平坦でスプリントとなると予想された簡単なステージは、ジロを決定づけるかもしれないステージとなってしまった。
残り23kmで起こった石畳の濡れたカーブでの落車。これは避けようのない落車だった。上空からの映像ではマリアローザのアイザック・デルトロも足止めを食らっている。
INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルも落車。そして、最大の犠牲となったのはLidl – Trekだった。
ジュリオ・チッコーネ
動画をみると全く無傷で走り抜けたのは10人もいないくらい。Team Visma | Lease a Bikeが4人無傷で切り抜けている。
- サイモン・イェーツ
- ワウト・ファンアールト
- オラフ・コーイ
- バート・レンメン
最初に滑りだしたのは、別動画をみるとBahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリ。これにマッズ・ピーダスン、Bahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオ、Lidl – Trekのダン・フールが折り重なる。
あとはもう止まるしかなかった。これでは集団が分裂しても仕方ない。
ただ、同じように足止めをくらったアイザック・デルトロは、いちはやく走り出して前に追い付いている。

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
最後まで立てなかったのがジュリオ・チッコーネだ。最初にサポートカーに向かって歩き出した時には即時リタイヤかと思ったが、バイクにまたがっていた。
ジュリオ・チッコーネは、チームメイトに支えられて、16分14秒遅れでなんとかゴール。
走れてはいるけれど、打撲はひどく続けられる状態ではなかった。総合7位に位置しており第3週の山岳で更なる上位が期待されたのに残念。
マッズ・ピーダスンも勝利が狙えたはずなのに同じ落車でチャンスを失ってしまった。ジュリオ・チッコーネは、病院で右大腿四頭筋外側広筋に重度の血種と軽度の筋膜損傷の診断。2週間の休養が必要となっている。
ジュリオ・チッコーネのコメント
言葉がない。 病院での検査の結果、それほどひどくはなく、回復してステージを戦えることを期待していた。ステージを終えるために戦おうとしたが、痛みがひどすぎたので、すぐに重要なことだと理解した。
このような形でジロを去るのは辛い。特に、まだ登りが残っていて、チームも素晴らしいフィーリングだったし、総合で良いポジションをキープしていたのに。 今は回復のための時間が必要で、残りのシーズンでどうなるか、見守ることにする。
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