中国がゼロコロナ政策で、大都市のロックダウンを実施しており、パーツの供給が遅れるというニュースがあった。
今度は、サイクルウェアも影響を受けるのではないかというニュースだ。こちらはウクライナ紛争によるものだ。
すでに、小麦、ひまわり油、自動車部品、ITなど注目されている。
サイクリング業界にとって重要なのは、ウクライナは世界の衣料品貿易、特にスポーツウェアの生産の重要なハブでもあるからだ。
影響を受けるメーカー
スイスのブランドAssosの衣服には「Made in Ukraine」のラベルが貼られていた。
だけど、Assosは、ウクライナ危機は我々のサプライチェーンに最小限の影響しか与えていない、と述べている。
当社のプレミアム生産パートナーの1社は、ウクライナで小規模な手縫い作業を行っていたが、リトアニアの主要生産施設に生産を振り向けることができたからだ。
ビオレーサー社のCEOであるダニー・セガースは、
私たちは長年にわたり、チェコの工場で女性を中心としたウクライナの人々を公平に雇用してきた。
私たちのビジネスの成長に関して、常にパートナーシップのアプローチとして、新しい生産設備を開始する新しいスポットを見つけ、できるだけ早くスピードアップさせるように努めている。
ウクライナの同僚との連絡をもとに、私たちは(ウクライナ西部の)リヴィウにある小さなセットアップとのコラボレーションを開始した。
(侵略に対する)私たちの最初の反応は、この施設に対する物資の供給を減らすことだった。最初の波の後、私たちは彼らに収入を与え、援助物資を提供するために、(彼らが安全だと思う限り)彼らとの仕事を続けた。
次に、ウクライナの仲間に提案したのは、難民のためのシェルターを提供することだった。現在、チェコの工場で新たに12人を雇用し、チームに迎え入れている。
多くの自転車パーツ会社などは、遅れに関して公にすることを好まない。実際どれだけ供給不足に影響してくるかは未知数。
衣料品会社は、ウクライナで予定していた生産を他の国にシフトすることができるが、余力のある工場を他の場所で見つけることは、特に急な通知では困難だ。
生地がすでにウクライナにある場合は、なおさら複雑となる。
生産スケジュールを管理するだけでなく、ブランドは使用する工場への生地供給を手配する必要がある。ローテク素材は比較的容易に調達できるが、ハイテク素材は18〜24ヶ月のリードタイムがかかることもある。
それは、各工場がどのようなスケジュールで動いているかによる。
現時点でも2022年春夏コレクション用の服を生産している工場もあり、2022年秋冬の大量生産は7月頃から開始する予定だが、これは工場によって異なる。
ブランド側としては、標準的な商業保険は、財産の損失や結果的な損失を問わず、戦争は対象外なので、未製造・未配送の商品については、出費がかさむ可能性が高い。
紛争が長引けば、長引くほどジワジワと消費者にも影響が出てくるのは間違いない。
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