シクロクロスではVIP席とか、入場料をとって観戦して貰っているレースもある。
だが、ツール・ド・フランスの主催者であるASO(Amaury Sport Organisation)は、アルプ・デュエズのような人気の高い山岳ステージの観覧にチケットを導入するという提案について、これを断固として否定している。
有料化提案の背景
🤔 Le modèle du cyclisme français est-il voué à disparaître ?
🇫🇷 La proposition de Marc Madiot pour sauver le cyclisme français ► https://t.co/HEZCqNT6Nu@TotalEnergiesFR pic.twitter.com/giTX3QfytM
— RMC Sport (@RMCsport) November 3, 2025
元プロサイクリストでB&B Hotels – KTMのジェネラルマネージャーだった、ジェローム・ピノーが、ポットキャストで意見した。
チームの追加収入源を確保するための一つの方法として、有名な山岳ステージの最後の5kmを閉鎖し、有料化することを提案し、この議論が巻き起こっていた。
ポットキャストには、Groupama – FDJのGM、マイク・マディオもいたが、彼の意見は違う。
「私は無料アクセスを支持する。私たちは無料の最後の主要スポーツなんだ。
それは私たちの強みの一つだ。しかし、収入源を見つけ、ライダー、チーム、そして主催者といった様々なステークホルダー間のより良いバランスをとるには、確かに多くの努力が必要だ。」
一部のファンや関係者からは、有料化によって観戦体験の向上や安全性の確保に繋がる可能性を指摘する声もあった。だが、多くのサイクリングファンは、スポーツの魂に反するとしてこのアイデアに嫌悪感を示している。
元々一般公道で行われるスポーツで、どこからでも出入りできるのだから有料化というのは山頂付近とか限られた場所しか出来ない。前日からキャンピングカーで来る人とかもいるし、徴収しようがない場面もあるはず。
これについて、ASOのサイクリング部門副ディレクターであるピエール=イヴ・トゥオー氏は、以下のようにコメントしている。
「サイクリングは本質的に無料だ。入場料制度の導入は議題に全く上がっていない。
理由として、有料化を導入すれば人々は来なくなり、結果的にレースのスペクタクル性が薄れ、雰囲気も失われるリスクがある。観客の熱狂的な存在こそがレースの価値なんだ。」
UCI会長ダヴィド・ラパルティアンも、有料化は世間の猛烈な抵抗を招くと述べて、このアイデアを支持していない。
ただ、これで有料化の案が終止符となるとは思えない。実際、ジロ・デ・イタリアでは、ゴール地点のレオナルド・ホスピタリティゾーンでは、大型スクリーンでの中継、高級イタリア料理の軽食、飲み放題のドリンクなどが提供される。
ツール・ド・フランスでは、VIPビレッジやゲストフィニッシュエリアといったホスピタリティサービスは以前から提供されている。ジャパンカップでも、有料の特設観覧席エキサイティングゾーンが販売されている。
ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベでもVIP席はあり石畳をまわるVIPバスツアーも提供されている。今後も、有料化案が出てくるのは間違いない。






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