パヴェル・シヴァコフはチームイネオスの次世代のエースと言われている。今年はツール・ド・フランスにも出場する予定となっており、チームの期待は大きい。
だが、ツール・ド・ラ・プロヴァンスのモン・ヴァントゥの登りでは失速。全く精彩を欠いており、どこにいるのかもわからない状態。
オーストラリアでは好調
パヴェル・シヴァコフはサントス・ツアー・ダウンアンダーでシーズンイン。チームのローハン・デニスをアシストしつつ、ヤングライダー賞獲得に総合16位と健闘。
登りでは、先頭を走る姿も多くみられ快調に走っている。
続く、カデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースでは素晴らしいアタックをかけた。
完全に逃げ切れたかと思われたが、ドリス・デヴェナインス( Deceuninck-Quick Step )にスプリントで負けてしまう。だが、調子の良さは誰がみても間違いなかった。
モンヴァントゥで遅れる
ツール・ド・ラ・プロヴァンスでは、エディ・ダンバー、ジャンニ・モスコンと並んでエースとして望んでいた。
表彰台を獲得するのは間違いないとも思われていたほどだったが。
クイーンステージのモンヴァントゥの走りで、このステージレースは決まると思われていた。だが、パヴェル・シヴァコフの姿はどこにもない。
彼は、ナイロ・キンタナがアタックする前に、すでにクラックし始めていた。
パヴェル・シヴァコフのタンクは空だった。
これについてヘッドコーチのティム・ケリソンが明かしてくれている。
シヴァコフは、オーストラリアから帰国した後、急激に体重が減った可能性があると。
彼は昨年のポーランドツアーで優勝した時と同じくらいの重さだ。モンヴァントゥで速く上がろうと思っていたので体重を減らし過ぎた。
若いライダーにとって、体重とパワーバランスを維持する必要があるとわかったのは良い教訓となるだろう。
山岳を速く上がるには、体重が少ないことは必要だが減らし過ぎるとエネルギーがなくなる。ある程度の力を身体に貯めた状態でないと上がれない。
パヴェル・シヴァコフの今シーズンの目標は、ツール・ド・フランスだ。6月に100%の状態にならなければならない。士気を高めるのは良いがトップコンデションは今ではない。
バヴェル・シヴァコフは体重を戻して、一度コンデションを立て直す必要があるだろう。
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