週間のレース、丘陵地帯のクラシック、上り坂のスプリント、さらにはタイムトライアルで目を引き、多くのチームの注目を集めている。彼を失うことは大きな痛手となるだろう。
今年も、ヴォルタ・アン・アルガルヴェでレムコについで2位。パリ~ニースでも総合優勝している。今回のツールではブッフマンのアシストとなるだろうが、勿体ない使い方でもある。
彼らはサガンのジロの約束を守ることを後悔する?
ツール・ド・フランダースでライバルたちが争っている間、サガンはピアンカバロの山頂ゴールまで自分を引っ張っていく。
パリ~ルーベの日には、彼はミラノへの短いタイムトライアルに乗ることになる。サガンがツールとジロに出場することはクラシックに出れないことを意味している。
これは、今年のスケジュールではあまり意味がないように思える。
サガンがジロデビューを決めたのは、彼のルーティーンを変えるための歓迎すべきことだったが、新カレンダーでその約束を守るというのは、彼の才能を考えると勿体ない。
ジロへの出場を続けるための金銭的な見返りがあるのかもしれない。だが、彼とBORAはスポーツ上の犠牲に見合うだけの価値があるとすれば、ステージ勝利の多額のリターンが必要になるだろう。
果たして、スプリンターステージの少ないツールとジロで多くのステージ勝利は得られるだろうか?
パスカル・アッカーマンを満足させることができる?
サガンがツールとジロの両方に向かう中、パスカル・アッカーマンにはブエルタが残されている。
パスカル・アッカーマンは、それで全く問題ないと言っているが、昨年、世界のトップスプリンターの一人として浮上した後、2つのステージとジロでポイントジャージを獲得した男だ。
ブエルタを行うだけでは、プログラムのダウングレードのようなもの。サム・ベネットは、昨年のブエルタを受けた後に去ったが、アッカーマンの生産性はサガンの4勝に対して、昨年13勝している。
アッカーマンもサム・ベネットの後を追うことを考えたことはあるだろう。自分もツールに出たいと。
だが、2021年のツール出場は確約されているとも言われている。だから、ブエルタだけで満足しているのかもしれない。
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