ジロ・デ・イタリア第10ステージは、ビニヤム・ギルマイの歴史に残る勝利で幕を閉じた。
最後に敗れたマチュー・ファンデルプールだけど、本当にギリギリだった。最後は、抜いた~と思ったほど。
これについてマチューは言い訳しないけど、ゴール手前55kmのチェーン落ちは痛かった。
この原因についてマチュー・ファンデルプールが明かしている。
チェーン落ちの原因
登りだったので、ギアチェンジでチェーンが落ちたのかと思っていたけど。よくあるコンポの混在が原因? とも思ったのだけど。
バイク交換して走りだそうとしたのだけど、ギアが重くて回らない。平地なら問題ないけど、登りではマチューといえども難しい。
結局、ここでマチュー・ファンデルプールは1分のタイムロス。これを単独で追ったのだから足を相当使っているはず。戻るのも速かったし。
この時のチェーン落ちの理由をマチューが明かす。
氷を入れたそのナイロンストッキングが、シャツから落ちて、ディレイラーに行き着いた。少し間違っていたね。
別の自転車を手に取り、戻ってくるために活発な追跡をしなければならなかった。
暑いから、背中に氷を入れていた。それが落ちてしまったということですね。これは仕方ない。ただ、普通は1分ものタイム差があったら、一人で追いつくの相当の力を使う必要がある。
集団後方では、ドリース・デポンドが待っていたけど。追いつくまではマチュー単独だ。そのことが、結果的に彼を苦しめたかどうかは、マチューの知るところではない。
一番痛かったのは、最後のあの攻撃だ。ビデオで見てみると、最後の下りはかなりテクニカルに感じていた。アタックして下りで差をつければいいと言っていたので、チーム全員を前に出していた。
だけど、結局自分を殺してしまったね。もう少し技術的だど、そこで違いを生むことが出来ると思ったんだけど。挽回を図ったが、結局スプリントで負けてしまった。
ビニは強かった。
下りのアタックもチームの計画にあったようだ。だけど、流石にツワモノばかりが残っているので、いかにマチューといえども逃げるのは難しかったようだ。
予測と違って、あまりテクニカルな下りでなかったのも仕方のないことだ。
第8ステージの涙マークの反応について
第8ステージでは、ビニヤム・ギルマイからの追走の協力が上手く得られず、インタビーで短く、なんでと言い、ツイッターでは涙マークを返していた。
これについてもマチュー・ファンデルプールは釈明。
“彼 “には何の問題もない。私の反応は、少し誤解を招いたようだ。彼が超優秀なライダーであることは誰もが知っている。今日も力強い走りを見せてくれた。
とても遠いところからスタートして、本当に止まらなかったからだ。一瞬、勝てるような気がしたけれど、彼はどんどん加速していって、僕はちょっと疲れてしまったんだ。
“いい人 “なのかどうか? とにかく 挑戦することが好きなんだ。私たち2人がどれだけ離れてゴールに向かったか、それが彼の走りを物語っているね。
ヘント〜ウェヴェルヘムでの彼の走りを見れば、彼が強いスプリントを持っていることがわかるだろう。
明日は後ろの席で回復して、次のチャンスに臨む。
ゴール後も、すぐに二人で抱き合っていたし何の問題もないようですね。
スプリントの前に、下りで攻撃しなければ足も残っていたかもしれないけれど、マチューに攻撃するなというのが無理な話。攻撃こそが彼の持ち味でもあるし。
第11ステージは、全くのフラットコースなので、出番かなと思っていたけど、狙うつもりはないようだ。これはちょっと残念。
チームは、ヤコブ・マレツコがリタイヤしているので狙うとしたらマチューしかいないのだけど、スプリントにも参加して貰いたいけどなあ~。
一流スプリンターとのガチンコ対決も見てみたい。
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