2023 ツール・ド・ロマンディ プロローグの個人タイムトライヤルは驚きの結果に～

春のクラシックシーズンが終わり、ジロ・デ・イタリアの前にスイスで行われるツール・ド・ロマンディが始まる。Tour de Romandie(2.UWT)

 

過去の優勝者は

• 2022 :  アレクサンドル・ウラソフ
  
• 2021 :  ゲラント・トーマス
  
• 2019：プリモッシュ・ログリッチ
• 2018：プリモッシュ・ログリッチ
• 2017：リッチー・ポート
• 2016：ナイロ・キンタナ
• 2015：イルヌル・ザカリン
• 2014：クリス・フルーム
• 2013：クリス・フルーム
• 2012：ブラッドリー・ウィギンス
• 2011：カデル・エヴァンス

 

プロローグ　ポール＝バレー～ポール＝バレー　6.82km

 

ツール・ド・ロマンディは今年もプロローグで始まる。

スタート地点のポール=バレーは、スイスのヴァレー州の質素な街。フラットコースで、距離もプロローグなので6.82km。

ツール・ド・ロマンディは、何年もの間プロローグで幕をあけている。

昨年は、イーサン・ヘイター、2021年はローハン・デニス、2019年ヤン・トラトニク、2013年はクリス・フルームが勝利している。

フルームは今年登場するけど、どんな走りとなるかな。

 

注目のライダーは

•  BORA – hansgrohe　セルジオ・イギータ、シアン・エイテブルックス、ボブ・ユンゲルス
•  UAE Team Emirates　アダム・イェーツ、フアン・アユソー、ラファウ・マイカ
•  Jumbo-Visma　ステファン・クライスヴァイク、トビアス・ファス
•  Soudal – Quick Step　ファウスト・マスナダ、レミ・カヴァニャ、イーサン・バーノン
•  Alpecin-Deceuninck　クイントン・ヘルマンス、ジェイソン・オズボーン
•  Trek – Segafredo　トニー・ガロパン、ジュリアン・ベルナール
•  EF Education-EasyPost　マグナス・コルトニールセン、サイモン・カー
•  Groupama – FDJ　ティボー・ピノ
•  Movistar Team　マッテオ・ヨルゲルソン、フェルナンド・ガビリア、グレゴール・ミュールベルガー
•  Bahrain – Victorious　ジーノ・マーダー、ダミアーノ・カルーゾ
•  INEOS Grenadiers　エガン・ベルナル、イーサン・ヘイター、エリア・ヴィヴィアーニ
•  Team Jayco AlUla　サイモン・イェーツ、フィリッポ・ザナ
•  Team DSM　ロマン・バルデ、オスカー・オンリー
•  AG2R Citroën Team　ブノワ・コヌフロワ
•  Intermarché – Circus – Wanty　ルイ・コスタ、ルイス・メンチェス、レイン・タラマエ
•  Cofidis　ヨン・イサギレ、シモン・ゲシュケ
•  Team Arkéa Samsic　ケヴィン・ボークリン
•  Astana Qazaqstan Team　アレクセイ・ルチェンコ、マーク・カヴェンディシュ
•  Lotto Dstny　トーマス・デヘント、ミラン・メンテン
•  Israel – Premier Tech　マイケル・ウッズ、クリス・フルーム、ジャコモ・ニッツォーロ

 

イヴォ・オリヴィラ　UAE Team Emirates

UAE Team Emiratesのイヴォ・オリベイラがスタート。2020ポルトガルのTT王者。カナダのミントンで行われたトラックサイクリングワールドカップのマディソンで優勝している。

 

イヴォ・オリベイラが、ここまでトップタイムを更新。7分34秒で暫定トップに。

 

ニコ・デンツ　BORA – hansgrohe

ニコ・デンツが7分29秒。av54.521km/hでトップタイムを更新。一気に4秒もタイムを縮めた。ゴール前にチェーンが落ちてしまった。これがなければ、もっとタイムは良かったはず。

 

エディ・ダンバー　Team Jayco AlUla

INEOS GrenadiersからTeam Jayco AlUlaに移籍しているエディ・ダンバー。

 

