クリス・フルームのレーススケジュールは中止によって大きく遅れた。当初は、ブエルタ・ア・サンファンで始める予定だった。だが、国外からのチームのみ禁止からレース自体が中止となる事態に。
その後も、フルームが出場予定だった、ヴォルタ・アン・アルガルヴェも中止に。
フルームは、ようやくUAEツアーでシーズンを開始することが出来る。
だが、スポーツディレクターのエリック・ヴァン・ランカー(ERIC VAN LANCKER)は、クリス・フルームはチームのリーダーではないと言う。
Israel Start-Up NationのUAEメンバー
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発表されているメンバーは以下の通り。
エースナンバーはクリス・フルーム。UAEでは総合を決めるステージは2つのみ。あとはスプリンターのためのステージと個人タイムトライヤルが第2ステージに組み込まれている。
スプリンターステージでは、アンドレ・グライペルとリック・ツァベルが勝利を狙う。チームは最高結果を狙うというが、総合のリーダーは誰なのか。
これについて、エリック・ヴァン・ランカーが話している。
クリスの競技デビューは当初サンファンで計画されていた。結局、あのレースが中止になったことは、彼にとって災難ではなかった。これでフルームは100%回復した。
彼の体がレースにどのように反応するかは、まだわからない。彼は確かにUAEツアーでは、すべてを粉々にするような走りはしないだろう。彼にプレッシャーをかけないようにしている。
それまでの積み重ねが大事なんだよ。ツール・ド・ロマンディ、ドーフィネ、そして特にツール・ド・フランスへ。
今年初のレースでは、まだ周りを破壊するほどの走りを見せて欲しいとは思っていないようだ。逆に速くからレースにでなかったために、じっくりと調整することが出来たメリットがあったと思っている。
次に、クリス・フルームに変わって総合を狙う選手を話してくれている。
登りではクリスがベン・ヘルマンスを全力でサポートする。クリスはタイムトライアルで自分を試すことができる。
なんと、総合はベン・ヘルマンスで狙うようだ。
ベン・ヘルマンスの走りは
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ベン・ヘルマンスは34歳のベルギー人。2009年Topsport Vlaanderen – Mercatorでプロデビュー。2010年からRadioShackで4年間走り、BMCに移籍。
ISNには2018年から所属している。2017年にはツアー・オブ・オマーンを制しており、これまで19勝を上げている。
2019年にはThe Larry H.Miller Tour of Utah、Int. Österreich-Rundfahrt-Tour of Austriaで総合優勝。
2020年の勝利はないが、イル・ロンバルディアでは9位に入っている。
ただ、今回のUAEツアーの出場メンバーは非常に濃い。トップクライマーにどこまでついていけるのかは未知数だ。
走りによっては、フルームが上位を目指すことも考えられるけど。二人を山岳でアシスト出来そうなメンバーもいないし、どれだけの成績が出せるのかわからない。
フルームの場合、シーズン序盤はアシストに徹しているので、まあ予定通りと言えばそうなんだけど。少しは走れる所を見せて貰いたいですね。
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