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2022 ツール・ド・フランス第18ステージ  なんというシナリオ!

海外情報
Photo credit: thierry llansades on Visualhunt
この記事は約31分で読めます。

第17ステージでは、UAE Team Eてmiratesのアシスト陣が獅子奮迅の働きをした。

本来TTスペシャリストのミッケル・ビョーグは人が変わったように、山岳で引きまくり多くの総合ライダーを置き去りに。

更に、ブランドン・マクナリティは30kmに渡ってゴール前までタデイ・ポガチャルをアシスト。ヨナス・ヴィンゲゴー以外の全てのライダーを叩き落とした。

計画では15分間引き倒して、ポガチャルにスイッチだったのだけど、それが最後まで続いた。

こんなステージは中々ないだろう。第18ステージは、最後の決戦の山岳ステージだけど、二人が今日もスーパーな足をみせてくれる可能性はそれほど高くない。

タデイ・ポガチャルも、1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼの頂上手前でアタックをかけただけで、ゴール手前まで動かなかった。

実は、ブランドン・マクナリティの引きが良すぎてアタックをかけるチャンスを逃したのか、単純にタデイ・ポガチャルも疲れていたのかもしれない。

その答えはこのステージで出るだろう。

今日は黙っていても最後の山岳決戦だ。ここで勝負がつくのは間違いない。タデイ・ポガチャルがタイム差を縮められなかったらツールの総合優勝はヨナス・ヴィンゲゴーとなる可能性は高い。

 

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第18ステージ    ルルド 〜 オタカム 143.2km

コースマップ photo letour

 

スタート地点から西に向かいルーヴィ・ジュソンを経て、南下してラルンに至るルート。

約60kmのほぼ平坦なコースの後、この日最初の上りが待っている。超級山岳オービスクだ。

このステージでは、オービスクの頂上の1,703mより高くなることはない。20km以上あるこの峠の下りは、2kmのスーラー峠で一時中断される。

次は、フィニッシュから50km手前に、フェリエールから1級山岳スパンデル峠の急坂が始まる。

頂上まで到達しても、ゴールまで30キロ以上あり、そのうち20キロ近くは下り坂。下りは細い道で、時々砂利が落ちていることもあるので落車に注意だ。

 

超級山岳 オタカム

超級山岳オタカム photo letour

 

最後の上りで標高1,520mのオタカムに到達する。中盤の最も急なところでは、勾配が13%となる。ゴール手前は6~7%勾配に。一定の勾配でないので難しい。

このスキー場は、過去に5回ツール・ド・フランスのゴール地となっている。前回優勝は2014年のヴィンチェンツォ・ニバリ。

前日の山岳で足を使ったライダーが、最後決戦の地で動けるのか。総合優勝はこのステージで決定的になるだろう。

 

コースプロフィール photo letour

 

  1. スプリントポイント Laruns
  2. 超級山岳 オービスク  16.4km・7.1%
  3. 1級山岳 スパンデル峠 10.3km・8.3%
  4. 超級山岳 オタカム 13.6km・7.6%

 

スタート前

ツール・ド・フランス ストリーミングより 以下同様

ファビオ・ヤコブセンはタイムアウトとの戦いに勝てるだろうか?

 

Team DSMのロマン・バルデは逃げに乗れたけど、ブランドン・マクナリティの引きにはついていけず。ゲラント・トーマスからも切れてしまった。それでも、総合6位に返り咲き。今日の山岳ではどうだろうか。

 

メンバー全員を残しているINEOS Grenadiers。ただ、アダム・イェーツを始めベストな体調でないのが気がかりだ。

 

ナイロ・キンタナとは、4秒差の総合5位。もう一つ順位を上げたいところ。

 

Team Arkéa Samsicのナイロ・キンタナは、このステージで総合4位の座を守らないといけない。ダヴィ・ゴデュよりも先着しないと順位は下がってしまう。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、このステージでタデイ・ポガチャルの攻撃をかわせばマイヨジョーヌが見えてくる。最後まで残ってくれるアシストはセップ・クスとなるか。

