フランスのフラマンヴィルで開催される2021/22 UCIシクロクロスワールドカップ第15戦。
シクロクロス3強は誰も参加なし。まず、マチュー・ファンデルプールは腰痛で全休。更に膝の手術もしている状態。
ワウト・ファンアールトは、ベルギー選手権を最後にロードに備えてシクロクロスシーズンは終了している。
あとは、トム・ピドコックだけど、こちらのイネオスのキャンプに参加中だ。すでにワールドカップのポイント数では全休していもエリ・イーゼルビットがトッブを快走中。
今日も更にポイントを増やすのは間違いないだろう。世界選手権前の大会で勝利するのは誰だろうか?
カップ第15戦フラマンヴィル
コースマップ photo uci
フラマンヴィルの村の人口は1800人弱で、ノルマンディーの西海岸、コタンタン半島の真ん中にある。
コースは、シャトードフラマンヴィルの敷地内で行われる。2021年はコロナで開催はなく、2018年まではC2クラスの大会だった。
2020年にはフランス選手権が開催されているが、ワールドカップで使用されるのは今回が始めてとなる。
コースの特別な部分は、ライダーが2つの壁を通過できるようにする二重橋。スタントパイロットはダブルジャンプを楽しむかも。
全体的に高速なコースで、自転車から降りなければならない部分は階段くらいか。ゴールは少し登っている。
女子も最後は二人のスプリントでフェム・ファンエンペル（Pauwels Sauzen-Bingoal）が、パック・ピーテルス(Alpecin-Fenix)を破って勝利している。
スタート前
PHITI YouTube動画より 以下同様
獲得ポイント405でワールドカップリーダーのエリ・イーゼルビット。今日は、高速コースなので有利だと思われるけどどうかな。
ベルギー選手権では、3度のミスで遅れたトーン・アールツ。今日は走りはどうだろう。
スタートでは、エリ・イーゼルビットが良かったけれど。
すぐにトーン・アールツがトップに立つ。今回は5,000人の観客が見守る中ライダーは走っていく。
すぐにトーン・アールツは2位に後退。Pauwels Sauzen-Bingoalチームが前を占めそうだ。
トップを走るトーン・ファンデボッシュが、少しバランスを崩すがクリアー。
あっと言う間に、Pauwels Sauzen-Bingoalチームが1位から4位まで独占してしまった。
高速コースなので、チーム内で先頭交代が出来るんじゃないかな。
早くも6人が前に抜け出た形。
トーン・アールツは6人パックの最後尾。
2周目
ローレンス・ウィークから、エリ・イーゼルビットがトップに。
バイク交換の間に、またローレンス・ウィークがトップに立つ。2番手にコルネ・ファンケッセルが上がりそうだ。
腰の調子の良くなったローレンス・ウィークが少し、エリを引き離す。
エリが追いついて、二人が少し抜け出た感じか。
トーン・アールツが3位に上がってきた。
3周目
舗装路で5人がパックとなる。
トーン・アールツは2位に浮上。
トーン・アールツがトップに立つが、すぐにエリがカーブで抜き返す。
トーン・アールツが小さなミスをした隙に、ワールドカップリーダーがベースを上げて後続を引き離しにかかる。
トーン・アールツが追いつこうとするが中々背中を捕らえられない。
4周目
これは、結構引き離したなあ～。10秒開いている。
2位争いとなるのかな。トーン・アールツとマイケル・ファントーレンハウトが争う。
マイケル・ファントーレンハウトがトーン・アールツの前に出る。トーン・アールツは、またも小さなミスをしてしまった。
5周目
マイケル・ファントーレンハウトがエリから20秒遅れで通過。トーン・アールツを5秒引き離している。
トーン・アールツは驚異的な粘りで2位争いにかえってきた。
2位争いはまだ続きそうだ。
6周目
2位争いに、ローレンス・ウィークが加わるか。5秒差で追っている。
7周目
2位争いはデットヒートが続く。ポイント2位のマイケル・ファントーレンハウトは310ポイント。トーン・アールツが297ポイントなので負けられない。
トーン・アールツが底力を見せる。ついにマイケル・ファントーレンハウトを置き去りにする時がきた。
8周目
トーン・アールツは、エリから56秒遅れて通過。後続のマイケル・ファントーレンハウトに8秒のタイム差をつけた。
エリ・イーゼルビットはミスなく、走り続けている。
トーン・アールツはカーブで落車しかける。これで3度目のミスだ。
エリ・イーゼルビットは、単独でゴール。これで今シーズンのワールドカップで6勝目。驚異的な勝利でワールドカップリーダーの座をキープだ。
ゴール後のインタビューでは
偵察ではとても滑りやすかったが、コースは少し乾いた。リードのおかげで落ち着いてラインを選ぶことができ、それが何よりも良いことだ。とても強く感じ、たくさんのパワーを生み出すことができ、すぐに正しいリズムを見つけた。
ワールドカップにむかって正しい方向に進んでいることを願っている。
トーン・アールツは2位争いを勝ち抜いた。
マイケル・ファントーレンハウトは3位。
ポイントランキングは
- マイケル・ファントーレンハウト 335ポイント
- トーン・アールツ 327ポイント
トーン・アールツとのランキング2位の争いは最終戦で決着をつけることになる。
リザルト
- エリ・イーゼルビット（Pauwels Sauzen-Bingoal） 1:01:51
- トーン・アールツ (BALOISE TREK LIONS) +0:59
- マイケル・ファントーレンハウト（Michael – Pauwels Sauzen – Bingoal）+1:12
- ローレンス・スウェーク (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL) +1:39
- ケヴィン・クーン(Tormans) +1:44
- イェンス・アダムス +1:46
- コルネ・ファンケッセル(TORMANS CYCLO CROSS TEAM) +1:46
- トーン・ファンデボッシュ(PAUWELS SAUZEN – BINGOAL) +2:10
- Joshua Dubau +2:13
- Timon Ruegg +2:17
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