INEOS Grenadiersに元CEOのデイブ・ブレイルスフォードが戻ってくる。役職はわからないけど、レースで直接指示するようになるのだろうか。チームは歓迎している。
ベン・スウィフトは、病気のために土壇場で出場がなくなり、英国ロード王者となったサムエレ・ワトソンが変わりにメンバー入りとなった。
ジャージのデザイン
Ready for the biggest stage 👊
Created by Gobik with @TotalEnergies, we’re excited to reveal a fresh look to debut at @LeTour 🖤❤️🤍🧡 pic.twitter.com/rR6cnwXtmc
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) July 3, 2025
TotalEnergiesが INEOS Grenadiersのセカンドスポンサーとなったのでジャージも変更。
しかし、完全にプロチームTotalEnergiesのロゴと一緒。まあ、スポンサーのロゴなので当たり前なんだけど、バックもロゴの後ろだけ白となっているし、一体どこのチームなんだかわからない。
まだ、赤のほうが全体的に多いので INEOS Grenadiersだとわかる感じか。
Tour team assemble! 👊#TDF2025 is just two days away! pic.twitter.com/J56Q8rctRX
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) July 3, 2025
ちょっと見慣れるのに時間がかかりそう。チームの名前も来シーズンからは変わるのだろうか。
TotalEnergiesはプレスリリースで、 INEOS Grenadiersとの契約は純粋に商業的な理由によるものであることを強調したいと述べており、スポーツ面や競技戦略への影響や干渉は一切ないと。
会社はこの分離を保証する社内規則を実施している。 UCIの規定に従って監督される2つのチームの完全な独立性も同様となる。
このジャージもツール・ド・フランスの期間中だけとなる予定。
INEOS Grenadiers
Meet your INEOS Grenadiers for the 112th edition of this legendary race 💛
Bring on #TDF2025! 🇫🇷https://t.co/fBBnFcYhWP
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) July 2, 2025
61.ゲラント・トーマス
62.テイメン・アレンスマン
63.トビアス・フォス
64.フィリッポ・ガンナ
65.トアクセル・ローランス
66.カルロス・ロドリゲス
67.コナー・スウィフト
68.サムエレ・ワトソン
ミハウ・クフィアトコフスキ、ローレンス・デプルスの名前もない。若手が多くはいったメンバーとなっている。
カルロス・ロドリゲス
この投稿をInstagramで見る
カルロス・ロドリゲスは18歳の時に、大学生ながらINEOS Grenadiersと契約。
カルロス・ロドリゲスは、アルベルト・コンタドールのユースチームKometa出身。
当時、スペインでもあまり知られていない選手で、10代で好成績を残し、当時最強のチームだったイネオスが4シーズン(2020年~2023年)の契約を獲得した。
2022年、カルロス・ロドリゲスは大爆発。2022年初戦のボルタ・ア・バレンシアナで総合3位。そして、イツリア・バスクカントリー第5ステージでプロ初勝利をあげる。
2022スペイン選手権ロードでも最後は独走で王者を勝ち取っている。
そして、初出場のツール・ド・フランスでも第14ステージで、アタックをかけて逃げ切ってグランツールでもステージ優勝を上げている。
ただ、このツールでは落車で血だらけになるなど、後半は厳しい走りとなった。
2023年シーズンは、イツリア・バスクカントリー第6ステージで、UAE Team Emiratesのフアン・アユソーと逃げて今シーズンの初勝利。そして、総合でも2位に入った。スペインの若き次代を担う二人だ。
続く、ツール・ド・ロマンディでは総合優勝を獲得。直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネ最終ステージでは、マッテオ・ヨルゲルソンをおさえて、今シーズンの2勝目をあげた。
カルロス・ロドリゲスは、2023ツールでは総合5位。2024 ツール・ド・フランスでは7位。2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合10位。
