2023 ツアー・オブ・ブリテン第8ステージ クイーンステージでワウトの勝利となったのか?

ツアー・オブ・ブリテンもついに最終日。

本来ならば、ワウト・ファンアールト vs トム・ピドコックの戦いが見られると思っていたけれど、ピドコックはリタイヤ。これはとても残念。

 

焦点は、ワウト・ファンアールトが3秒差を守り切って2度目の総合優勝を飾るかにある。

 

第8ステージ　マーガムカントリーパーク～ケアフィリー 166.8km

 

ツアー・オブ・ブリテンは最終ステージがクイーンステージとなる。決戦は、2回登るケアフィリー山となる。

最後の頂上からゴールまでは5km。間違いなく最後の登りで抜け出したライダーによる力勝負となる。

 

1. スプリントポイント　Cowbridge
2. 1級山岳　リゴス  5.2km・5%  max15%
3. 1級山岳　ブリン ドゥ 　7.8%・1.7km　max10%
4. 1級山岳　ケアフィリー山  　1.7km・8.5%
   
5. 1級山岳　ケアフィリー山  　1.7km・8.5%

 

スタート

リーダーのワウト・ファンアールトは、3秒のリードを上手く守らないといけない。集団ゴールならば、OKだけど果たして。

第8ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma
• ポイント賞　オラフ・コーイ　Jumbo-Visma
• 山岳賞　ジェームス・フーシェ　Bolton Equities Black Spoke
• 新人賞　マグナス・シェフィールド　INEOS Grenadiers

 

ニュートラルスタート。

 

ワウト・ファンアールトはリーダージャージで車の後ろ。

 

オフィシャルスタート。

 

今日はTeam dsm – firmenichから攻撃。

 

まずは、Team dsm – firmenichの開発チームに所属するエンツォ・ライエンセ。

 

前で逃げたいライダーがペースをあげる。

 

さあ、逃げが出来るか。

 

4人が前に出た。

 

6人くらいが前に出た。

 

また、メンバーが変わる。

 

Team dsm – firmenichのキャスパー・ヴァン・ユーデンが前に出る。

 

集団はJumbo-Vismaが抑えに入っている。

 

更に後方から逃げたいメンバーが追ってくる。

 

6人の逃げ

6人の逃げが決まった。

1. ヨハン・ミーンズ　Bingoal  WB
2. アブラム・ストックマン　TDT-Unibet Cycling Team
3. ジェームス・フーシェ　Bolton Equities Black Spoke
4. キャスパー・ヴァン・ユーデン　Team dsm – firmenich
5. マックス・ウォーカー　Trinity Racing
6. オリバー・ウッド Velo Schils Interbike Racing Team  

 

残り132kmで2分54秒差。雨は降ってないけど、路面は濡れている。

 

スプリントポイント　Cowbridge

スプリントポイント獲得順位は

1. キャスパー・ヴァン・ユーデン　Team dsm – firmenich　10ポイント
2. アブラム・ストックマン　TDT-Unibet Cycling Team　7ポイント
3. オリバー・ウッド Velo Schils Interbike Racing Team  5ポイント
4. マックス・ウォーカー　Trinity Racing　3ポイント
5. ジェームス・フーシェ　Bolton Equities Black Spoke　1ポイント

 

残り111.9km。タイム差3分21秒。Jumbo-Vismaがコントロール。

 

残り94.9km。タイム差3分15秒。大雨になってきた。

 

1級山岳　リゴス  5.2km・5%  max15%

タイム差2分3秒に。先頭は1級山岳の登っている。

 

あら～、止められてしまった。これは～。

 

あ～、集団も止められた。

ルート上でレース以外のアクシデントが発生したため、レースは一時中断。南ウェールズ警察の広報担当者によると、バイク運転者が町のペンチェリホテル近くの車止めに衝突し、川に転落し「重傷」を負ったとのこと。

 

レースカーに先導されて先頭が下りだす。

 

集団も先導されて下っている。レースは89km地点で再開される。

 

再スタート前に一度先頭が止まる。

 

さあ、再スタート。まあ、40分も足止めされた感じか。

 

集団も再スタートに。

 

残り500mで山岳ポイントに。

 

山岳ポイントは、ジェームス・フーシェが獲得。

 

ジェームス・フーシェは、カメラに向かってガッツポーズ。

 

残り62.4kmで1分13秒差。雨は上がった。

 

集団はMovistar Teamが引いている。

 

1級山岳　ブリン ドゥ 　7.8%・1.7km　max10%

Trinity Racingのマックス・ウォーカーが単独で2級山岳を登りだす。

 

先頭は二人となるが、すぐにBingoal  WBのヨハン・ミーンズが先頭に。

 