 

最高の足を見せてくれるか。タデイ・ポガチャルの攻撃出来るステージはこれがラストチャンスだ。

 

第18ステージスタートの各賞ジャージ着用者

  • 総合  ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  • ポイント賞 ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  • 山岳賞 シモン・ゲシュケ Cofidis
  • 新人賞 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates

DNS

  • Bahrain Victoriousのダミアーノ・カルーゾ コロナ陽性 症状あり
  • Movistar Team イノマル・エルビティ コロナ陽性
  • Israel – Premier Tech クリス・フルーム コロナ陽性

 

山岳賞のシモン・ゲシュケは、今日も逃げに乗らないとジャージは守れない。

 

ファーストアタックはワウト・ファンアールトだ。

 

これに続いているのはEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレス。

 

時速70km/hで飛び出しては誰もつけない。

  1.  ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost

 

ニールソン・ポーレスがきつそうだ。

 

ワウト・ファンアールトは一人で行く!

 

集団から追走が。TotalEnergiesのマチュー・プルドゴーだ。

 

追走が大量に出てきた。

 

ニルス・ポリッツが二人で飛び出した。

  1. ニルス・ポリッツ BORA – hansgrohe
  2. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious

 

ワウト・ファンアールトは20秒引き離した。二人の追走は9秒差。

 

集団は10秒差。まだ、逃がすつもりはない。

 

追走二人は5秒差まで迫る。

 

ワウト・ファンアールトは後ろを確認して足を緩めた。

 

一旦追いつかせるようだ。

 

AG2R Citroën Teamのスタン・デウルフが追いついた。

 

数人が前に出た。

 

集団と差が中々つかない。

 

昨日頑張ったUAE Team Emiratesのミッケル・ビョーグは早くも集団から切れている。先頭交代も出来ないと首を振る。

 

Jumbo-Vismaは、逃げにメンバーを送り込みたい。ワウト・ファンアールトに変わってクリス・ラポルトが逃げに出る。

 

これで決まるだろうか。まだ集団はあきらめてないようだけど。

 

まだ、集団は追っている。

 

追走が二人きている。

 

追走はBORA – hansgroheの二人。

 

6人の逃げ

マキシミリアン・シャフマンが追っていたけどあきらめた。先頭は6人だ。

  1. クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma
  2. マイケル・マシューズ Team BikeExchange – Jayco
  3. シュテファン・ビッセガー EF Education-EasyPost
  4. スタン・デウルフ AG2R Citroën Team
  5. フロリアン・セネシャル Lotto Soudal
  6. アンドレアス・レックネスン Team DSM

 

先頭は28秒までタイム差を開く。

 

Cofidisは、シモン・ゲシュケの山岳賞のために逃げを捕まえたい。3人で先頭を固めて引いている。

 

Cofidisは、集団を引き連れて12秒差までつめてきた。

 

シモン・ゲシュケり引きで集団は大きく割れた。

 

あら~、先頭6人は足を止めた。追走が追いつく。

 

ワウト・ファンアールトが先頭を引く。

 

新たな逃げを作ろうとしている。

 

ワウト・ファンアールトが、またも先頭で引きのばす。

 

INEOS Grenadiersのアダム・イェーツは集団後方。

 

先頭は、アタックのかけあいだけど距離も短いし決まらない感じだ。

 

集団を引き離したか。

 

こちらは集団。12秒差となっている。

 

16人が前に出ているが8秒差しかない。

 

先頭からさらに逃げたいメンバーがペースを上げる。先頭はマテイ・モホリッチだ。

 

後続からワウト・ファンアールトも追いつく。32人に膨らんだ。

 

Team BikeExchange – Jaycoのジャック・バウアーがUAEのサポートカーに激突。

 

