2020シーズンに向けてのトップ5となるクライミングバイクはどのバイクだろう?
私は軽量バイクが大好きで、なるべく軽いパーツを使うようにしている。走りにはほとんど関係ないような気がするけど。
ユーザーでカスタマイズすれば、5キロ代の軽量バイクも可能だ。市販で買えるベストクライミングバイクを見てみよう。
Wilier Zero SLR
Wilier Zero SLRは、2019年6月に発売された。
28mmタイヤを装着したZero SLRの重量は6.8kg。ペイントされたフレームセットは、780gだが、Disk専用フレームでこの重量は十分に軽い。
フレーム重量に対してねじれ剛性を強化し、重量剛性比ではZeoo.7に対して24%向上させた。
一体型のステムとハンドルは330gと軽量マニアでも満足いく重量に収まっており、ケーブルは全て内蔵。
フレームセットとZERO INTEGRADEDハンドルバーが一緒で価格は59万円。Dura-Aceで組むと軽く100万円はこえてきますね。
2020年シーズンはアスタナとAG2R La Mondialeが使用するWilier。山岳では間違いなく投入してくるでしょう。勝利を飾ってアピールできるチャンスだ。
トレック・エモンダSLR
軽量バイクリストにTrek Emondaを含めない訳にはいかない。
2014年にリリースされたEmondaは4.5kgというトップスペックで登場した。当時の軽量パーツてんこ盛りで値段も凄かった。
アルベルト・コンタドールやバウケ・モレマなどがトレック・エモンダで大きな勝利を収めており、バイクの性能に疑いの余地はない。
トップスペックを装った最新のEmondaインカネーションには、ディスクブレーキとSRAMの最新の12スピードRed AXSグループセットが付属。
重量は56サイズで6.68kg。ペダルセットを追加して、ようやくUCIの最小重量制限である6.8kgを越える。
私の乗っているEmondaは、2018年モデルのリムブレーキだが2020年モデルのEmondaはフレーム重量がDiskでも665gだ。
山岳用に特化したEmondaは、軽量化に特化したバイクだ。
乗り心地は硬いの一言。組み合わせるホイールにもよるけれど、更に硬いEnveのカーボンホイールと組み合わせて乗ると腰にくるほど硬い。
Bianchi Specialissima
チエレステーカラーが印象的なビアンキ。Specialissimaはビアンキの軽量バイク。
Specialissimaフレームは、Bianchi CVシステムで設計されており、Countervailの振動除去素材を使用している。
マテリアル・サイエンス社の製造した特殊素材は、独自のカーボン繊維構造と粘弾性により優れた振動除去性能を有している。これをシート状にしカーボン積層に挟み込むことで、路面からの微振動をカットし、従来品に比べ最大80%もの振動を除去することが可能になっている。
フレームセットの重量はわずか780gで、究極のクライマーズバイクだ。
無駄のないシンプルなフレーム形状の中にも、細かく造形を工夫することで重量を削ぎ落とし妥協のないレーシング性能を実現している。
パンターニのSpecialissima限定版はこちら。
Canyon Ultimate CF Evo Disc
Canyonは、ダイレクト販売で安価に最高級のバイクを作り出しているメーカー。
2018年ロードはアレハンドロ・バルベルデ。シクロクロスはマチュー・ファンデルプールがCanyonのバイクでチャンピオンとなっている。
各バイクメーカーにはフラッグシップクライミングバイクがある。
TrekはEmonda。BianchiにはSpecialissima。そして、CanyonにはUltimate CF Evo 10.0 Ltdがある。
ペイントは最小限に抑えられ、フレーム重量は641g。5.99kgの重量を実現するためにシートポストはドイツのシュモルケ製で87g。
サドルはセライタリアのSLR C59を使用し61g。ステム一体型ハンドルは270gと軽さを追求している。
このフレームは2019年ツール・ド・フランスでも実践投入されており、十分な強度を保証されている。
価格は114万円と、これだけのパーツと重量としては比較的安価だと言っても良いだろう。あくまで比較しての話だけれども。
Festka Scalatore
このリストの最後のバイクは、DISKブレーキでありながら5.6kgという重量のカスタムFestka Scalatoreスーパーバイク。
Festkaはチェコのバイクワークショップで、先日紹介したカスタムペイントの出来る自由なバイクメーカーだ。
DISKブレーキ搭載で6kgを切っているならば、これ以上カスタマイズする必要はないですね。
Schmolkeバー、ポスト、サドル、ホイール、Extraliteステム、THMクランクセット、Tuneボトルケージが含まれての重量だから凄い。
まあ、上にあげたような名前のパーツがわかる人は、相当な軽量マニアですね。
リムブレーキにすれば更に軽くなるけど。
フレームセットだけで£5,000(70万円)以上の費用がかかるため、フルビルドは£12,000(170万円)を超えますね。カスタマイズすることを考えると安い??
ヒルクライマーがカスタマイズするフレームで多いのは、キャノンデールの2019 SuperSix EVO。リムブレーキバージョンだ。フレーム重量が軽いことがカスタマイズするにも第1の条件となる。
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