2024 ツール・ド・ワロニー第3ステージ クイーンステージでまさかの?

長く厳しい登りはないけれども、アップダウンの激しい第3ステージがクイーンステージとなる。

現在、リーダージャージはIsrael – Premier Techのコービン・ストロングだが、ここではパンチャーが有利となりそうだ。

Israel – Premier Techは、ジャージを守れるのか。

 

第3ステージ　アーロン～ラ・ロシュ＝アン＝アルデンヌ　192.63km

 

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュのようなアルデンヌのコース。約30kmのローカルサーキットでは、2つの登りが待ち受けている。

ゴールはやや下っている。ここで勝利したライダーが総合優勝に近づくのは間違いない。

 

1. 2級山岳　バーノン峠 (1.4 km・5.7%)
2. 1級山岳　ミュール サン ロック (0.9 km・10.8%)
3. スプリントポイント　Houffalize
4. 1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)
5. 残り2周
6. 1級山岳　オーシール峠 (4 km・6.8%)
7. スプリントポイント　サムレ
8. 1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)
9. 残り1周
10. 1級山岳　オーシール峠 (4 km・6.8%)
11. スプリントポイント　サムレ
12. 1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)

 

5人の逃げ

当初5人の逃げが。Movistar Teamのヨハン・ヤコブスは山岳賞ジャージキープのためだ。

1. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck
2. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team
3. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise
4. トーマス・ボネット　TotalEnergies
5. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility

 

1級山岳　ミュール サン ロック (0.9 km・10.8%)

ポイント獲得順位は

1. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team　10ポイント
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　8ポイント
3. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　6ポイント
4. トーマス・ボネット　TotalEnergies　4ポイント
5. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise 　2ポイント
   

 

スプリントポイント　Houffalize

ポイント獲得順位は

1. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team　5ポイント・3秒
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　3ポイント・2秒
3. トーマス・ボネット　TotalEnergies　1ポイント・1秒

 

1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)

残り66.5kmで4分46秒差。ポイント獲得順位は

1. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team　10ポイント
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　8ポイント
3. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　6ポイント
4. トーマス・ボネット　TotalEnergies　4ポイント
5. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise 　2ポイント

 

集団からシクロクロスでも活躍するBaloise – Trek Lionsのピム・ロンハールがアタック。

 

残り2周

先頭は残り2周に。

 

1級山岳　オーシール峠 (4 km・6.8%)

すぐに登りだす。

 

日陰を登っているので、結構いいかも。夏は日陰ライドに限る。

 

ピム・ロンハールは、3分44秒差に。単独でつめていくのは厳しいタイム差だ。バイクのカラーリングは新型のMadoneだ。

 

ピム・ロンハールの後ろから、Intermarché – Wantyのゲルベン・カイパースが単独で追ってきている。この後、ずっとモトバイクの映像が入らず、ヘリからの映像に。

 

ゲルベン・カイパースがピム・ロンハールに追い付いたけれど、集団も見えている。

 

二人は追いつかれてしまう。

 

Lidl – Trekのフアン・ロペスが先頭で上がる。

 

先頭は3人になっている。

1. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck
2. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise
3. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility

 

スプリントポイント　サムレ

スプリントポイントを通過。

1. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　5ポイント・3秒
2. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　3ポイント・2秒
3. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise   1ポイント・1秒

 

集団からLidl – Trekのフアン・ロペスが飛び出している。

1. フアン・ロペス　Lidl – Trek
2. フローリス・デティエ　Bingoal WB

 

フアン・ロペスが先頭から遅れたMovistar Teamのヨハン・ヤコブスを吸収。

 

さらに、集団からTudor Pro Cycling Teamのマッテオ・トレンティンが追いつく。

1. フアン・ロペス　Lidl – Trek
2. フローリス・デティエ　Bingoal WB
3. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team
4. マッテオ・トレンティン　Tudor Pro Cycling Team

 

残り39.7km。集団は4分2秒差。Red Bull-BORA-hansgroheのヨナス・コッホが引いている。

 

1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)

マッテオ・トレンティンのグループは先頭まで3分30秒差。山間部はカメラの映像が入らない。

 

ようやく先頭の映像が。タイム差が出ない。ポイント獲得順位は

1. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　10ポイント
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　8ポイント
3. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise　6ポイント
4. フアン・ロペス　Lidl – Trek　4ポイント
5. フローリス・デティエ　Bingoal WB　2ポイント

 

追走は3分32秒差と変わっていない。Movistar Teamのヨハン・ヤコブスは集団に戻っている。

 

残り1周

先頭は残り1周に。

 

集団はDecathlon AG2R La Mondiale Teamが引いている。

 

1級山岳　オーシール峠 (4 km・6.8%)

結構な勾配だ。

 

最大7.8%ある。

 

先頭からTeam Flanders – Baloiseのジル・デウィルデが切れた。

 

追走は2分54秒差で通過。集団が遠くに見えている。

 

