2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ　カーデン・グローブスの勝利か?

第11ステージでは、逃げが成就したけれど、この第12ステージでは難しい。

山岳ポイントもなく、スプリントポイントが一か所あるだけ。風がなければ、第2週ではもっとも簡単なステージとなる。

 

第12ステージ   オルベガ～サラゴサ   150km 

 

スタートのオルベガの標高1,000mから250mまで降下していく。その後、標高400mほど登るが山岳ポイントもない。

最後の40kmはゴールの町サラゴサまでの下り坂。ゴールは、最後の曲がり角の直前にエブロ川を渡るので注意が必要となる。

 

 

1. スプリントポイント　Villanueva de Gállego

 

スタート前

第12ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　エドゥアルド・セプルベダ　Lotto-Dstny
• 新人賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

 

オフィシャルスタート。

 

2人の逃げ

スペインチームの二人が逃げている。

1. ジェツェ・ボル　Burgos-BH
2. アベル・バルダーストーン　Caja Rural – Seguros RGA

 

セップ・クスのマイヨロホは今日も安泰の様子。

 

ジェツェ・ボルのレース前コメント

今日は自分たちを見せなければなりません。そして飛行機は最後まで生き残ることができるでしょうか？絶対とは絶対言うな。

 

落車発生。

•  ルディ・モラール (Groupama – FDJ)
•  ルイス・フェルファーク(Soudal – Quick Step)
•  サムエーレ・バスタチッラ (Astana Qazaqstan Team)
•  ダニエル・ナバーロ　Burgos-BH
• アラン・ジュソーム　TotalEnergies
• オマール・フライレ　INEOS Grenadiers

 

残り100.2km。集団はAlpecin-Deceuninckのジェイソン・オズボーンが引いている。タイム差は1分30秒。

 

落車したBurgos-BHのダニエル・ナバーロは背中が破れている。かなり痛そう。

 

残り48.8kmで30秒差に。

 

残り45.6kmで先頭はバラバラになりそうだ。

 

二人は再び一緒になったけれど。

 

もう追いつかれる。

 

残り44kmで二人は集団に捕まった。

 

また、ジェツェ・ボルがアタックだ。

 

これが絶対に諦めないというやつか。

 

あ～、しかし、集団が迫ってくる。

 

ジェツェ・ボルが2度目の集団吸収。

 

Movistar Teamのイバン・ガルシアが何かしている。

 

どうやら無線が上手く使えないようだ。サポートカーを呼んで交換していた。

 

スプリントポイント　Villanueva de Gállego

Jumbo-Vismaのプリモッシュ・ログリッチがボーナスタイムを狙っている。

 

カーデン・グローブスがトップ通過。プリモッシュ・ログリッチは2番手だ。

1. カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck　20ポイント・6秒
2. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma　17ポイント・4秒
3. カスパー・ピーダスン　Soudal – Quick Step　15ポイント・2秒
4. マライン・ファンデンベルフ　EF Education-EasyPost　13ポイント
5. セップ・クス　Jumbo-Visma　10ポイント

 

残り12.2km。横一線となって進む。

 

レムコは3番手につけている。

 

INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルは集団から切れている。

 

EF Education-EasyPostが上がってきた。

 

まだ、EF Education-EasyPostが先頭。この後、Jumbo-Vismaにチェンジ。

 

さあ、Alpecin-Deceuninckが5人でトレインを組んで上がってきた。

 

残り1.9km。Alpecin-Deceuninckが先頭を譲らない。

 

残り1.2kmでもAlpecin-Deceuninckが先頭。

 

まだ、青いジャージが先頭だ。

 

ゴール前となった。

 

またも、カーデン・グローブスが完璧なポジションだ。

 

UAE Team Emiratesのルイ・オリヴィラが凄いスピードで後ろから上がってきた。

 

UAE Team Emiratesのルイ・オリヴィラがフアン・モラノを連れて上がってくるときに、カーブでAlpecin-Deceuninckのロッペ・ヒスの前に入ってしまい、カーデン・グローブスは上空からの映像ではペダルも外れたように見えた。

 

カーデン・グローブスは進路を変えて踏みなおす。ロッペ・ヒスはくそーっ、と上体を揺らす。

 

ルイ・オリヴィラの、リードアウトを受けたフアン・モラノが発射!

 

フアン・モラノが先頭にたった。

 

カーデン・グローブスが遅れて追い込んでくるが。

 

フアン・モラノが先にゴールを越えた～!

 

渾身のガッツポーズだ。フアン・モラノは3月に車にはねられている。

 

困難な時期を越えて、今シーズンの4勝目を飾っている。ブエルタでは昨年の最終ステージで勝って以来の2勝目となった。ついに、カーデン・グローブスを止めるスプリンターの出現だ。

 

リザルト

フアン・モラノのコメント

あの事件の後、復帰するのは簡単ではなかったので、今勝ててとてもうれしい。とても気分が良くて、とても幸せだ。チームに感謝したい。

今日はみんな素晴らしかった。この勝利はチーム全員と私の家族のものだ。昨年のステージ優勝に続き、ブエルタでも優勝できてうれしいです。

決勝では、Alpecin-Deceuninckと戦わなければなりませんでしたね。

一般部門のライダーもいるが、チームは私にとって素晴らしい働きをしてくれた。特にマルク・ソレルとルイ・オリヴィラは私をよく導いてくれた。最終コーナーで正しいタイミングを選んだ。

この勝利はすべてのコロンビアファンのためでもある。

 

2位のカーデン・グローブスのコメント

ペダルが外れてしまい、その後スプリントを再開しなければならなかった。少し遅れて到着したが、体調は良好だ。決勝ではまだフレッシュだったので、選手たちはまた良い仕事をしてくれた。

今日は3ステージ勝利を決められたかもしれないが、まあまあだ。私たちはグリーンジャージも争っていて、重要なポイントを獲得した。それも非常に重要なことだ。

 

3位のボーイ・ファンポッペルのコメント

実際のところ、私はここでは単なる案内役にすぎない。ブエルタの数日前にヘルベン・タイッセンを失ったので、ユーゴ・パージとともにここで全力疾走する。

彼はとても速いが、私のハンドルを握ることをまだ学ばなければならない。今日、私はまた彼を失った。彼は右側に座らなければならなかった、そこにスペースがあるからだ。

彼はもう私のハンドルに乗ることができなかった。それから私はモラノを追跡し続けた。スプリントでは一瞬止めようかとも思ったが、3位になるためには全力疾走だ。

 

第12ステージリザルト

総合

セップ・クスのコメント

我々は3人の選手とともにランキングでまだ良い成績を残しているし、ヨナス・ヴィンジゴーとプリモシュ・ログリッチが僕に信頼を寄せてくれていると感じられてうれしいよ。

彼らはステージ中ずっと私にアドバイスをくれて、私を信じてくれているのがとてもうれしい。最も重要なことは、このブエルタで私たち全員がお互いのためにそこにいるということだ。

ログリッチのボーナスタイムのためにアシストしてましたね。

行っても損はないと思いますよ。金曜日にはさらに大きな違いが現れるだろう。攻めるか守るかはまだ判断がつかない。それは私がどのように感じるかの問題だ。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