2024 イツリア・バスクカントリー第6ステージ　最終ステージで総合優勝は誰の手に?

第5ステージでは、残り94kmでSoudal – Quick Stepのミケル・ランダが落車。鎖骨骨折と肋骨2本を骨折してリタイヤしている。

ミケル・ランダは保存療法で完治を目指すので、復帰は遅くなる。Soudal – Quick Stepは、レムコ・エヴェネプールを失い、今度はミケル・ランダまで。

世界最高のレーサー達が去っていくバスクの大会は下りの安全性に関して再考しないといけない。

 

第6ステージ  エイバル～エイバル   137.8km

 

すべては最終ステージの山岳で確定される。登坂距離は短いが、1級山岳クラベリンでは最大勾配17%の激坂が待っている。

その後も、山岳ポイントが連続するので、集団で越えて行くのは難しい。最後の3級山岳頂上からゴールまでは12km。最後のゴールも少し登り勾配となっている。残っているライダーは何人となるだろうか。

 

1. 3級山岳　Elkorrieta  2.6km・6.3%
2. 1級山岳　Azurki 　5.1km・7.4%
3. 2級山岳　Gorla 　9.6km・5.6%
4. 1級山岳　クラベリン 　5 km・9.5%
5. スプリントポイント　Markina-Xemein
6. 3級山岳　Trabakua 　3.3km・6.9%
7. スプリントポイント　Eibar
8. 1級山岳　Izua 　4.1km・9%
9. 3級山岳　Urkaregi 　5km・4.6%

 

スタート前

第6ステージスタート時の4賞ジャージ着用者

• 総合　マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek
• ポイント賞　アレクサンデル・アランブル　Movistar Team
• 山岳賞　ルイス・メインチェス　Intermarché – Wanty
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

 

2級山岳　Gorla 　9.6km・5.6%

先頭集団は22人。すでにタイム差は3分15秒離れている。

 

集団はLidl – Trekが引いている。しかし、他チームの協力がなければ22人を捕まえるのは不可能だ。

 

先頭からQ36.5 Pro Cycling Teamのダビ・デラクルスが飛び出す。

 

ダビ・デラクルスが1位通過。そのまま単独で下っていく。

1. ダビ・デラクルス　Q36.5 Pro Cycling Team　6ポイント
2. セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike　4ポイント
3. レイン・タラマエ　Intermarché – Wanty　2ポイント
4. イゴール・アリエッタ　UAE Team Emirates　1ポイント

 

追走はCofidisのゴルカ・イサギレが先頭で下っている。

 

集団が割れていく。

 

先頭集団で最もタイムが良いのは、 INEOS Grenadiersのブランドン・スミスで1分21秒遅れ。現在バーチャルリーダーだ。

 

追走にはLidl – Trekのバウケ・モレマも入っている。マティアス・スケルモースイェンセンのアシストはしなくてよいのだろうか。前で待つ作戦か。

 

ダビ・デラクルスは捕まっており、先頭集団は二つに割れる。

 

先頭から二人が抜け出している。

1. イゴール・アリエッタ　UAE Team Emirates
2. クリストファー・ユールイェンセン　Team Jayco AlUla

 

下りで先頭二人は吸収される。

 

1級山岳　クラベリン 　5 km・9.5%

エスデバン・チャベスが先頭を引く。EF Education-EasyPostからはもう一人ジェームス・ショーも乗っている。

 

集団からSoudal – Quick Stepのウィリアム・ジュニア・ルカーフがアタックしている。これから先頭に追い付こうというのか。

 

先頭にはTeam Visma | Lease a Bikeからセップ・クスとステフェン・クライスヴァイクが乗っている。

 

ウィリアム・ジュニア・ルカーフにUAE Team Emiratesのマルク・ソレルも合流。

 

ステフェン・クライスヴァイクが先頭を引き出す。

 

17%勾配で、ウィリアム・ジュニア・ルカーフはマルク・ソレルから切れていく。

 

先頭にUAE Team Emiratesのイゴール・アリエッタが立つ。後ろは、セップ・クス。

 

