UAE Team Emiratesに4年間所属していたフェルンド・ガビリアは2023年シーズンからMovistar Teamに移籍となる。
ただ、UAE Team Emiratesのタデイ・ポガチャルと同じで、Movistar Teamにはツールを狙うエンリク・マスもいる。フェルナンド・ガビリアは2018ツール第1ステージではマイヨジョーヌも着用した。
だが、Movistar Teamでも、ツール・ド・フランスに出場するのは難しいだろう。
転機の年となるか?
この投稿をInstagramで見る
フェルナンド・ガビリアにとって、2023年は転機の年となるだろうか。
ガビリアは、いくつかの不本意なシーズンを経て、キャリアを再活性化させなければならない。思えば、2020UAEツアーで最初にコロナにかかったのがフェルナンド・ガビリア。
この時には、トラック仲間でリードアウト役でもあるマキシミリアーノ・リケーゼも一緒だった。ガビリアは最後までUAEのホテルに缶詰めにされた。
だけど、ガビリアはコロナによほど好かれているのか3回も感染してしまう。これはサガンと共にプロトンでの感染回数では最多ではないだろうか。
2021年はE3 SAXO BANK CLASSICで舟状骨骨折。さらに2022年春には、オンループ・ヘットニュースブラッドの落車で鎖骨骨折。
まあ、これでは成績もふるわないはずだ。例えば2021年はわずか1勝しか記録しておらず、2022年も2勝をこえることはできなかった。
そのため、UAE Team Emiratesは期限切れの契約を延長しないことを決めたが、Movistar Teamはガビリアのスプリント力をまだ信じて契約している。
フェルナンド・ガビリアは、2023年を失われた3年間を取り戻すために転機の年とするつもりだ。
「この3シーズンは、プロフェッショナルとしても、人間としても、とても難しいものだった。閉ざされたシーズンだったが、しかし、今はまた前を向いている。
新しいチーム、新しい環境に身を置くことになった。モビスターでレースをするという事実は、さらにモチベーションを高めてくれる。
また、人との付き合い方も心得ている。パフォーマンスが良ければ、何も問題はない。しかし、成績が悪いと噂になる。ライダーのストーリー、舞台裏を知らない人が多いんだ。幸いにもチームの信頼を感じているし、モビスターの人々にも信頼を寄せている。
とはいえ、ここで本物のスプリント・トレインと組んでいるわけではないことは明らかだ。それでも、最後の1キロでいいポジションに落としてくれるライダーは十分にいる。
私はそれで満足する。このメンバーなら、素晴らしいものを見せることができる。それが僕のモチベーションなんだ。」
フェルナンド・ガビリアは、ブエルタ・ア・サン・フアン(1月22日〜29日)で来シーズンをスタートさせる。
ただ、トラック仲間でモナコの同じブロックのアパートに住むマキシミリアーノ・リケーゼはいない。
ガビリアがスプリントの前に「マックス」と叫ぶだけで、位置を把握してゴールまで連れて行ってくれるリケーゼなしで、どこまで勝利することが出来るのか注目となる。
28歳で、すでに50勝を挙げているが、更に積み重ねることが目標だ。
コメント