第16ステージでジュリアン・アラフリップが、濡れた帽子を取るために一時的にヘルメットを脱いだ。
これについてコメント欄で毎日読者さんから、罰金ではないかと質問を受けていたが、陪審員レポートで、ジュリアン・アラフリップは200スイスフランの罰金を受けたことがわかった。
このジュリアンの罰金について、Soudal – Quick StepのGM、パトリック・ルフェーブルがかみついた。
パトリック・ルフェーブルがかみつく
Love story continues 🥰 #LesRp @TeamPoltiKometa @soudalquickstep pic.twitter.com/9gEMByCnlu
— Marc (@marcrp) May 21, 2024
第16ステージは、短縮されたとはいえ、凍えるような寒さとぬかるみの中、山間部を走る厳しい1日となった。
ジュリアン・アラフィリップは、ステージ勝利を追い求め、またもや主人公の1人となった。逃げを生き残り、最後まで単独で走り続けた。
残り61kmでジュリアン・アラフリップは、ヘルメットの下の濡れたキャップを外すために走りながらヘルメットを脱いでいる。
これがいけなかった。規則ではヘルメットを脱ぐ場合には、一時停止しないといけない。
Rider taking off mandatory helmet during the race./ Rider
131 ALAPHILIPPE Julian, UCI ID 10007155752 (SOQ)
200 CHF fine
That how they treat riders who want to take off his wet cap under his helmet 🙏— Patrick Lefevere (@PatLefevere) May 21, 2024
パトリック・ルフェーヴルは投稿で、苦言を。
レース中にヘルメットを脱ぐライダー
131 アラフィリップ・ジュリアン(UCI ID 10007155752 (SOQ)
罰金200スイスフラン
これが、ヘルメットの下のウェットキャップを脱ごうとするライダーへの扱い方だᙏ。
怒る気持ちもわかるが、ただ、走りながら脱いでいて落車でもしたら、また話が変わってくる。テレビに映ってしまうと陪審員も規則通りにしないといけない。
ジュリアン・アラフリップは、以前にも走りながらジャージを脱いで、着替えて罰金となっている。時間を失いたくないのはわかるけど、気を付けないといけない。
ユエン・コスティウはジュリアン・アラフリップを称賛
Tour d’Italie – Ewen Costiou : “Je veux remercier Julian Alaphilippe… ” #Costiou #Giro #GirodItalia #Alaphilippe #Pogacar https://t.co/ZkteJvfmnv #cyclisme #cycling
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) May 22, 2024
ジュリアン・アラフリップは、単独となってゴール手前5.3kmで追走集団に追い付かれる。この場合には、後ろについて一旦は呼吸を整え、足を戻すのが定石だが、ジュリアンは先頭交代に入り、先頭を最後まで引いて降りていった。
タデイ・ポガチャルに追い抜かれ、9位でフィニッシュしたArkéa – B&B Hotelsのユエン・コスティウのステージ後のコメントが話題となっている。
「ジュリアン・アラフリップは、死んでいる間に、私の前で大きなターンをしてくれた。こんなことする必要はないのに素晴らしい。彼は偉大なチャンピオンだ。」
そう、ジュリアンはこういう人だ。逃げていても、相手を気遣いプロチームの選手にはポイントを譲る人だ。
ミルコ・マエストリにプレゼント
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ジュリアン・アラフリップは、第12ステージで逃げ切り勝利。
第15ステージの前に、第12ステージで一緒に逃げていたTeam Polti Kometaのミルコ・マエストリにジャージをプレゼントしている。
こんなことをする世界チャンピオンなんて、中々いない。義理堅い人だ。
コメント
やはりペナルティがになったのですね。彼の場合、罰金ペナルティなら受けてでもタイムを失いたくない場面だったのかもしれませんね。当然カメラモトがいるのはわかっていたでしょうし。
(カメラモトがいないポジションでも観客が撮影してネットにアップする時代だから、どこでも見つかるでしょうけど。)個人的にはプロがやる分には安全に出来るとおもいますが、子供たちが真似すると危険なので、あまり褒められることではないですね。中間ポイントや山岳ポイントも逃げの同志ににゆずるあたりも彼の魅力ですね。一緒に逃げてるメンバーも互いにリスペクトしてるとこがすてきです。
あの状態で止まっていたら、結構足を使うしわかっていたでしょうね。一瞬なんですけど、雨の中の両手離しなので危険と言えば危険。
ただ、昔はヘルメットなしで走っていたことを思うと時代が変わったということでしょうか。
ジュリアン・アラフリップは、最終ステージの山岳でも逃げてきそうですが、コースがどうなるのかによりますね。