EFエデュケーションファーストは、今シーズンからEF Pro Cyclingとチーム名を変更。
若干だが、チームジャージも変わっている。
昨年からEF Pro Cyclingは、グラベルレースやマウンテンバイクのレースにプロロードライダーを出場させている。
これは昨年から始めた「Explore the world」(世界を冒険する)というキャンペーンの一貫だ。
自転車の楽しさを伝える
EF Pro Cyclingは、昨シーズンから行われていたプロライダーによる一般レースへの参加を今年も続けていく。
ブロロードレースは、一般人は参加出来ない。だが、グラベルロードレースやマウンテンレースなどは一般の人も一緒に走れるレースだ。
アメリカ・カンザス州で開催された200マイル(320km)を走破するグラベルレースであるDirty Kanza。
こちらには昨年二人が参加。アレックス・ハウズが3位を獲得した。
イギリス全土を横断しロード・グラベル・マウンテンなど4つのレースを組み合わせた「GBDURO」。
こちらは1960kmを走破する。これはラクラン・モートンが初代優勝者となっている。
アメリカ・コロラド州で行われる100マイル(160km)を走破するマウンテンバイクレースの「レッドヴィル・トレイル100・MTB」にも出場。
イギリス・ヨークシャーの代表的な3つの峠を越える「スリーピークス・シクロクロス」などにも出場。
昨シーズンにグラベルレースに参加したのは3人
- アレックス・ハウズ(アメリカ)
- ラクラン・モートン(オーストラリア)
- テイラー・フィニー(アメリカ)
アレックス・ハウズはアメリカ国内チャンピオンにもなった。ロードも走りグラベルロードも走る。今シーズンも続ける予定だ。
テイラー・フィニーは残念ながら、ケガからの復帰が思わしくなくロードレースの世界から引退してしまった。
新しいプロロードチームの形
GMのジョナサン・ヴォーターズは、このようなイベントに参加することは、スポーツを「破壊」するという当初の目的に沿ったものであるだけでなく、新しいファンを引き付ける助けにもなったと言う。
彼は次のように述べている。
チームの核となる文化は、常に創業当初から破壊することだった。それは私たちが常に考えていたことであり、それが創業の原則だった。
異なるチームには異なる設立原則があるが、このチームでは前者とは異なる方法で物事を行うことだった。
毎年変えていかないといけないと思っている。いろんなレースに出たいね。例えばブータンのレースも見ているし、南アフリカのレースにも興味がある。
今年とコンセプトは同じで、場所はいろいろなところにトライしていきたい。
EF Pro Cyclingは2018年には6勝だったが、2019年には17勝をあげポイントランキングも急上昇した。これは若い選手の活躍もあるが、自由なチーム風土も影響しているのではないだろうか?
Jumbo-Vismaから移籍してくるニールソン・ポーレスも、今シーズン大きく伸びるかもしれない。管理されるよりも自由なほうが成長できるライダーもいるだろうし。
プロロードチームがファン層拡大の為に、一般のレースに出てアピールしたり活動したりするのは良いことだと思う。
グラベルに出ているモートンやアレックス・ハウズもロードの力は維持出来ているという。
大衆にアピールするためには、スポーツをよりオープンに、より多くの代替レースに向けて出場すること。そしてそれを受け入れるチームになることが必要なのかもしれない。
TREKも同じようにプロライダーがグラベルレースに出場。このような活動は、未来のプロロードチームの形を見ているのかもしれない。
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