サム・ベネットは4年振りにツール・ド・フランスに出場。
ついに念願のツール初優勝を第10ステージで飾った。ゴール後のインタビューでは涙で言葉につまることもあるほど。
それには、BORAでは達成することの出来なかったツールへの思いが詰まっていた。
長い年月の積み重ね
You’ve won Sam….YOU’VE WON!!!! 🏆🏆🏆@Sammmy_Be is é tusa buaiteoir an staid inniu!!
CHAMP!!! Táimid fíor-bhródúil asat 🇮🇪🇮🇪🇮🇪@LeTour #TDF2020 @JOEdotie pic.twitter.com/RGqprOJlUP
— Spórt TG4 (@SportTG4) September 8, 2020
サム・ベネットがツールに出場したのは2017年のこと。この年にはサガンのグリーンジャージ獲得のためのスプリントトレインの一員だった。
その後、サム・ベネットはツール・ド・フランスにセレクトされることはなくなった。
だが、2019年サム・ベネットがジロに選出されることもなかった。BORAはアイルランド人ではなく、若いドイツ人のパスカル・アッカーマンをジロに出場させる。
そして、パスカル・アッカーマンはジロ2勝をあげて、マリアチクラミーノを獲得。
結局サム・ベネットはジロもツールも出場出来ず、ブエルタ出場となる。実力は着々と積みかさねていた。
だが、スプリンターとしての地位を獲得するにつれてツールへの思いは募る。
BORAから抜け出す
2019年サム・ベネットは実に13勝をあげる。
だが、最強のスプリンターとなるには、ツール・ド・フランスで活躍することが一番だ。
BORAにいれば、サム・ベネットは毎年ブエルタだけの出場となるところだった。
Bora-Hansgroheとしては、
そして、ようやく手にした第10ステージの勝利。しかも、カレブ・ユアンとサガンを破っての勝利だ。それと共にグリーンジャージも再び着用する。
サム・ベネットの涙の理由は長い年月で積み重なった苦渋とツールでの勝利への渇望だった。
その為の第1歩をついにサム・ベネットは果たした。
長い年月がかかったが、これからでも遅くはない。パリのシャンセリゼに向けて、ステージ勝利と共にグリーンジャージの獲得もサム・ベネットには必要なことだ。
最強のスプリンターであることを証明するために。
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