ファビオ・アルはUAE-Team Emiratesとの延長契約がえられず、様々なチームと移籍のニュースが流れていた。
最初はAlpecin-Fenix。次に、イタリアのプロチームVini Zabù – KTM。
だが、結局最終的に、2021年Team Qhubeka ASSOSとの契約を発表した。これでワールドツアーチームに残留ということになり、一番良い選択となったのではないかな。
1年契約
この投稿をInstagramで見る
ファビオ・アルのこれまでの実績については申し分ない。
- 2014 ジロ総合3位、ブエルタ総合5位
- 2015 ジロ総合2位、ブエルタ総合優勝
- 2016 ツール総合13位
- 2017 ツール総合5位、ブエルタ総合13位
だが、その後、グルテン不耐性から腸骨動脈狭窄の手術。そしてエブスタンイン・バー症候群と立て続けにファビオ・アルには悲劇が襲ってくる。
これらについては、復帰を期待して何度も書いてきたが、この3年間復調の兆しは見せるが、完全に立ち直るまでには至っていない。
小さな1週間程度の成績が物凄く悪いということは決してない。
今シーズンも順調な滑り出しで
- Tour Colombia 2.1 (2.1) 総合12位
- Vuelta a Burgos (2.Pro) 総合9位
- Mont Ventoux Dénivelé Challenge (1.1) 5位
- Tour de l’Ain (2.1) 総合10位
と良い成績を収めている。
しかも、ツール・ド・フランス第8ステージまで総合29位に位置しており、ダデイ・ポガチャルの良いアシストとして働いていた。
山岳ではアタックも見せていたし。それなのに、第8ステージでは60km走った所で突然のリタイヤとなってしまう。
ツールでの失速の理由はわからないが、エースとして考えた場合には物足らないということだ。
このためUAEとの延長契約は得られなかった。
ファビオ・アルも来シーズンは31歳となる。そろそろ、総合でも調子を取り戻さないと、チームの信頼も得られない。
是非、2021年シーズンは、チームに貢献できる働きを見せて貰いたい。
コメント