2025年シーズン、Team Visma | Lease a Bikeの石畳レースでの勝利を足元で支えた「あの技術」が、ビジネスの世界から退場することになった。
走行中にタイヤ空気圧を調整できる革新的なホイールシステムを開発したGravaaが、2026年1月裁判所より破産宣告を受けている。
実績が出なかったからではない。もっとも過酷なレースで、その性能は証明されていた。それでも彼らは生き残れなかった。その理由とは?
パリ~ルーベ・フェミニンでも証明
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2024年10月に正式に発売されたタイヤシステムは、ハブに内蔵されたポンプによって、走行中にタイヤの空気圧を調整・モニターすることができる。
システムは、ハブとチューブレスタイヤのバルブに伸びるホースで行われる。KAPSはKinetic Air Pressure Systemの略。
具体的には、ホイール ハブにある 250gのポンプシステムが、ホイールの回転によって駆動される。
ハンドルバーのボタンを使用して、ライダーはタイヤの空気圧を数秒で増減できる。これは直接行うこともできるが、圧力リザーバーを介して行うこともできる。
スマホであらかじめタイヤの空気圧を設定しておいて、手元のボタンで空気圧を変えることが出来る。
Team Visma | Lease a Bikeは、2023年のクラシックシーズンに初めてこのテクノロジーを採用。
2024年10月、マリアンヌ・フォスがUCIグラベル世界選手権で優勝した際に、最新のGraava KAPSシステムを搭載したホイールを使用。見事に勝利した。
68. Paris-Roubaix Femmes
📍 Roubaix
🏆 Pauline Ferrand-PrévotThe first of the many great rides of PFP this season, winning Paris-Roubaix as the first French in the 21st century. #ParisRoubaixFemmes pic.twitter.com/OWrtV1FSDn
— Bence Czigelmajer (@cycloben2) December 1, 2025
2025 パリ~ルーベ・フェミニンでポリーヌ・フェランプレヴォが独走勝利。ここでもGravaaが使われた。
さらに、パリ~ルーベの弟分といわれる2025 グランプリ・ド・ドナンでマシュー・ブレナンが勝利しており実力が証明されている。
Team Visma | Lease a Bikeは、十分に恩恵を受けており、パートナーシップを提携しているが、今後はどうなるのか。
勝てる機材は何故売れなかったのか?
Gravaa bankruptcy casts shadow over 🇳🇱 Visma’s Roubaix advantage
📸 Team Visma | Lease a Bike pic.twitter.com/tg8qRuNtzj
— Domestique (@Domestique___) January 22, 2026
パリ〜ルーベを勝った機材メーカーが倒産する。 この原因は、やはり市場の冷酷さにあった。
破産管財人が指摘したのは、単純にして致命的な販売不振。 いくらプロが石畳レースで勝っても、ホイール込みで約55万円〜85万円という価格設定は、一般のサイクリストには高嶺の花すぎた。
また、通常の舗装路を走るホビーライダーにとって、重量増やメンテナンスの手間を抱えてまで「自動空気圧調整」が必要だったかというと、需要は極めてニッチだったと言わざるを得ない。
在庫は抱えているので個人ユーザーやチームは使えるとのこと。現在、資産を引き継ぎたいスポンサーを探しているようだ。






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