追走は集団に追いつかれてしまった。

 

集団はDecathlon AG2R La Mondiale Teamが引いて、2分40秒差に。

 

残り24kmで2分15秒差。ポイント獲得順位は

1. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　10ポイント
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　8ポイント
3. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise　6ポイント
4. ルイ・バール　Arkéa – B&B Hotels　4ポイント
5. ロレンツォ・ロタ　Intermarché – Wanty　2ポイント

 

残り20kmで2分差。Uno-X Mobilityのマーカス・ホエルガードは2024ノルウェー王者だし、ジミー・ヤンセンスは集団けん引をよくする選手。

リーダー有するIsrael – Premier Techは、二人の総合のタイム差を考えて積極的に引いていない。

 

サイモン・クラークが集団からアタック。先頭から切れたジル・デウィルデと合流している。

1. サイモン・クラーク　Israel – Premier Tech
2. ジル・デウィルデ　Team Flanders – Baloise

 

スプリントポイント　サムレ

マーカス・ホエルガード先頭でスプリントポイントを通過。

1. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility　5ポイント・3秒
2. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck　3ポイント・2秒
3. サイモン・クラーク　Israel – Premier Tech   1ポイント・1秒

 

Israel – Premier Techのサイモン・クラークは、1分53秒差。

 

集団はRed Bull-BORA-hansgroheが引いている。タイム差は1分50秒。

 

残り15.7kmで1分47秒差。これはギリギリまで粘れる。

 

サイモン・クラークは追いつけば、勝利が見えてくる。

 

残り11.3km。下っているのでタイム差が変わらない。1分47秒差。

 

1級山岳　マボジュ峠 (2.8 km・6.1%)

この上りで追いつかれなければ、勝利が見えてくる。

 

ジミー・ヤンセンスが勝てば、プロ初勝利となるけど。

 

サイモン・クラークが追いつかれた。

 

残り7.5kmで1分43秒差。

 

先頭はLidl – Trekのナットネル・テスファション。Israel – Premier Techのコービン・ストロング、サイモン・クラーク、ディラン・トゥーンスがいる。

 

残り6.7kmで1分42秒差。これは逃げ切った。

 

8人となった追走がポイントを通過。

 

ここはIsrael – Premier Techがもっと引かないといけない場面だ。ただ、逃げているマーカス・ホエルガードは2分22秒遅れなので、著しくタイム差を与えなければOKなのだ。

 

これはダメだ。お見合いしている。

 

残り5.3km。1分10秒差。

 

やっと、Israel – Premier Techが3人で先頭を引き出す。しかし、このタイム差を保てばコービン・ストロングのリーダージャージはキープできる。非常にチームとしては、有利な展開。

 

残り3.5km。下りで集団は人数が増えていく。

 

Lidl – Trekのフアン・ロペスがアタック。

 

しかし、ディラン・トゥーンスに捕まる。

 

残り1kmを切っている。

 

マーカス・ホエルガードがカーブを切り込んでいく。

 

マーカス・ホエルガードがカーブからペースアップ。

 

残り300m。カーブでつけた差を保ったまま、マーカス・ホエルガードがゴールに向かう。

 

 

ジミー・ヤンセンスは、最後のカーブが連続するところで後ろにいたのが敗因となった。

 

マーカス・ホエルガードが踏み込む。

 

ゴール手前からハンドルから手を離す。

 

見事な逃げ切り勝利だ!

 

167kmの逃げを成功させた。総合では2分22秒遅れていたので、Israel – Premier Techも無理には追わなかったということだ。

 

マーカス・ホエルガードは、これでキャリア4勝目となった。ジミー・ヤンセンスは、またもプロ初勝利がお預けに。いつもはアシストなので、これが最大のチャンスだったのだけど。

 

集団は、23秒おくれで到着。集団トップはTudor Pro Cycling Teamのマッテオ・トレンティンで、総合2位にジャンプアップ。トップと7秒差なので、最終日のボーナスタイムによっては逆転もありうる。

Israel – Premier Techのコービン・ストロングは、追走の中におり、見事にリーダージャージキープに成功した。

 

リザルト

優勝したUno-X Mobilityのマーカス・ホエルガード

スーパーな気分だよ。ノルウェーのチャンピオンになったとき、私はある目標を掲げた。

このジャージを着て、少なくとも一度は優勝したかった。それを3日目にすぐに達成できたのは、夢見た以上のことだ。

調子がいいのは分かっていたんだけど、昨日のクラッシュの後方にいて、かなりタイムをロスしてしまった。だから逃げを決めたんだ。5人の強力な選手がいて、その差はどんどん広がっていった。

そしてステージ優勝を狙えると確信したんだ。ここでもっと勝ちたい。強いチームだし、とても望んでいる。今週はすでに成功を収めているが、さらにステージ優勝を狙っていく。

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

ステージ2位のジミー・ヤンセンスは、山岳賞でトップに立った。

新人賞