これには、ジャック・バウアーも怒ってしまう。

 

一緒に落車したTeam DSMのニルス・エークホフがメディカルカーでケガの治療中。

 

ジャック・バウアーも治療中。

 

集団をQuick-Step Alpha Vinyl Teamが引きだす。ヨナス・ヴィンゲゴーは、同胞のミッケルフレーリク・ホノレと話をしている。ファビオ・ヤコブセンのタイムアウトを防ぐためだ。

 

集団はCofidisが引きだす。シモン・ゲシュケが逃げに乗れなかったからだ。

 

スプリントポイント Laruns

ワウト・ファンアールトが1位通過。

  1.  ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma 20ポイント
  2. マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious 18ポイント
  3. ニルス・ポリッツ BORA – hansgroheの 15ポイント
  4. アモリ・カピオ Team Arkéa Samsic 13歩イント
  5. スタン・デウルフ AG2R Citroën Team 11ポイント
  6. アンドレアス・クローン Lotto Soudal 10ポイント
  7. マルコ・ハーラー BORA – hansgroheの 9ポイント
  8. ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo 8ポイント
  9. バンジャマン・トマ Cofidis 7ポイント
  10. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma 6ポイント
  11. フランク・ボナムール B&B Hotels – KTM 5ポイント

 

先頭はワウト・ファンアールトが引く。

 

追走は12秒。シモン・ゲシュケのグループが追いつきそうだ。

 

超級山岳 オービスク  16.4km・7.1%

先頭はオービスクに入った。

 

シモン・ゲシュケは14秒差でまだ追いついていない。逃げは次々と脱落している。

 

ファビオ・ヤコブセンはオービスクで切れる。ここからが制限時間との勝負だ。

 

先頭とメイン集団は1分44秒差となっている。

 

先頭はTrek-Segafredoのジュリオ・チッコーネとトニー・ガロパンが引いている。

 

集団はTeam Arkéa Samsicのルーカス・オウシアンがナイロ・キンタナのために引く。

 

どこも引かないので、セップ・クスが先頭に立つ。

 

先頭付近にワウト・ファンアールトも上がってくる。

 

集団からBahrain Victoriousのルイスレオン・サンチェスが抜け出る。先頭に追いつかないシモン・ゲシュケが付こうとするが無理だ。

 

シモン・ゲシュケは集団に捕まる。これは山岳賞ジャージのキープは難しい。

 

ジュリオ・チッコーネは、逆転で山岳賞を狙っている。超級を取れば20ポイントでシモン・ゲシュケと3ポイント差となる。

 

先頭にはMovistar Teamからエンリク・マスがのっており、カルロス・ベローナが先頭を引く。

 

先頭は誰も引きたがらないので、山岳賞を狙っているジュリオ・チッコーネが引くことになる。

 

総合7位のルイス・メインチェスは先頭集団とメイン集団の間にいる。どちらとも1分程度の差だ。

 

先頭はワウト・ファンアールトに。

 

メイン集団の先頭はJumbo-Vismaのネーサンファン・フーイドンク。後ろはセップ・クスにヨナス・ヴィンゲゴー。

ティシュ・ベノートとワウト・ファンアールトは先頭にいる。前待ちの形になるだろう。

 

先頭は17人に絞られてきた。何人が頂上まで残るだろう。

 

ルイス・メインチェスは先頭まで1分3秒。

 

ワウト・ファンアールトが頂上手前から引いている。

 

山頂手前でジュリオ・チッコーネがスパート。1位通過でシモン・ゲシュケと3ポイント差に。

  1. ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo 20ポイント
  2. ティボー・ピノ Groupama – FDJ 15ポイント
  3. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma 12ポイント
  4. ヴァランタン・マデュアス Groupama – FDJ 10ポイント

 

メイン集団は3分20秒差で通過。すでに人数は絞られている。

 