カルロス・ロドリゲスが先頭グループを軽く抜いていく。

 

ヨハン・ミーンズにカルロス・ロドリゲスが追いつく。

 

ワウト・ファンアールトは集団だ。9秒離れている。

 

集団も10人くらいしかいない。

 

カルロス・ロドリゲス先頭で1級山岳を越える。

 

残り49.5kmで38秒差まで開いた。

1. カルロス・ロドリゲス　INEOS Grenadiers
2. ステューブン・ウイリアムズ　英国代表(Israel – Premier Tech)

 

残り41.7km。タイム差は55秒に。

 

集団はMovistar Teamが積極的に引く。

 

集団はJumbo-Vismaが引きだしたけど、残り30.4kmで1分32秒のタイム差となっている。追いつくのか?

 

Movistar Team、Q36.5 Pro Cycling Teamも集団牽引。このステージで総合が決まるのだから絶対に捕まえないといけない。

 

残り16.1kmで26秒差と詰めてきた。

 

残り2周

先頭2人が残り2周に。

 

1級山岳　ケアフィリー山  　1.7km・8.5%

10秒差となった。

 

後ろに集団が見えてくる。

 

カルロス・ロドリゲスが少し、ステューブン・ウイリアムズを離した。

 

集団はワウト・ファンアールトが引いている。

 

カルロス・ロドリゲスが単独に。

 

そのまま先頭で1級山岳をクリアー。

 

ワウト・ファンアールトが先頭で頂上をクリアーしていく。

 

残り1周

Movistar Team先頭で残り1周に。

 

1級山岳　ケアフィリー山  　1.7km・8.5%

カルロス・ロドリゲスは、わずかなタイム差で逃げ続けている。

 

カルロス・ロドリゲスは、追いつかれることなく、そのまま最後の山岳ポイントをクリアー。

 

 

残り5.5km。タイム差は29秒と広がった。先頭はワウト・ファンアールトがひくしかない。

 

真後ろに、INEOS Grenadiersのマグナス・シェフィールドがついているのでワウト一人で引かないといけない。

 

カルロス・ロドリゲスは、昨日落車してるので総合で39秒遅れ。このタイム差内でワウトがゴールすれば、総合優勝となる。

 

カルロス・ロドリゲスは、追いつかれることなくゴールに戻ってきた。

 

カルロス・ロドリゲスの見事な逃げ切り勝利だ。昨日の落車がなければ総合優勝もしていたかもしれない。噂では、INEOS Grenadiersに残留ということだ。

残りのレースの日程がわからないが良いシーズンの終わり方かもしれない。

 

ワウト・ファンアールトは、最後にマグナス・シェフィールドのスパートを封じ込めて2位でゴール。カルロス・ロドリゲスから11秒遅れでゴールしたので、総合優勝となった。

 

リザルト

カルロス・ロドリゲスのコメント

ステージでもレースでも勝たなければならなかった。今日は僕らにとって最も適した日だったから、Jumbo-Vismaや他のチームに追撃を強いて、いいポジションにつける必要があった。

ステューブン・ウイリアムズと一緒に走ったときも、フィニッシュまでできるだけ大きなギャップを作ろうとした。結局、総合優勝は逃したけど、優勝できたことは良かったと思う。

マグナスもとても強かったし、いいポジションにいた。ワウトにもおめでとうと言いたい。

勝てるかどうかまったくわからなかった。ただ自分を信じて、全力を尽くして、ゴールまでタイムトライアルをやってみるしかなかった。チームは今週ずっと、僕らを守ってくれた。マグナスもすごく強かったし、いい位置につけていた。

 

第8ステージリザルト

総合

ワウト・ファンアールトのコメント

今日は本当に難しい一日だった。チームメイト全員に感謝しなければいけない。この一週間、特に今日は。

INEOS Grenaders はゴールから50km以上離れたところでスタートした。カルロス・ロドリゲスに運転を任せなければならなかったが、実際にはとても難しかった。私は孤立していたので、この階級で優勝するのは不可能ではないかと一瞬心配した。

 しかし、チームメイトのステファン・クライスヴァイクとネイサン・ファンフーイドンクが戻ってきて懸命に仕事をしてくれた。

彼らは私を救ってくれた。すぐにイヤホンで彼らがそれほど後ろにいないことが聞こえたので、私はなんとか平静を保つことができた。

私たちはサミットで状況を概観したが、それでもすべてが可能であることがわかった。そうやって私は自分のチャンスを信じ続けた。特に先頭には本物​​のクライマーがいたからね。

地元サーキットに向かう平坦部で苦戦するだろうということは分かっていた。あと2回全力で行った。もはやステージ優勝ではなく、総合優勝を目指す。幸いなことに、私は成功した。

ポイント賞

山岳賞

新人賞