クリテリウム・デュ・ドーフィネから背中の痛みを訴えていて遅れてしまったエガン・ベルナル。
ツール・ド・フランスでは、唯一のエースとなりながらも途中リタイヤしてしまう。
エガン・ベルナルは現在、リハビリをしているがトップフォームに戻るにはかなり時間がかかることを告白している。
来シーズンに向けて
ベルナルは背中の痛みの出る原因を次のように語っている。
私はすでに来シーズンについて考えている。
基本的に、私が抱えている問題は、片方の脚がもう一方の脚よりも長いため、脊椎に脊柱側弯症が発生し、脊椎の椎間板が臀筋の神経を穿刺することによって起こっている。
足の回復には、かなり長くかかる。難しい問題で、手術で対処できない。
代わりに、リハビリテーション、超音波検査、炎症を抑えるために、腰を強化して、椎間板を保持して元の位置に戻すことができるようにしている。
外科的手術では解決出来ず、長期的なリハビリによるしか克服できない問題。背中を強化して椎間板ヘルニアを直すしかないようだ。
エガン・ベルナルは痛みがなく乗れるようになるまで2、3か月はかかると言っている。ツールで全力で走れなったのは、これが理由だったことも明らかにした。
痛みがあり、まともに乗れないのでは力をかけることも出来ないはず。かなりの時間がかかることが予想される。
ツールでの精神的な苦痛を語る
ベルナルは、ツール・ド・フランスでのリタイヤに至るまでの苦しい胸の内も語っている。
ツールで、最初のステージで元気だったが、背中の痛みのために完全に絞ることができないことがわかったときは、とてもつらかった。
そして、総合で戦う機会を失い、背中にナンバーワンを背負ったままリタイアすることになったことは、とても複雑な気持ちだった。
でも、そこにたどり着くためにベストを尽くしたことはわかっているし、世界で最も重要なレースであることを話しているのだから、冷静に考えている。
勝ちたければ100%の力を発揮しなければならない。身体的な問題で自分のレベルに達していないことを自覚しなければならないが、それが人生なのだ。
物事はいつも期待通りにはいかないが、人生は続くものだ。
ベルナルは、2020年に受けた不運と決別したいようで、2021年に最高の状態に戻ることに集中している。
今はモナコでリハビリをしていて、ベストを尽くそうとしているし、来年に向けてモチベーションを高めている。
失ったツール・ド・フランスのことを考え続けることはできないし、去年勝ったツール・ド・フランスのことを考え続けることもできない。
常に前を向いて考えなければならないし、今はベストな方法で物事を行う方法があるんだ。
トッププロとして、全力が出せないのは辛いだろう。地味はトレーニングしかないのだろうが、来シーズンにはトップフォームに戻って、ダディ・ポガチャルとの真っ向勝負を見せて欲しい。
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