オービスクを越えたのは22人。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  3. ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers
  4. ボブ・ユンゲルス AG2R Citroën Team
  5. パトリック・コンラット BORA – hansgrohe
  6. マキシミリアン・シャフマン BORA – hansgrohe
  7. エンリク・マス Movistar Team
  8. ゴルカ・イサギレ Movistar Team
  9. カルロス・ベローナ Movistar Team
  10. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  11. ヴァランタン・マデュアス Groupama – FDJ
  12. ティボー・ピノ Groupama – FDJ
  13. アンドレアス・レックネスン Team DSM
  14. アレクセイ・ルチェンコ Astana Qazaqstan Team
  15. アレクサンドル・リアブシェンコ Astana Qazaqstan Team
  16. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  17. アンドレアス・クローン Lotto Soudal
  18. ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo
  19. バウケ・モレマ Trek-Segafredo
  20. ユーゴ・ウル Israel – Premier Tech
  21. マイケル・ウッズ Israel – Premier Tech
  22. ニック・シュルツ Team BikeExchange – Jayco

 

スーラー峠

総合15位のトム・ビドコックもメイン集団から切れている。スーラー峠は、オービスク峠の下りの途中にある短い登り。

 

メイン集団は25人くらいか。

 

1級山岳 スパンデル峠 10.3km・8.3%

ツールでは初めての登場となるスバンデル峠に先頭が入った。先頭からは下りの遅いエンリク・マスが落ちている。下りの遅さは、エンリク・マスの弱点だ。

 

エンリク・マスはゴルカ・イサギレに引いて貰って先頭復帰を試みる。

 

先頭はティシュ・ベノートが引きだす。ヨナス・ヴィンゲゴーのアシストはいらないのか?

 

メイン集団は昨日に続いてブランドン・マクナリティが引きだした。今日はどこまで引けるだろう。

 

先頭はワウト・ファンアールトに。

 

メイン集団も人数が減ってきた。

 

BORA – hansgroheのアレクサンドル・ウラソフは最後尾だ。ブランドン・マクナリティの引きに耐えられるか。

 

ワウト・ファンアールトの引きで先頭から次々と脱落していく。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers
  3. カルロス・ベローナ Movistar Team
  4. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  5. ヴァランタン・マデュアス Groupama – FDJ
  6. ティボー・ピノ Groupama – FDJ
  7. アレクセイ・ルチェンコ Astana Qazaqstan Team
  8. アレクサンドル・リアブシェンコ Astana Qazaqstan Team
  9. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  10. ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo

 

ブランドン・マクナリティは、逃げていたエンリク・マスとゴルカ・イサギレを抜き去る。

 

ワウト・ファンアールトの引きで先頭が絞られる。

 

おっと、ここでタデイ・ポガチャルがアタック!

 

 

すぐに二人の戦いとなる。

 

タデイ・ポガチャルは、次々と逃げていたメンバーを抜き去る。後ろからセップ・クスが追っているが追いつくのか。

 

タデイ・ポガチャルのアタックにヨナス・ヴィンゲゴーはピッタリとマーク。

 

だが、セップ・クスの引きで一度は元に戻る。少しタデイ・ポガチャルがペースを緩めたのもある。

  1. セップ・クス Jumbo-Visma
  2. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  3. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  4. ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers
  5. ルーク・ロウ INEOS Grenadiers
  6. ニック・シュルツ Team BikeExchange – Jayco
  7. アレクサンドル・ウラソフ BORA – hansgrohe
  8. ナイロ・キンタナ Team Arkéa Samsic

 

一度追いつかれた、タデイ・ポガチャルが、またもアタック!

 

また、セップ・クスが追いつく。

 

更に、ゲラント・トーマスも追いつく。

 

ここで、ゲラント・トーマスがアタック!

