第6ステージで落車したXDS Astana Teamのマッティオ・マルチェリの負傷は、左脛骨下3分の1の負傷と右膝周囲の軟部組織損傷と診断されている。
骨折とかはなかったので良かったけれど、これでXDS Astana Teamのマッティオ・マルチェリの勝利とスプリント賞の獲得はできなくなってしまった。
第7ステージもフラットスプリント。果たしてUno-X Mobilityはアレクサンダー・クリストフにチャンスを与えるだろうか。
第7ステージ マラッカ~メディニ 214.9km

コースプロフィール photo letourdelangkawi
200kmを越えるスプリンターステージ。明日は少し起伏があるのでスプリンターが狙うならばこのステージだ。
- スプリントポイント Sungai Rambai
- スプリントポイント Semerah
- スプリントポイント Pontian
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
スタート前。マッティオ・マルチェリがリタイヤとなったのでUno-X Mobilityのアーランド・ブリクラがポイント賞ジャージに。
オフィシャルスタート。
2人がようやく抜け出す。
- Azman Muhamad Zawawi (Malaysia Pro Cycling)
- Mohd Zarawi Muhammad Iqmal (Malaysia)
大きなリードはもらえない。10秒ほどのタイム差で推移。
2人は残り193kmで捕まる。
スプリントポイント Sungai Rambai
ここはUno-X Mobilityのアーランド・ブリクラがトップ通過。
- アーランド・ブリクラ Uno-X Mobility 3ポイント・3秒
- ロレンゾ・マンザン TotalEnergies 2ポイント・2秒
- ヤニス・ヴォワサール Tudor Pro Cycling Team 1ポイント・1秒
ようやく、3人が抜け出す。
- ムハンマド・ヌル・アイマン・ビン・ロスリ (Terengganu Cycling Team)
- Javiniar Joseph (7Eleven Cliqq Roadbike Philippines)
- Shaari Muhammad Yusri (Malaysia)
新城幸也はAisan Racing Teamのライダーと話している。
カメラが切り替わると4人がジョインして7人となっている。Team Picnic PostNLのマシュー・ディナムが入っている。2023 世界選手権ロード7位。
- マシュー・ディナム (Team Picnic PostNL)
- Sobal Yauhen (Chengdu DYC Cycling Team)
- Meisa Ade (Nusantara – BYC)
- Mow Ching Yin (HKSI Pro Cycling Team)
スプリントポイント Semerah
4人が並んでスプリント。
あ~、なんと落車。アレクサンダー・クリストフが路肩に歩いていく。ポイント賞のアーランド・ブリクラも落車だ。
アーランド・ブリクラは走り出した。
あ~、ダメだ。なんとアレクサンダー・クリストフはここでリタイヤ。キャリア100勝目前。こんなところでリタイヤしないといけないというのは心残りだろう。
アーランド・ブリクラはパンツも破れている。
残り75.9km。タイム差は1分50秒。
スプリントポイント Pontian
ここはTeam Picnic PostNLのマシュー・ディナムがトップ通過。
マシュー・ディナムは、この後集団に戻る。
残り38.1km。集団はTudor Pro Cycling Teamが引く。タイム差は変わらず1分35秒。
長いCMがあけると先頭はTerengganu Cycling Teamのムハンマド・ヌル・アイマン・ビン・ロスリ単独となっている。6年連続のマレーシアTTチャンピオンで2025マレーシアロード王者。
残り13.7kmで32秒差。
後方からカメラが切り替わるとUnibet Tietema Rocketsのゼブ・カイフィンがアタックしている。
残り10.4km。先頭にゼブ・カイフィンが12秒と迫る。
先頭は二人に。
- ゼブ・カイフィン Unibet Tietema Rockets
- ムハンマド・ヌル・アイマン・ビン・ロスリ (Terengganu Cycling Team)
残り8.4kmで40秒のタイム差。ムハンマド・ヌル・アイマン・ビン・ロスリは先頭交代しない。
残り6.8kmで55秒と開いた。
残り5.4kmで55秒。これは~。
残り4.4kmで1分2秒も開いた。これは間違い。
残り3.8kmで35秒。
集団はEquipo Kern PharmaとTotalEnergiesが引いている。スプリンターチームは何をしている?
