スペインの若き才能UAE Team Emirates – XRGのフアン・アユソーが、2026年シーズンからLidl – Trekへ移籍することが決定し、大きな話題を呼んでいる。
しかし、なぜトップチームであるUAEを離れる決断を下したのだろか?
ダニエル・ベンソン氏とのインタビューの中で、アユソは古巣チームに対する赤裸々な思いを明かしている。そして、その別れが2023年のブエルタ・ア・エスパーニャに端を発した長い離婚であったことを示唆した。
始まりは2023年ブエルタ
この投稿をInstagramで見る
フアン・アユソーは、2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合4位という好成績を収めたにもかかわらず、この頃からチームとの間に「化学反応や関係性がない」と感じ始め、移籍の可能性を考え出したと語っている。
彼のフラストレーションは、特にチーム内でのコミュニケーションとマネジメント体制に向けられている。
フアン・アユソーは、間違いは決して対処されなかったとマネジメントへの痛烈批判。最もエネルギーを奪われたと語るのは、チーム管理体制の不透明さだ。
「マネジメント側から、ライダーのメッセージや役割が明確になることは決してなかった。間違いが犯されても、決して対処されることはなかった。
そのせいで私から多くのエネルギーが奪われた。チームメイトと競い合わなければならないことが多く、それは良い気分ではなかった。」
チームバスの外ではなく、内部で何が起きているかに気を配る必要があった状況への不満を明らかにしている。
1億ユーロ条項と「カレンダー剥奪」の脅し
6° en el Europeo.🇪🇺
Gracias de nuevo a los chicos por la ayuda 🙏🏼
🔜🏖️☀️ pic.twitter.com/4KIuc7S642— Juan Ayuso (@juann_ayuso) October 5, 2025
フアン・アユソーの離脱を決定づけたのは、契約更新をめぐる交渉での出来事だった。
2025年1月に提示された2030年までの契約延長案に対し、アユソーは契約に含まれていた「1億ユーロ(約170億円)の放出条項」を削除し、より適切な額にすることを要求。
しかし、この要求を境にマネジメント側の態度は「非常に攻撃的になった」と明かしている。もし延長契約にサインしなければ、「来シーズンのレースプログラムをどうするか様子を見ることになる」と脅されたと主張している。
この「カレンダー剥奪」をほのめかすような発言が、彼にとって「もう十分だ」と感じさせる決定的なターニングポイントとなったという。
チームを離れることが確定した後も、アユソは苦しめられた。 彼は、チームが自身を
「より悪いイメージに仕立て上げようとした。私は映画の中の悪役として見られていた」と述べている。
このイメージ操作こそが、彼が最も憤りを感じている点だという。またも、チーム批判のような形でのインタビューとなっている。
これで2度目なのだけど、あまり元のチームのことを批判しても良いことはなさそうだが、どうだろうか。
コメント