 

ゲラント・トーマスのアタックには二人は反応しない。

 

セップ・クスがたんたんと引く。

 

なんと先頭は3人になっている。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers
  3. ティボー・ピノ Groupama – FDJ

 

またも、タデイ・ポガチャルがアタック!

 

タデイ・ポガチャルは引き離せるか?

 

あっと言う間にゲラント・トーマスを抜き去る。

 

ゲラント・トーマスは追いつけない。

 

ゲラント・トーマスから二人は豆粒になった。

 

先頭まで2分3秒と迫ってきた。

 

タデイ・ポガチャルは逃げのメンバーを次々と抜いていく。

 

物凄いペースで先頭との差をつめていく。

 

ワウト・ファンアールトが1級山岳を通過。

 

こちらは総合4位のナイロ・キンタナ。総合5位のダヴィ・ゴデュの戦い。ダヴィ・ゴデュは、根性で前に追いついてきた。

 

下りでヨナス・ヴィンゲゴーが落車しそうに。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーはなんとか立て直す。

 

 

すぐにタデイ・ポガチャルを追う。

 

タデイ・ポガチャルがカーブで膨らむ!

 

今度は、タデイ・ポガチャルが落車してしまう。

 

タデイ・ポガチャルは溝に落ちてしまう。

 

すぐに走りだしたが痛みがあるはずだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、少し緩めて待っていた。

 

このスポーツマンシップにタデイ・ポガチャルは握手を求める。

 

もう、これで二人は無理しないだろう。

 

先頭は3人で下っている。

 

タデイ・ポガチャルの左太ももの部分が破れている。かなり痛みもあるはずだ。

 

二人はベースを緩めた。後続を待っている。

 

タデイ・ポガチャルは、メディカルカーを待っている。

 

タデイ・ポガチャルはボトルを貰っている。ケガの治療ではないようだ。

 

さあ、後続も追いついた。

 

最後のオタカムで決戦だ。

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  2. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  3. セップ・クス Jumbo-Visma
  4. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  5. ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers
  6. ルイス・メインチェス Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
  7. ユーゴ・ウル Israel – Premier Tech

 

これはヨナス・ヴィンゲゴーにとって有利となった。

 

超級山岳 オタカム 13.6km・7.6%

先頭は3人の勝負となる。

 

タデイ・ポガチャルは落車でアタックがかけれるだろうか。

 

先頭はティボー・ピノがペースを上げる。

 

ティシュ・ベノートとセップ・クスがヨナス・ヴィンゲゴーをアシストする。

 

すぐにセップ・クスに先頭は変わる。

 

3人の中では、ダニエル・マルティネスが先ほどの1級山岳でも遅れ気味だった。二人は、後ろからリーダーが迫るのであまり引かない。

 

ダヴィ・ゴデュのアタックにナイロ・キンタナが切れてしまった。ダヴィ・ゴデュは、ヴァランタン・マデュアスにひかれて見えなくなった。これでダヴィ・ゴデュは総合4位となる。

 

セップ・クスの引きで、ヨナス・ヴィンゲゴー、タデイ・ポガチャル、ゲラント・トーマスの4人となる。

 

ゴールまで9.6kmあるので、先頭まで届きそうだ。

 

なんと、先頭からワウト・ファンアールトがアタック!

 

ティボー・ピノは切れてしまった。

 

二人で頂上を目指すけど、タイム差は51秒だ。

 

ダニエル・マルティネスが先頭交代するけど、どこまで持つのか。

 

ゲラント・トーマスは、ここで持たせないといけない。

 

あ~、ゲラント・トーマスが切れてしまう。

 

先頭まで37秒となった。

 

ゴールまで6.7km。タイム差は33秒。何故、前の二人は先を急ぐのか。

 

残り5.6kmで18秒まで迫られている。捕まる地点を先延ばしにしているようだ。

 

ワウト・ファンアールトが、残り5.3kmで追いつかれる。

 

するとセップ・クスが離れた。

 

 

Jumbo-Vismaの作戦は、最後はワウト・ファンアールトが引くというオプションとなった。ワウト・ファンアールトにパワーは残っているのか?

