10月20日に行われるジャパンカップ。
この日本でのレースがテイラー・フィニー(EF Education First)の引退レースとになってしまう。
アメリカの期待の星として若くからロード・トラックで活躍。世界ジュニア、世界U23でも個人タイムトライヤルのチャンピオンに輝いている。
ジロ・デ・イタリアではマリア・ローザも着用した。
テイラー・フィニーの経歴
From the Olympics to the Tour to Roubaix, there’s no one who’s done it quite like Taylor Phinney. The 29-year-old will race his last professional race race in Japan this weekend. Thank you for the memories, Taylor. And good luck in the next chapter. https://t.co/twfFNrLzUl
— EF Education First Pro Cycling (@EFprocycling) 2019年10月16日
テイラー・フィニーは、サイクリング一家に生まれた。 彼の父親、デイビス・フィニーは、ツール・ド・フランスでロードステージに勝利した最初のアメリカ人。
彼の母親、コニー・カーペンターは、1984年に最初のオリンピック女子ロードレースで優勝。2人のオリンピック選手の息子、タイラーは、18歳のときに北京オリンピックデビューを果たしている。
4年後、2012Giro d’Italiaのオープニングステージで優勝し、マリアローザを3日間獲得。
輝かしいプロキャリアを送ると思われていたが、2014年の全米選手権大会での時速60マイルでの墜落事故で、左下腿骨折と膝を負傷しキャリア終焉を思わせるケガをしてしまう。
彼は医者から二度と乗れないかもしれないと言われたが、彼は14か月の歳月を経て再びレースに復帰。
全米TTタイトルを獲得するが、2013年世界TTで4位を獲得したトップレベルのTT能力はもどらなかった。
2017年には、初めてツール・ド・フランスに出場。2018年にキャノンデールからEF Education Firstに移籍している。
数年の長い年月での決断
結果的には、2014年の落車が全てだった。
ケガから復帰する過程で、プロレース以外の生活を考え始める。芸術や音楽の探求をしたいという考えが生まれたのだ。
復帰したテイラー・フィニーは、数年に渡り膝の不調に悩んでおりベストにはもどらなかった。
ただ、レースを終わらせるためだけに並んでいたくはなかった。
今後、テイラー・フィニーはプロを引退し、来年からはエンデューロレースやマウンテンバイクを使ってフリースタイルのエクストリームスポーツをするそうだ。
気分は15歳らしい。
ジャパンカップでは最後のプロでの走りを見せてくれるので、しっかりと目に焼き付けておきたい。
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