ジロ・デ・イタリアとブエルタに出場予定だが、今シーズンは、まだ良い成績は出していない。このロマンディでは、サイモン・イェーツのアシストとなるのだろうか。

 

エディ・ダンバーは、7分51秒。

 

ジェームス・ノックス　Soudal – Quick Step

ジェームス・ノックスは良く勝っているイメージがあるけど、未だプロ未勝利。

 

7分56秒。

 

フアン・アユソー　UAE Team Emirates

UAE Team Emiratesのフアン・アユソーがようやく出場。走れるようになったのかな。

 

医者の話では、レースの負荷をかけても大丈夫と言われている。正確な原因はわかっていなくて、最初は腱炎。最終的には膝の神経に問題があることが判明している。まだ、本人は痛みがあると言っている。

 

フアン・アユソーは、7分37秒。av53.7km/h。暫定4位。これは良いタイムだ。2022ブエルタ総合3位の走りは、スイスで見られるか。

 

トーマス・デヘント　Lotto-Dstny

トーマス・デヘントは、パリ～ニース第7ステージの落車以来の復帰戦となる。

 

トーマス・デヘントは、7分56秒。av51.5km/h。これは、トーマス・デヘントのタイムではない。まだ、調子は上がっていないようだ。

 

ダミアーノ・カルーゾ　Bahrain Victorious

ベテランのカルーゾがスタート。このロマンディでは、スイス出身のジーノ・マーダーのアシストとなる。

 

7分43秒。av53.0km/h。暫定13位。

 

アダム・イェーツ　UAE Team Emirates

UAE Team Emiratesのエース。アダム・イェーツ。このロマンディでは兄弟で総合を争うことになる。山岳で二人の対決が見られるかも。

 

7分44秒。これはちょっとアダム・イェーツにしてはタイムが伸びなかったか。

 

クリス・フルーム　Israel – Premier Tech

2013・2014年の総合優勝者。クリス・フルームがスタート。ツールに向けて少しでもTTが改善しているのだろうか。

 

クリス・フルームは、 8分16秒。av49.354km/h。過去のスピードに戻ることはないのかもしれない。

 

ルイ・コスタ　Intermarché – Circus – Wanty

ルイ・コスタがスタート。

 

これはどうした。スタートしたらアウターリングが外れてしまった。こんなことがあるのか。ルイ・コスタは、バイク交換。だが、次のライダーにも抜かれてしまう。

 

ルイ・コスタは12分17秒と4分以上遅れた。途中はインナーでクルクル回していた。どうしようもない。膝をケガしたようだ。

 

ネルソン・オリヴィラ　Movistar Team

 

ネルソン・オリヴィラが7分35秒。av53.9km/hの暫定4位の良いタイムをたたき出す。

 

ヨセフ・チェルニー　Soudal – Quick Step

ヨセフ・チェルニーが7分25秒。av55.1km/hと非常に良いタイムをたたき出した。

 

3秒もタイム差を更新して暫定1位に躍り出た。これは最後のほうまでホットシートに座りそうだ。

 

セルジオ・イギータ　BORA – hansgrohe

セルジオ・イギータのスタート。

 

セルジオ・イギータは。7分51秒。山岳で挽回するしかない。

 

マーク・カヴェンディシュ　Astana Qazaqstan Team

マーク・カヴェンディシュがスタート。まだ、移籍して勝利がない。明日と最終ステージがスプリンターが狙えるステージか。

 

山を越えないと、スプリントにも絡めない。ゴールタイムは、7分58秒。av51.3km/h。

 

マッテオ・ソブレロ　Team Jayco AlUla

TTスペシャリストのソブレロがスタート。

 

フィリッポ・ガンナをイタリア選手権で破ったこともあるソブレロだけど、7分34秒で暫定3位。

 

エガン・ベルナル　INEOS Grenadiers

エースナンバーのベルナル。どこまでケガの影響が払しょくできているのか。

 

ベルナルは、7分51秒。ベストのベルナルのタイムではない。

 

ジーノ・マーダー　Bahrain Victorious

スイス出身のジーノ・マーダーがスタート。

 

マーダーは、7分47秒。av52.5km/h。

 