 

ポイント賞ジャージを着て、スプリントポイントを取り、山岳ポイントも取る。そして、今度はマイヨジョーヌを引く。スーパーマンか?

 

ワウト・ファンアールトの渾身の引きだ。えっ、タデイ・ポガチャルが離れたか?

 

あ~~、タデイ・ポガチャルが切れてしまった!

 

タデイ・ポガチャルの姿が小さくなる。なんということだ!

 

ワウト・ファンアールトの渾身の引きが続く。

 

タデイ・ポガチャルは19秒差。

 

残り3.7kmでワウト・ファンアールトが引き終わる。

 

ワウト・ファンアールトはタデイ・ポガチャルからも切れてしまう。出し切っている。

 

ゲラント・トーマスはパンクしたけど、前でダニエル・マルティネスが待って引いてくれる。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、タデイ・ポガチャルを引き離す。

 

タデイ・ポガチャルが最後の粘りを見せる。

 

もう、ゴールに向かうだけだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが最後の山岳ステージを制した。誰がこんなシナリオを書けるだろう。ヨナス・ヴィンゲゴーは、最後まで弱みをみせることなく3度のタデイ・ポガチャルのアタックを凌いだ。

そして、絶妙のタイミングでセップ・クスからワウト・ファンアールトにタッチ。そこからのワウト・ファンアールトの引きが凄かった。

こんな選手がアシストなんだから、Jumbo-Vismaは世界一と言って良いだろう。

 

もしはないけど、下りでの落車がなければ、どういう展開になっていたことか。まず、タデイ・ポガチャルが後続を待つことはなかっただろう。

思う存分に二人で勝負が出来たはずだ。少し物足りなさというか、残念な思いが残るのは私だけだろうか。

 

ワウト・ファンアールトは、ゴールでガッツボーズ。今日の最高殊勲選手だろう。見事すぎた。思えば、今日のファーストアタックはワウト・ファンアールト。

逃げにのり、山岳でクライマーを叩き落とし、最後はタデイ・ポガチャルを落としたのだから。これほど強い選手がいるだろうか。

 

ゲラント・トーマスは、ダヴィ・ゴデュを引き離してゴール。総合3位の座は譲らない。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第18ステージ リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

今朝、恋人と娘に「彼らのために勝ちたい」と言った。私は彼らのために勝ったことをとても嬉しく、誇りに思っている。

ホームの娘たちを耳にして。フィニッシュの時は、終わってよかったと特に思った。このステージは、とてつもなくタフなものだった。ステージ優勝できてとてもうれしい。

でも、パリまでまだ2日ある。我々は集中し、一日一日を大切にしなければならない。

峠からの危険な下りで転倒しそうになり、そのすぐ後にポガチャルも転倒しました。それについては?

ターンをミスしてグラベルに落ちてしまった。彼の自転車は彼の下で滑った。その後、彼を待った。

幸いなことに、私には強いチームがあった。チームメイトに感謝しなければならない。

すごいんですよ。ワウト(終日前を走り、自らも3位でフィニッシュ)は最後にポガチャルをも落としてしまった。クスもすごいけど、みんな…ティージュもクリストフもネイサンも…。

