Consumer Reportsは、アメリカの非営利団体。
80年に渡り、電化製品から、家財、消費者が使うもの全ての商品テストしたり、安全性を確かめたりしている。
この、Consumer Reportsで安全でないと指摘を受けたヘルメットがあった。
Bontrager、Morpher、およびWoomのヘルメットはテストに失敗し、「安全ではないリスクを購入する」と評価されている。
Bontrager Ballista MIPS:保持システム強度テストの失敗
ヘルメットのリテンションシステムのテストは、おもりを使って引っ張り、事故が発生した場合(自転車から落ちたときや道路にぶつかったときなど)をシミュレートする。
このテストにBontrager Ballista MIPSヘルメットを通すと、ストラップのバックルが2つ折れて完全に破損してしまった。
2個目のテストを同様に行ったが、それもストラップが壊れたというのだ。
Trek Bicycleの広報担当者であるEric Bjorling氏は、同社は当社の結果を再現できなかったとしている。
Bontrager Ballista MIPSは、2年以上にわたって米国で販売されていて、6,000個以上が販売されている。
Morpher Flat Folding Helmet:サイドインパクトテスト失敗
Morpher Flat Folding Helmetは、折り畳みの出来るヘルメット。
これ、中々便利ですね。カバンとかに入りそう。
このヘルメットの場合、側面衝撃吸収試験に合格しなかった。
MorpherのCEO兼創設者であるJeff Woolfは、調査結果を「発明者および製造業者としての私にとって非常に心配である」と述べた。
Jeff Woolf氏によると、Morpher Flat Folding Helmetは、CPSCおよびヨーロッパの安全基準に準拠していることを確認するために独自にテストされている。
Woom Kids Helmet:リアインパクトテスト失敗
こちらは、Woom Kids Helmetの後ろ側。
Woom Kids Helmetは後部衝撃吸収試験に失敗した。
これは、子供が転倒して頭の後ろにぶつかった場合に頭蓋骨骨折から頭を適切に保護しない可能性がある。
Woom Bikes USAのオーナー兼最高経営責任者(CEO)であるMathias Ihlenfeldは、声明の中で次のように述べている。
すぐに調査した。 2018年に、CPSC認定試験機関がこれらのヘルメットを試験し、それらがCPSCが要求するすべての試験に合格したことを我々に知らせた。
各社共対応を検討
各社ともConsumer Reportsからのレポートを真剣に検討しており、メーカーとして信頼出来る。
レポートでは、上記の3個のヘルメットを持っている場合には、問合せをしてほしいと相談窓口の連絡先を明記してくれている。
ロードレーサーの我々が使用しそうなのは、ボントレガーくらいだが日本では販売されてない製品なので持っている人は少ないだろう。
なお、Consumer Reportsではテストに合格した推奨ヘルメットも消費者に公開している。
Consumer Reportsって、日本でいうと、高畑充希がNHKの朝ドラで演じた「とと姉ちゃん」の「暮らしの手帳」と同じような物なのかもしれいないですね。
日本の家庭向けの総合生活雑誌。戦後の日本では粗悪品も沢山あったため、同社の目玉企画として商品テストも行われていた。
ただ、2007年に商品テストの企画は終わっている。
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