先頭は8人。

1. セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike
2. ステフェン・クライスヴァイク　Team Visma | Lease a Bike
3. バウケ・モレマ　Lidl – Trek
4. グレゴール・ミュールベルガー　Movistar Team
5. エスデバン・チャベス　EF Education-EasyPost
6. オスカー・オンリー　Team dsm-firmenich PostNL
7. イゴール・アリエッタ　UAE Team Emirates

 

セップ・クスが先頭で越えていく。セップ・クスは山岳賞を狙っている。

1. セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike　10ポイント
2. イゴール・アリエッタ　UAE Team Emirates　8ポイント
3. エスデバン・チャベス　EF Education-EasyPost　6ポイント
4. オスカー・オンリー　Team dsm-firmenich PostNL　4ポイント
5. グレゴール・ミュールベルガー　2ポイント
6. バウケ・モレマ　Lidl – Trek　1ポイント

 

下りでEF Education-EasyPostジェームス・ショーが追いついて先頭は8人。

 

ジェームス・ショーはエスデバン・チャベスのために引く。エスデバン・チャベスは2分29秒遅れで先頭の中では最もタイムが良い。

 

マルク・ソレルは第2集団に追い付く。逃げ切れば47秒差なので総合でジャンプアップとなる。

 

第2集団最後尾は INEOS Grenadiersのブランドン・スミス。集団と27秒差となってので捕まるか。

 

3級山岳　Trabakua 　3.3km・6.9%

追走集団からUAE Team Emiratesのマルク・ソレルが飛び出した。4人がついている。

 

集団は残り45.6kmで1分2秒差に。

 

マルク・ソレルは先頭まで18秒。

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
2. ブランドン・スミス　 INEOS Grenadiers
3. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck
4. ヤシャ・ズッタリン　Bahrain Victorious
5. ルーカス・ハミルトン　Team Jayco AlUla

 

セップ・クスがステフェン・クライスヴァイクのアシストで1位通過。

1. セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike　3ポイント
2. ステフェン・クライスヴァイク　Team Visma | Lease a Bike　2ポイント
3. エスデバン・チャベス　EF Education-EasyPost　1ポイント

 

後ろにマルク・ソレルが見えてきた。

 

マルク・ソレルが合流。

 

イゴール・アリエッタがマルク・ソレルを引き出す。

 

第2集団にいた INEOS Grenadiersのブランドン・ミスミが集団に捕まる。

 

セップ・クスの目標はステージ優勝だ。集団とは58秒差。

 

スプリントポイント　Eibar

ポイント通過。

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates　10ポイント・3秒
2. イゴール・アリエッタ　UAE Team Emirates　6ポイント・2秒
3. バウケ・モレマ　Lidl – Trek　4ポイント・1秒

 

先頭からTeam Jayco AlUlaのルーカス・ハミルトンが切れた。

 

1級山岳　Izua 　4.1km・9%

UAE Team Emiratesのイゴール・アリエッタも引き終わって先頭から落ちていく。

 

エスデバン・チャベスがアタック。

 

エスデバン・チャベスにオスカー・オンリーが張り付く。

 

集団はリーダーのマティアス・スケルモースイェンセンが引き出す。

 

先頭はオスカー・オンリー単独に。

 

集団から INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスがアタック。

 

フアン・アユソーが、カルロス・ロドリゲスに迫る。

 

フアン・アユソーが単独となって前を追う。

 

フアン・アユソーがマルク・ソレルにアシストされる。

 

オスカー・オンリーは総合勢から逃げれるか。

 

オスカー・オンリーの前は観客で見えない。

 

フアン・アユソーかマルク・ソレルを引いている。

 

マティアス・スケルモースイェンセンは、バウケ・モレマのアシストから前を追う。

 

オスカー・オンリーが先頭で通過。

 

マルク・ソレルが2位通過。

 

マティアス・スケルモースイェンセンは6位で通過。

 