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 120
10″
3:59:50
2
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 50
6″
1:04
3
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 25
4″
2:10
4
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers 15   2:54
5
 GAUDU David
Groupama – FDJ 5   2:58
6
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team     3:09
7
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers     ,,
8
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma     3:27
9
 VLASOV Aleksandr
BORA – hansgrohe     4:04
10
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ     4:09
11
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     ,,
12
 VERONA Carlos
Movistar Team     4:18
13
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic     5:22
14
 YATES Adam
INEOS Grenadiers     5:34
15
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ     5:48
16
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious     6:23
17
 BARDET Romain
Team DSM     6:40
18
 MÜHLBERGER Gregor
Movistar Team     7:23
19
 MAS Enric
Movistar Team     ,,
20
 HOULE Hugo
Israel – Premier Tech     7:27
21
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious     9:59
22
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe     10:02
23
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team     10:38
24
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost     10:39
25
 SCHULTZ Nick
Team BikeExchange – Jayco     11:12
26
 LATOUR Pierre
TotalEnergies     13:37
27
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo     14:17
28
 SCHACHMANN Maximilian
BORA – hansgrohe     14:23
29
 IZAGIRRE Gorka
Movistar Team     14:27

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 25
32″
71:53:34
2 2
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates  
40″
3:26
3 3
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers     8:00
4 5 ▲1
 GAUDU David
Groupama – FDJ  
4″
11:05
5 4 ▼1
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic  
6″
13:35
6 7 ▲1
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux  
6″
13:43
7 8 ▲1
 VLASOV Aleksandr
BORA – hansgrohe     14:10
8 6 ▼2
 BARDET Romain
Team DSM  
4″
16:11
9 11 ▲2
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team     20:09
10 9 ▼1
 YATES Adam
INEOS Grenadiers     20:17
11 10 ▼1
 MAS Enric
Movistar Team     24:08
12 13 ▲1
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ  
6″
33:34
13 14 ▲1
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team  
10″
42:23
14 12 ▼2
 POWLESS Neilson
EF Education-EasyPost     44:58
15 18 ▲3
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ  
4″
46:09
16 16
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious  
4″
47:07
17 17
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe     51:38
18 15 ▼3
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers  
10″
53:00
19 19
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma     57:59
20 20
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious     1:06:01
21 21
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates  
4″
1:23:40
22 23 ▲1
 JORGENSON Matteo
Movistar Team     1:31:22
23 30 ▲7
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma  
42″
1:33:49
24 25 ▲1
 SCHULTZ Nick
Team BikeExchange – Jayco  
6″
1:35:33
25 27 ▲2
 HOULE Hugo
Israel – Premier Tech  
14″
1:35:51
26 24 ▼2
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo     1:38:05
27 29 ▲2
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost     1:40:23
28 31 ▲3
 VERONA Carlos
Movistar Team  
4″
1:45:17
29 32 ▲3
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers     1:48:27
30 33 ▲3
 MÜHLBERGER Gregor
Movistar Team     1:53:17

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 451
2 2
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 219
3 3
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Deceuninck 196
4 4
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 158
5 5
 JAKOBSEN Fabio
Quick-Step Alpha Vinyl Team 155
6 8 ▲2
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 135
7 6 ▼1
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange – Jayco 133
8 7 ▼1
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 121
9 9
 SAGAN Peter
TotalEnergies 104
10 10
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 83

山岳賞

ヨナス・ヴィンゲゴーは、山岳賞まで手にいれた。シモン・ゲシュケは、最初の超級山岳をとれなかったことが痛手だ。

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 72
2 1 ▼1
 GESCHKE Simon
Cofidis 64
3 4 ▲1
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo 61
4 3 ▼1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 61
5 11 ▲6
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 59
6 8 ▲2
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ 52
7 5 ▼2
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 39
8 6 ▼2
 POWLESS Neilson
EF Education-EasyPost 37
9 7 ▼2
 LATOUR Pierre
TotalEnergies 35
10 12 ▲2
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers 32

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 71:57:00
2 2
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers 49:34
3 3
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates 1:20:14
4 4
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 1:27:56
5 5
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM 1:49:54
6 6
 STORER Michael
Groupama – FDJ 2:07:30
7 7
 ZIMMERMANN Georg
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 2:28:12
8 8
 GENIETS Kevin
Groupama – FDJ 2:39:13
9 9
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 3:00:20
10 10
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 3:11:08

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