2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージ　　ゴール手前で～

ジロ・デ・イタリアが終わって、次はツール・ド・フランス。

そのツールの前哨戦のレースとして総合系のライダーが集まる クリテリウム・デュ・ドーフィネが開幕。Critérium du Dauphiné(2.UWT)

クリテリウム・デュ・ドーフィネの総合優勝者がツールを制覇したのは11回。(ランス・アームストロングを除く)。ここで優勝すれば、ツールでも良い成績を出すのは間違いないですね。

 

過去の優勝者は

• 2022    プリモッシュ・ログリッチ
  
• 2021　リッチー・ポート 
• 2020　ダニエル・マルティネス
• 2019　ファビオ・ヤコブセン
• 2018　ゲラント・トーマス
• 2017　ヤコブ・フルサン
• 2016　クリス・フルーム
• 2015　クリス・フルーム
• 2014　アンドリュー・タランスキー
• 2013　クリス・フルーム
• 2012　ブラットリー・ウイギンズ

 

第1ステージ  シャンボン＝シュル＝ラック～シャンボン＝シュル＝ラック　158km

 

第1ステージは、ピュイ・ド・ドーム県を真っ直ぐ通過する全長157.7キロメートルの丘陵地帯で始まり、獲得標高は2,800mに達する。

5つのカテゴリーに分けられた登りをこなすコース。後半は、23.2kmのローカルサーキットを3周。最後の登りからゴールまでは12km。

 

1. 4級山岳　Côte du Mont-Dore  1.8km・5.2%
2. 4級山岳   Côte de la Stele 　1.7km・4.9%
   
3. スプリントポイント Picherande
   
4. 4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%
5. 4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%
6. 4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%

 

注目のライダーは

 

5人の逃げ

5人が序盤から逃げている。

1. ドリアン・ゴドン　AG2R Citroën Team
2. ルーン・ヘレゴッツ　Intermarché – Circus – Wanty
3. ブレント・ファンムール　Lotto-Dstny
4. ファビオ・ヴァン・デン・ボッシュ　Alpecin-Deceuninck
5. ドナヴァン・グロンダン　Team Arkéa Samsic

 

4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%

先頭はローカルサーキットの4級山岳に。

 

Team Arkéa Samsicのドナヴァン・グロンダンが先頭で通過。

 

集団はBORA-hansgroheが引いている。残り55.9kmで2分46秒差。

 

なんと、スイスも雨に～。しかも、凄い雨で足元が見えないほど。

 

残り2周

先頭はゴールラインを通過。

 

集団は2分25秒差で通過していく。

 

先頭は4人に。

1. ドリアン・ゴドン　AG2R Citroën Team
2. ルーン・ヘレゴッツ　Intermarché – Circus – Wanty
3. ブレント・ファンムール　Lotto-Dstny
4. ファビオ・ヴァン・デン・ボッシュ　Alpecin-Deceuninck

 

先頭はさらに3人に減った。

1. ドリアン・ゴドン　AG2R Citroën Team
2. ルーン・ヘレゴッツ　Intermarché – Circus – Wanty
3. ブレント・ファンムール　Lotto-Dstny

 

集団はTeam Jayco AlUlaが引きだす。後ろは、Jumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテル。

 

先頭から、切れたTeam Arkéa Samsicのドナヴァン・グロンダンが集団に吸収される。

 

集団先頭に、ドリス・デヴェナインスが出てくる。

 

4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%

ルーン・ヘレゴッツ先頭で4級山岳をクリアー。

 

先頭は、Jumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテル。後ろは、Soudal – Quick Stepがジュリアン・アラフィリップを守って陣取っている。

 

残り25.kmで1分20秒差。3人はかなり頑張っている。

 

集団先頭は、Soudal – Quick Stepのドリス・デヴェナインスで変わらない。

 

残り1周

先頭は、残り1周に。

 

集団は1分13秒差で通過。次の登りで先頭を捕まえそうだ。

 

残り19.4km。登りに入りタイム差は47秒となる。

 

集団はUAE Team Emiratesのミッケル・ビョーグが引きだす。

 

3人のタイム差は16秒だ。

 

先頭からLotto-Dstnyのブレント・ファンムールが切れて捕まってしまう。

 

先頭は2人。もう9秒差しかない。

1. ドリアン・ゴドン　AG2R Citroën Team
2. ルーン・ヘレゴッツ　Intermarché – Circus – Wanty

 

後ろに集団が迫ってくる。

 

4級山岳   Côte du Rocher de l’Aigle 　1km・6.1%

頂上まで逃げれるか。

 

先頭を引いていたアッティラ・ヴァルテルは最後尾まで下がっている。

 

なんとかIntermarché – Circus – Wantyのルーン・ヘレゴッツが頂上通過。

 

ルーン・ヘレゴッツは、一人で逃げ続ける。

 

残り8kmで集団は10秒差。一人なので、集団もコントロールしやすい。

 

下りなので、スピードに乗っている。残り3.6kmで13秒差。

 

残り2.1kmだけど、15秒のリードがある。

 

残り1.2kmで15秒ある。これは、奇跡の逃げ切りとなるか～。

 

残り500mが近づいた。

 

残り370mで、まだ100m近い差がある。

 

ルーン・ヘレゴッツが、ゴール前のカーブを曲がった。

 

まだ、差があるぞ。

 

ルーン・ヘレゴッツは粘って、ゴール手前150mまできた。あ～、しかし、集団が迫る～。

 

 

あとゴールまで、70mでクリストフ・ラポルトが真後ろだ。

 

後ろからクリストフ・ラポルトが、まくりに入る。

 

あ～、クリストフ・ラポルトが抜いた!

 

あ～、ルーン・ヘレゴッツはゴールラインが目の前だったのに抜かれてしまった～。あと、1m届かない!

 

クリストフ・ラポルトがギリギリで、ルーン・ヘレゴッツをかわして勝利だ!

クリストフ・ラポルトは、ヘント～ヴェヴェルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレンに続いての勝利となった。これで、総合リーダージャージも着用だ。第4ステージの個人タイムトライヤルまで、キープ出来そうだ。

 

リザルト

クリストフ・ラポルトのコメント

難しいステージだった。チームは私にステージ勝利をもたらすために全力を尽くしてくれた。 理論上は自分に合ったステージだったけど、それでも最後までやり遂げなければいけない。

この勝利でチームに報いることができてうれしく思う。黄色いジャージを着ることができてうれしいし、そのジャージにふさわしい行動をとろうと努力するよ。

 

2位のマッテオ・トレンティンのコメント

超カオスだった。私たちのチームには、リードアウトがないんだ。もちろん、自分たちは総合のためにここにいる。自分の道を行くしかないと思っていたし、それが計画だった。でも、登りでは、選手たちが僕についてきてくれた。そのあとは自分でやるしかなかった。かなりうまくいったよ。

ラインから500mのところで、もう誰もリードアウトしていなかったんだ。私は自分の道を探し、かなり早い段階でアタックしてきたロバート・スタナード(Alpecin-Deceuninck)のホイールに乗り込んだ。

あれは僕にとって完璧なリードアウトだった。でも、クリストフにはもっといいリードアウトができたと思う(笑)。

ルーン・ヘレゴッツのような選手が前にいると、戻ってくるのは超難しいだろう。彼はとても優秀だ。僕とラポルトしか来なかったと思うけど、彼はまだ3位だった。

第1ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