マティアス・スケルモースイェンセンが下りでマルク・ソレルに追い付く。

1. マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek
2. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
3. フアン・アユソー　UAE Team Emirates
4. カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers
5. エスデバン・チャベス　EF Education-EasyPost

 

オスカー・オンリーは追いつかれてしまった。

 

セップ・クスは、ステフェン・クライスヴァイクと共に追走に。

 

マルク・ソレルの引きが終わって、フアン・アユソーがアタック。

 

これは最後まで行く気だ。

 

 

カルロス・ロドリゲスだけが反応する。

 

マティアス・スケルモースイェンセンは自分で前を追うしかない。

 

フアン・アユソーは、カルロス・ロドリゲスを引いてあがる。

 

3級山岳　Urkaregi 　5km・4.6%

スペインの若き二人のエースが共同で逃げ切りを目指す。

 

マティアス・スケルモースイェンセンは25秒離れた。

 

フアン・アユソーは、すでにバーチャルリーダー。

 

カルロス・ロドリゲスが先頭で通過。

1. カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers　3ポイント
2. フアン・アユソー　UAE Team Emirates　2ポイント
3. マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek　1ポイント

 

二人の足が止まることはない。

 

二人はリーダーのマティアス・スケルモースイェンセンを36秒引き離した。

 

二人は少し話をした。ゴールまでの協力についてだろう。

 

49秒差となり、マティアス・スケルモースイェンセンの総合優勝の夢はなくなった。

 

フアン・アユソーは総合優勝に向かっている。

 

残り1.8km。フアン・アユソーが引き出す。

 

ゴール前からカルロス・ロドリゲスが引き出す。

 

フアン・アユソーは、ステージ優勝は狙わない。

 

カルロス・ロドリゲスが最後まで引く。

 

カルロス・ロドリゲスが最終ステージの優勝者だ!

カルロス・ロドリゲスは、今シーズンの初勝利となった。スタート前には、50秒遅れの総合21位だったのが、総合2位まで躍進した。

 

マティアス・スケルモースイェンセンは、マルク・ソレルにスプリントで敗れてステージ4位に。わずか1秒差で、総合3位となってしまった。

 

逆転で総合優勝となったフアン・アユソーは、愛犬の手荒い歓迎を受けている。自らの足で、総合優勝を手繰り寄せている。今シーズンの3勝目だ。

 

リザルト

カルロス・ロドリゲスのコメント

タフな1日だった。特に僕にとっては、今日はベストの状態ではなかったし、アユソは非常に強かったからね。チームが今日のためにしてくれたことにとても感謝している。優勝候補の一人ではなかったので、2位でフィニッシュできてとても嬉しい。自分の持てる力をすべて出し切った。

 

第6ステージ　リザルト

総合

総合優勝したフアン・アユソーのコメント(チーム公式サイトより)

信じられない。ワールドツアーレベルのステージレースで勝つのは初めて。バスク地方でそれを成し遂げられるなんて。

スタートからフィニッシュまで完璧な走りができたし、勝利に値したと思う。すべてが完璧だった。;Lidl – Trekに選手を送り込んでプレッシャーをかけ、フィナーレではアタックを選択した。

良いコンディションでアルデンヌに行くのは初めてなので、そこで何を達成できるのか興味がある。

 

総合3位のマティアス・スケルモースイェンセンのコメント

チームは完璧な仕事をした。これ以上のことはできなかった。ただ、決勝では足が出なかった。そういうものなんだ。

カルロスはとても力強い走りをした。彼はとても痛かった。だから彼が勝ってくれて嬉しいよ。2回目のアタックでは残念ながら脚がなかったけど、最後まで戦った。それが一番大事なことだった。

3位で表彰台に立ちましたね。

間違いなく満足しているよ。いいパフォーマンスだった。期待していたような成績ではなかったとしても、ワールドツアーレースで表彰台に上れたことに変わりはない。

 

ポイント賞

山岳賞

山岳賞を獲得したセップ・クスのコメント

山岳ジャージを獲得できて本当にうれしい。ヨナスを失ったことは大きな痛手だったが、チームとしてとてもよくやったと思う。

新人賞