残り2.4kmでようやくXDS Astana TeamとUno-X Mobilityが出てくる。
残り1.1kmで24秒。これは追いつかない。
残り500mを切った。ずっとゼブ・カイフィンが先頭で引いている。
ゼブ・カイフィンがスプリント開始。
2位のムハンマド・ヌル・アイマン・ビン・ロスリは大喜びだ。
ゼブ・カイフィンが逃げ切った~!
これがプロ初勝利だ。これで来年の契約が取れるか。詳しくは彼のインタビューで。
集団トップはアーヴィッド・デクレイン。Tudor Pro Cycling Teamは勝利を逃してしまった。
アレクサンダー・クリストフは、両手首と左肘、右膝にも包帯。手の平はハンドルが握れる状態ではなかった。残念ながら最後のレースがリタイヤとなってしまった。
アレクサンダー・クリストフのコメント
手には血がいっぱい付いていて、深い傷を負っている。ハンドルを握っていることすら不可能だった。 こんな形でキャリアを終えたくなかった。
でも、自転車競技はタフなスポーツだ。昨日はまだ体調が悪かったのに、今日は調子が良くなったと思ったら、また転倒してしまった。人生とはそういうものだ。
リザルト
優勝したTDT – Unibet Cycling Teamのゼブ・カイフィン
圧倒的な勝利だね。二人で逃げ続けたけど彼はターンしなかった。でも、それでも2位でもいいと思ったんだ。最後に脚の間からみたら彼は離れていた。
サイクリストになることは僕のバスケットリストにはなかったし、プロになる計画もまったくなかった。父はオランダのフィリップス・デザインで働いていて、私もずっとデザイナーになりたかった。アイントホーフェンで育った後、12歳でイギリスに戻った。そこで18歳からニューカッスル大学でデザインを学んだ。
本当に大金を稼ぎたかったら、勉強したことをやるしかなかった。サイクリングは趣味であり、得意であり、自由を見出すものだった。それで自分を表現できたし、本当に楽しかった。でも、僕は比較的普通の男だったんだ。
2020年、僕は大学を卒業してワフーに就職した。当時はコロナで、コンチネンタルレベルのレースは少なかった。2022年末に職を失うまでの2年間、私はほとんどレースに出場しなかった。勤めていた会社で大規模なレイオフがあり、私はその犠牲者のひとりとなった。
その挫折の後、2023年の1年間はすべてを捧げて、やっぱりプロのサイクリストになろうと思った。2023年に可能な限り最高の自分になるために、とんでもない金額を費やした。お金に余裕はほとんどなかった。
クライツ・ブライツで2位になり、ツアー・オブ・ブリテンではトップ10(総合6位)に入った。コンチライダーにとって、このシーズンは際立っていなければならなかった。そして突然、このチームとプロ契約を結ぶことになったんだ。
これまでのプロの冒険は簡単ではなかった。本当に大変だった。昨年は背中の椎間板ヘルニアを患い、シーズンの途中でレースを中断せざるを得なかった。数ヶ月は完全に自転車から離れた。
大げさかもしれないけど、一時はもうまともに歩けないんじゃないかと思った。何カ月も神経痛に悩まされ、痛み止めなしでは眠れなかった。基本的に冬はどこにも行けなかった。
ブエルタ・ア・バレンシアナでは完全に体調が整った状態でシーズンをスタートしたわけではなかったけれど、やっていくうちに乗りこなせるようになった。70レースを走ってきて、これがチームでの最後のレースになりそうだった。
昨日、将来のことを聞かれたら、まだわからないと答えざるを得なかっただろう。チームに残れないかもしれないし、それは理解している。この2年間、私自身は大した成績を残せていない。昨年はケガで、今季は大きなモーターでチームの勝利に貢献しただけだ。
僕はまだバイクに乗れるということを世界に証明できた。僕にはマネージャーもいないし、みんな僕の存在を知らない。多くのチームが20歳の若さで次の才能を探しているのは知っている。しかし、ここにいる27歳のライダーは、2.プロレベルのレースで優勝したばかりだ。それが何かを物語っているのだろう。
第7ステージ リザルト
総合
ポイント賞
山岳賞
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