ティボー・ピノ　Groupama – FDJ

最後のロマンディのティボー・ピノがスタート。

 

ティボー・ピノは7分52秒。av51.9km/h。

 

ボブ・ユンゲルス　BORA – hansgrohe

ルクセンブルクチャンピオンのボブ・ユンゲルスがスタート。

 

7分42秒。

 

フィンフッシャー・ブラック　UAE Team Emirates

大腿骨骨折のケガから復帰しているフィン・フッシャーブラック。2023 ジロ・デ・シチリア第1ステージでも勝利している。

 

ゴールタイムは、7分32秒と良いタイムだ。

 

アレクセイ・ルチェンコ　Astana Qazaqstan Team

Astana Qazaqstan Teamのエース。アレクセイ・ルチェンコがスタート。

 

アレクセイ・ルチェンコは8分。これは山岳で頑張らないと。

 

ケヴィン・ヴォークリン　Team Arkéa Samsic

Team Arkéa Samsicの希望の星。ケヴィン・ヴォークリンのスタート。

 

ゴールタイムは、7分50秒。

 

ジュエル・ズーター　Tudor Pro Cycling Team

ジュエル・ズーターが7分30秒と暫定3位。ジロ・デ・シチリア第3ステージで奇跡的な逃げ切り勝利をしたスイス王者だ。

 

サイモン・イェーツ　Team Jayco AlUla

サイモン・イェーツがスタート。

 

サイモン・イェーツは、7分45秒。

 

イーサン・ヘイター　INEOS Grenadiers

TTスペシャリスト、イーサン・ヘイターがスタート。トップタイム更新なるか。

 

なんと、イーサン・ヘイターは暫定4位。7分30秒。これはちょっと驚き。ヨセフ・チェルニーのタイムを越えてくると思っていたのだけど。

 

レミ・カヴァニャ　Soudal – Quick Step

クレルモンフェランのTGVこと、レミ・カヴァニャがスタート。

 

あ～、なんとレミ・カヴァニャは、チームメイトのヨセフ・チェルニーのタイムに0.97秒届かない。暫定2位だ。

 

トビアス・フォス　Jumbo-Visma

世界チャンピオンの登場。フロントシングルだ。

 

なななんと～、トビアス・フォスもヨセフ・チェルニーのトップタイムに0.29秒届かない。

 

現役の世界王者が負けてしまうなんて～。大番狂わせだ。

 

シアン・エイテブルックス　BORA – hansgrohe

最終走者のシアン・エイテブルックス。

 

シアン・エイテブルックスは7分52秒。

 

この結果により、優勝はSoudal – Quick Stepのヨセフ・チェルニーに。チェコのTT王者に2018・2020・2021年となっているけど、世界選手権では24位というのが最高順位。

今回、世界王者に一流TTスペシャリストが揃っていたのに勝ったというのは距離もあるかもしれないけれど、最高にコンデションが良かったというのもあるだろう。

素晴らしい勝利だ。

 

リザルト

ヨセフ・チェルニーのコメント

2020年のジロ・デ・イタリアですでにステージ優勝しており、キャリアで2度目のワールドツアー優勝となる。では、これは驚きですか？

私はハードワークをしているので、自分のパフォーマンスには驚いていない。ここのスタート地点には、良いタイムトライアリストが何人もいる。私も1番人気ではありませんでしたが、とても自信がありました。

私は人気者ではなかった。スタート前は10位以内か5位以内を期待していたので、世界チャンピオンの前で優勝できたことは本当に素晴らしいことだ。このような名誉あるレースでイエロージャージを着ることができて、とても嬉しい。

 

2位のトビアス・フォスのコメント

この数週間はベストな状態ではなかった。胃腸炎に悩まされた。開幕戦は難しいものだった。正しいリズムを探すのに苦労したが、チームカーからよく指導を受けた。

プロローグで優勝を狙えることは分かっているので、いつもモチベーションが上がる。しかし、残念なことに、それだけでは十分ではないことがわかった。

このような僅かな差で負けるのは決して喜ばしいことではないが、本当にすべてを出し切った。でも、全力を尽くしたので、満足だ。

プロローグリザルト

総合

ポイント賞

新人賞