チームイネオスのライダーは一人ずつ、Silverstoneにある風洞実験室で空力テストを行う。
今回のライダーは、エディ・ダンバー22歳と、フィリッポ・ガンナ23歳。
より空気抵抗を削減するために、ライダーのタイムトライヤルとロードのポジションを向上させることを目的としている。
エディ・ダンバー
昨年の9月15日に、Aqua Blue Sportよりチームスカイに移籍。
現在22歳の期待の新人。
実質1年目のチーム所属ながら、今年のジロ・デ・イタリアに出場。若いメンバーと共にチームのパヴェル・シヴァコフを支えた。
第12ステージではスタート直後からアタックをかけ、最後は3位でフニッシュ。
ヤングライダー賞6位。総合でも22位と健闘している。
ツール・ド・ヨークシャーでも総合3位となっており将来が楽しみな選手の一人。
Silverstone風洞実験
今回、Silverstone風洞実験でテストしたライダーは、エディ・ダンバーの他にもう一人。
イタリアのトラックスペシャリストであるフィリッポ・ガンナ23歳。
チームイネオスは、昨年から空力学を専門とするSwiss Sideと、空力シミュレーションパートナーになっている。
実際に使用する、ジャージ、バイクで臨む。
ライダーは、様々な角度、傾き、腕の置き方、バーとの距離など測定する。
エディ・ダンバーは、よりバーに顔を近づけることによって、空気抵抗を削減出来ることがわかった。
身体の後ろに流れる空気の流れも測定。
画像解析により、ライダーのポジションでどう変わるか測定。
路上でもデータを蓄積する。
その後、チームタイムトライヤルのデータも路上で行う。走る順序も重要となってくる。
「過去10年間でサイクリングを変えた主な物の1つは空気力学です。
毎年新しい発展があり、新しい技術により速く走れるようになります。
それは改善するリストのトップとなる項目です。
このサポートと知識を持つことは、前進するのを助けることになるでしょう」
とエディ・ダンバーは述べている。
風洞テスト成果
この風洞テストの後に、おこなわれた国内選手権タイムトライヤル。
エディ・ダンバーはアイルランド国内TTで第2位。
NATIONALS ROUND-UP: It was a week of fine margins for Team INEOS riders at TT Nationals, as @GannaFilippo and history-maker @jcastroviejo won their respective national titles 🍾🏆🇪🇸🇮🇹
— Team INEOS (@TeamINEOS) 2019年6月28日
フィリッポ・ガンナはイタリア国内TTで優勝。
見事にテストによるフォーム改善の成果をあげている。
ちなみに、イタリアTT5位はツール・ド・フランスにも出場するジャンニ・モスコンだ。
チーム全員がタイムトライヤルポジションやロードのポジションを毎年チェックしているチームイネオス。
常に1%の改善を目指すチーム。強くなるはずだ。
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