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UCIシクロクロス世界選手権U23と女子エリート結果 女子エリートは激闘に

海外情報
Photo by Khadeeja Yasser on Unsplash
この記事は約7分で読めます。

開催が危ぶまれていたが、なんとかシクロクロス世界選手権がスタートした。

今シーズンのシクロクロスワールドカップは6レースではなく、4レースのみで構成されている。ベルギーでのコロナ対策により、ジュニアの競技は中止。

U23のライダーにとっては、いつものようにレースが続くので朗報だった。U23男子のディングチャンピオンはライアン・カンプ(オランダ)。彼の連覇がなるか注目される。

女子エリートは、ディングチャンピオンのセイリン・アラマバードと、ルシンダ・ブランドの戦いになるのでは。

 

 

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世界選手権U23&女子エリート

世界選手権のコースは、なんと言っても巨大なブリッジから海岸の砂浜を走る部分の多いこと。

コースの長さは2,900メートル。

  • 1,388メートルの草
  • 440メールの燃え殻
  • 580メートルの砂
  • 220メートルのアスファルト/コンクリート
  • 300メートルの橋

などで構成されている。

橋はとても厳しい。全長は134m。ビーチに向かうには39.5m上がらないといけない。勾配は実に21%。女子は上がれない選手がいるのでは。

世界選手権らしいテクニカルなコースと、砂地を走るパワーが要求される。

 

男子U23

photo tiz-cycling ストリーミングより 以下同様

58人のライダーのスタート。上位勢はやはりベルギーとオランダが先頭を固めて走る。

 

砂場のパートでディングチャンピオンのライアン・カンプは落車してしまう。これが決定的な差となってしまう。

 

雨が降ってきている為、階段は滑りやすい。滑り止めマットがあれば良かったかも。

 

photo tiz-cycling ストリーミングより 以下同様

それにしても、この橋の勾配は凄い。砂地からでは勢いもそれほどつけられないし、普通の脚力では上がれないだろう。

私なら電動バイクでもこけてしまいそうだ。

 

この階段では結構な選手が滑っている。少し雨が降っており、ディングチャンピオンのライアン・カンプも滑ってしまう。

 

レースリーダーは、19秒のタイム差をつけて、ピム・ロンハール(オランダ)がトップを快走。最終周回に入った。

ディングチャンピオンのライアン・カンプはベルギー勢2人とパックになって走っている。

 

優勝は、猛烈に追い上げてきたライアン・カンプを振り切ってピム・ロンハール(19歳)が優勝。手をバタバタと羽のように動かして喜んでいた。

 

リザルト

  1. ピム・ロンハールPim Ronhaar(オランダ) 49:47
  2. ライアン・カンプRyan Kamp(オランダ)  +0:08
  3. ティモ・キーリッヒTimo Kielich(ベルギー)   0:14
  4. Emiel Verstrynge (ベルギー)   0:19
  5. Toon Vandebosch(ベルギー)   0:31
こちらはハイライト

こちらは男子U23のフル動画
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女子エリート

スタートを見ると、かなりの風が吹いているのがわかる。雨も降っているし結構寒そう。

 

なんと、スタートして第1コーナーで先頭のディングチャンピオンのセイリン・アラマバードが落車。大きなハンディを追ってしまう。

 

砂浜で先頭に立ったのは、デニス・ベッセマ。ハンメで落車して痛めた膝の調子は良くなったのだろうか? その後ろにはルシンダ・ブランドが続く。

 

トップを走るデニス・ベッセマはカーブであわや落車しそうなほど滑ってしまう。だが、2位を走るルシンダ・ブランドに早くも3秒程度のリードを広げた。

 

セイリン・アラマバードは2周目に入って5位。すでに25秒のタイム差がついている。ここからの挽回はかなり厳しい。

 

アンマリー・ワースト(オランダ)がルシンダ・ブランドを捉えて2位に上がっている。どうもルシンダ・ブランドは今年に入ってから調子が良くないのか、これまでの勢いが感じられない。

 

アンマリー・ワーストは、3周目の砂場でアタックをかける。一気に引き離すつもりか。それにしても凄いパワーだ。

 

先頭を走るデニス・ベッセマは砂場で追いつかれる。いつものベッセマならば、このまま独走しそうな感じだったたが、やはり痛めている膝が万全ではないのかな。

 

トップ争いに加わっていた、アンマリー・ワーストが落車。二人に間をあけられてしまう。

 

砂場でトップに立ったルシンダ・ブランドはベッセマとトップ争いを繰り広げる。31歳でついに世界チャンピオンとなれるのか?

 

リードを築きそうになったルシンダ・ブランドがコーナーで滑ってしまい、デニス・ベッセマに追いつかれる。

 

4周目に入り、ラスト2周となったが二人の決着はまだつかない。後ろから少しずつアンマリー・ワーストが追いついてきた。トップは3人になりそうだ。

 

完全に先頭は3人の争いとなる。

 

ルシンダ・ブランドがバイク交換にピットに入った。これで先頭は2人と少し間が開く。

 

アンマリー・ワーストがコーナーで落車。だが、3人の差はつかないままラスト周回に向かう。

 

砂場で、少しデニス・ペッセマが遅れてしまう。ここで、ルシンダ・ブランドがアタックをかける。

 

ルシンダ・ブランドは、前を譲らない。橋の登りでも渾身の走りだ。

 

アンマリー・ワーストがアタックをかけて、前に出た。だが、コーナーでルシンダ・ブランドと絡んでしまって落車。これは勝負あったか?

 

ルシンダ・ブランドは追いつかれることなく激闘を制して初の世界チャンピオンをつかみ取った。

3大シリーズ完全制覇も見えてきたかな。

アンマリー・ワーストは、覚えているだけで3回は落車している。落車がなければ、間違いなくトップを取っていたはず。相当調子が良かっただけに残念。

3位となったデニス・ベッセマは初の表彰台獲得。やはり、途中からハンメで落車して痛めた膝が痛くなったそうだ。ベストの状態だったら独走していたかも。

さらに、優勝候補だったセイリン・アラマバードは最初の落車が痛かった。これで完全にビハインドになってしまい、最後までペースがつかめなかった。

ラストの戦いは、見ていてハラハラの面白い走りを見せて貰った。

 

リザルト

  1. ルシンダ・ブランド(オランダ) 46:56
  2. アンマリー・ワースト(オランダ)  +0:08
  3. デニス・ベッセマ(オランダ)   0:19
  4. クララ・ホンシガー (アメリカ)   0:52
  5. YARA KASTELIJN(オランダ)   1:04
  6. セイリン・アラマバード(オランダ) 1:12
  7. Evie RICHARDS(イギリス)  1:13
  8. サンネ・カント(ベルギー)  1:43
  9. Elisabeth BRANDAU  2:07
  10. Christine MAJERUS 2:08
こちらはハイライト

 

こちらは女子エリートのフル動画
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