昨年の冬はとにかく寒い冬でした。
雪もバンバン降るし、寒さで凍える日々を過ごしていました。
それに比べると、なんと今年の冬は暖かいことか。12月だというのに昼間は小春日和のような日もあり自転車乗りには嬉しい誤算です。
どうやら今はエルニーニョ現象となっているので現在暖冬となっているようです。
エルニーニョ現象とは
エルニーニョはおとこの子の意味があります。
クリスマスの頃に発生するので、イエス・キリストの誕生にちなんでおとこの子(エルニーニョ)と呼びました。こちらはスペイン語です。
ちなみに英訳すると、どちらも神の子となるようです。
エルニーニョ現象とは
簡単にいうとペルー付近の海水温度が平年よりも高くなる現象です。
その逆の現象で、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれてます。
海水温度が青く低くなっているのがわかりますね。
気象庁では、エルニーニョ監視海域の海面水温の 基準値との差の 5か月移動平均値が6か月以上続けて +0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、
−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
それぞれ数年おきに発生します。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。そのため気象庁は常に監視しています。
エルニーニョ現象時の状態
ラニーニャ現象とエルニーニョ現象の原因は風です。
地球には、偏西風と貿易風という大きな気流が2本流れています。
通常は、東側の暖かい海水が貿易風によって西側に集められます。東南アジア付近に積乱雲が発生することで海水温は一定に保たれています。
エルニーニョ現象は貿易風が(赤道上で西に吹く風)が弱まることに原因があります。
西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がるとともに、東部では冷たい水の湧き上りが弱まっています。
このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなっています。
ラニーニャ現象の原因は
ラニーニャ現象の原因も風といわれています。
貿易風が(赤道上で西に吹く風)が強くなることに原因がある。
ペルー沖の海水が貿易風によって西側に追いやられていくと、深海の冷たい水も一緒に引っ張られて、冷たい水がどんどん上へあがっていくことで海水温が下がり、ラニーニャ現象が起きてしまうそうです。
しかし、ラニーニャ現象の詳しい原因については、まだまだ解明されていないことが多いようです。
エルニーニョ現象になると
エルニーニョ現象とラニーニャ現象の、それぞれの特徴です。
ラニーニャ | エルニーニョ | |
ことばの意味 | 女の子 | 男の子 |
ペルー沖海水面の温度 | 低い | 高い |
夏の天候 | 猛暑 | 冷夏/猛暑 |
秋の天候 | 暖秋 | 暖かい |
冬の天候 | 寒波・大雪 | 暖冬・雪が少ない |
こうやってみると、エルニーニョのほうが夏は涼しくて、冬は暖かいのでこちらのほうが良いように思うのは、自転車乗りの私だけでしょうか?
ラニーニャが起こると、南方振動と呼ばれる現象により、次はエルニーニョ現象となるようです。
2018年9月頃にはどちらの現象もおさまっていました。
今年の初冬はエルニーニョ現象になるとの予測が出ていましたが、それが見事に当たったようです。現在はエルニーニョ現象となっているので11月になっても昼間には暖かい日が沢山あったのだと思われます。
まとめ
12月にはいったのですが、まだまだ昼間は暖かく過ごしやすいです。
朝は寒いので着こんで走ってますが、昼前になると暖かくなるので着る服に困りますね。
でも、寒すぎるよりは暖かいほうが断然よくて私はとても助かってます。
ビバ、エルニーニョ!
コメント