成績としては悪くないけれど、Team SKY時代のように覇権を握るライダーとしては物足りない。そして、今シーズン全く目立っていない。
チームのエースとしてトップ10入りは各ステージレースでしているのだけど、このツールではどうだろうか。スペインの未来を背負う、フアン・アユソーには少し差をつけられた感じだ。
カルロス・ロドリゲスのコメント
2月の転倒でシーズン序盤は少し厳しいスタートだったけれど、すぐに回復して、それ以来、回復を続けている。 目標は常に、7月のツールにベストフォームで臨むことだった。
これまでのところ、すべてが計画通りに進んでいる。 質の高いトレーニングでいい準備ができたし、いいレースができた。
もちろん、世界最高峰の選手たちとのタフなレースになるだろうけど、僕たちは戦うつもりだし、上位を目指すよ。 壮大なレースになるだろうし、ファンにとっても見ごたえのあるものになるだろう。
フィリッポ・ガンナ
この投稿をInstagramで見る
2020・2021年の世界選手権個人タイムトライヤル覇者。しかし、ここ数年はレムコ・エヴェネプールの台頭でタイムトライヤルの勝利が確実ではなくなっている。
気になるのは2025 バロワーズ・ベルギーツアーでイーサン・ヘイターに負けたこと。
こうなるとフィリッポ・ガンナに求められるのは逃げて勝利することだ。すでにジロ、ブエルタではステージ優勝しており、ツール・ド・フランスで3部作を完成させることができれば最高だ。
2025ミラノ~サンレモでは、タデイ・ポガチャル、マチュー・ファンデルプールと共に逃げている。この時の足があれば第1週でチャンスをつかむことも可能だ。
ゲラント・トーマス
The final pre-Tour chop ✂️ pic.twitter.com/kc4q6Q7FhL
— Geraint Thomas (@GeraintThomas86) July 2, 2025
最後のツール・ド・フランスに挑む39歳のゲラント・トーマス。2024 ジロ・デ・イタリア総合3位となったあとに、2024 ツール・ド・フランスでは、完全アシストとして走った。
チームのエースはカルロス・ロドリゲスだ。しかし、ゲラント・トーマスには最後にGらしい走りを見せて貰いたい。
ただ、今シーズンのゲラント・トーマスは調子が上がってきているのかどうかも良くわからない。直前のツール・ド・スイスでは落車してしまったし。
ゲラント・トーマスのコメント
最後のツール・ド・フランスを本当に楽しみにしている。 2007年に初めてツール・ド・フランスに出場を決めたときは、まさかまだ出場を続けているとは思ってもみなかったよ。 確かに浮き沈みはあったけれど、ツール・ド・フランスは素晴らしいレースだ。
決して一筋縄ではいかないし、いつも超ハードだが、今年の私のアプローチはいつも通り、チームが可能な限り成功するためにアウェーですべてを出し切ることだ。
リールに着くのが待ちきれない。 フランス全土を3週間かけて自転車で回る休暇、これが気に入らないわけがない!
サムエレ・ワトソン
サムエレ・ワトソンは、2023年にGroupama – FDJの開発チームから昇格。2024 ツール・ド・ワロニー第5ステージでプロ初勝利を挙げている。
総合力もあり2024年シーズンは
- ツール・ド・ラ・プロヴァンス 総合10位
- ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌ 総合4位 新人賞獲得
2025年から INEOS Grenadiersに移籍。
サムエレ・ワトソンは、ツール・ド・ロマンディで24時間前に召集されてプロローグでレムコより速いタイムで優勝。
ダンケルク4日間の第4ステージで優勝して総合優勝も飾った。
さらに、英国選手権TTで2位。英国選手権ロードで独走優勝した。
ツール・ド・フランスは全く予定になかった。当初予定されていたベン・スウィフトが体調不良のために、急遽招集されている。
サムエレ・ワトソンのコメント
もちろん、僕には野心とアイディアがある。 この最初の1週間は、僕らにとってかなりいいステージがいくつかある。毎日ではないけれど、戦うための自由が少しはあるだろう。
ヨークシャーのホームでグランデパールを見てから10年以上、12歳のころを思い出すよ。
道端に立って、G(ゲラント・トーマス)やマーク・カヴェンディッシュを指差していたのを覚えているよ。 彼とチームメイトになり、一緒にツール・ド・フランスを走ることになるとは思ってもみなかった。 とてもシュールだよ。
ジロでコンデション不良で不発となったテイメン・アレンスマンも参加。アシストとして走りそうだけど、総合順位が上がっていくと面白いかも。ステージハンターはアクセル・ローランス、サムエレ・ワトソンが担いそう。
コナー・スウィフトは INEOS Grenadiersからツールに出場するのは初めて。平地でのけん引。逃げにも力を発揮しそうだ。
コメント