ベルギーのオープニングウィークエンド2日目。クールネ〜ブリュッセル〜クールネ。Kuurne – Bruxelles – Kuurne(1.Pro)
1日目のオンループ・ヘットニュースブラッドは、クラシックハンターが狙うレースで前日はディラン・ファンバーレが見事な逃げ切りを見せてくれた。
2日目となる、クールネ〜ブリュッセル〜クールネは、スプリンターのためのレースだ。
過去の優勝者は
-
2022 ファビオ・ヤコブセン
-
2021 マッズ・ピーダスン
-
2019 ヤコブ・フルサン
-
2018 ディラン・フルーネウェーヘン
-
2017 サガン
-
2016 ジャスパー・ストゥイヴェン
-
2015 マーク・カヴェンデッシュ
-
2014 トム・ボーネン
-
2012 マーク・カヴェンデッシュ
-
2011 クリス・サットン
クールネ~クールネ 195.1km
昨年とコースはほぼ一緒。難易度にかわりはない。
長い登りはないけど、石畳の登りが6か所ある。ただ、後半のゴールに向けて平坦が続くのでスプリンターが戻ってくると言う訳だ。
昨年は、ファビオ・ヤコブセンが勝利している。今年もスプリンターが勝利することになるだろうか。
- Tiegemberg(4%・1,400m)
- Kattenberg(5.6%・900m)
- Boembeek(4.8%・1,100m)
- Bossenaarstraat(4.3%・1,300m)
- Berg Ten Houte(6.2%・1,100m)
- La Houppe(4.8%・1,880m)
- Hameau des Papins(6.6%・1,200m)
- Le Bourliquet(6.8%・1,300m)
- Mont Saint Laurent(7.8%・1,200m)
- Kruisberg(4.8%・1,875m)
- Hotond(3.1%・2,700m)
- CôtedeTrieu/ Knokteberg(7%・1,260m)
- Kluisberg(6.3%・1,100m)
注目されるライダーは
-
Jumbo-Visma ティシュ・ベノート、クリストフ・ラポルト、ディラン・ファンバーレ
-
Soudal – Quick Step ファビオ・ヤコブセン、イブ・ランパールト
-
Intermarché – Circus – Wanty タコ・ファンデルホールン
-
Alpecin-Deceuninck ジャンパー・フィリップセン
-
AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート、オリバー・ナーセン
-
Astana Qazaqstan Team マーティン・ラース
-
Bahrain – Victorious マテイ・モホリッチ、フレッド・ライト
-
BORA – hansgrohe ニルス・ポリッツ、ヨルディ・メーウス
-
Cofidis アクセル・ジングル、ブライアン・コカール
-
EF Education-EasyPost シュテファン・ビッセガー、ヨナス・ルッチ
-
Groupama – FDJ シュテファン・キュング
-
INEOS Grenadiers マグナス・シェフィールド、コナー・スウィフト
-
Movistar Team イバン・ガルシア
-
Team Arkéa Samsic デビット・デッカー、ダニエル・マクレイ
-
Team DSM ジョン・デゲンコルプ
-
Team Jayco AlUla ゼネク・スティバル
-
Trek – Segafredo ジャスパー・ストゥイヴェン、バウケ・モレマ
-
UAE Team Emirates ティム・ウェレンス、マッテオ・トレンティン、パスカル・アッカーマン
-
Lotto Dstny アルノー・デリー
-
Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ
-
TotalEnergies サガン、アントニー・テュルジス
-
Uno-X Pro Cycling Team アレクサンダー・クリストフ
- Q36.5 Pro Cycling Team マッティオ・モスケッティ
6人の逃げ
6人が逃げている。
- タコ・ファンデルホールン Intermarché – Circus – Wanty
- ダニエル・オス TotalEnergies
- ルイス・マス Movistar Team
- ジル・デウィルデ Team Flanders – Baloise
- ギヨーム・ファンケイルスブルク Bingoal WB
- マシュー・ギブソン Human Powered Health
残り97kmで大きな落車。Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンが巻き込まれた。
残り84.7kmでも落車。Uno-X Pro Cycling Teamのソーレン・ヴァーレンショルトは立ち上がれない。
- VACEK Mathias (Trek – Segafredo)
- WÆRENSKJOLD Søren (Uno-X Pro Cycling Team)
恐るべきチーム力を見せるJumbo-Visma。全員で集団を牽引。
Le Bourliquet(6.8%・1,300m)
集団が一気に迫ってきている。
なんと、ここでJumbo-Vismaが3人で攻撃だ。なんというチーム!
昨日のオンループ・ヘットニュースブラッドで2位となった、アルノー・デリーは集団のかなり後方。これはヤバイかも。
かなり集団は絞られる。
Mont Saint Laurent(7.8%・1,200 m)
さらにUAE Team Emiratesのティム・ウェレンスの走りで追走も崩壊。
5人の逃げ
決定的な逃げとなるか。Jumbo-Vismaが攻撃して5人の逃げとなった。タコ・ファンデルホールンだけが、追走に乗れた。
- ティム・ウェレンス UAE Team Emirates
- ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
- ネーサンファン・フーイドンク Jumbo-Visma
- マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
- タコ・ファンデルホールン Intermarché – Circus – Wanty
残り60.5kmでタイム差1分33秒。これでは逃げ切れない。
集団はJumbo-Vismaのディラン・ファンバーレが先頭交代させない。
Kruisberg(4.8%・1,875m)
タイム差が1分42秒に。
集団は、Soudal – Quick Stepのフロリアン・セネシャル、Lotto-Dstnyが引いている。
残り41.1kmでタイム差は1分10秒。強力なメンバーだけど、もう登りがないので辛い。
UAE Team Emiratesのパスカル・アッカーマンは、遅れてしまった。集団においつかないとスプリントに絡めない。
残り39.6kmで変わらず1分10秒。タコ・ファンデルホールンは、最初から逃げているのに元気だ。
残り19kmで、まだ1分7秒のタイム差がある。まさか、最後まで逃げ切れるということはないだろうけど、さすがエース級が集まった逃げは強い。
残り1周
先頭が残り1周に入った。
追走はCofidisも先頭交代に入る。これで追いつくだろう。
残り11kmで55秒差。ギリギリまで逃げれるだろう。
おーっ。なんとゴールまで6.4kmでタイム差が1分3秒。これは逃げ切った。凄いメンバーだ。
さあ、ゴールに向けての勝利の戦いが始まる。
まずは、マテイ・モホリッチがアタック。彼はいかせたらおしまいだ。
残り2.7kmでネーサンファン・フーイドンクが行った。
だが、これはマテイ・モホリッチが捕まえる。こうなるとJumbo-Vismaは二人いるので有利だ。タコ・ファンデルホールンは、最初から逃げているので、もう足がないだろう。
残り1.2km。
牽制が凄い。
ここで、ティシュ・ベノートが一番後ろからアタックだ!
これには、一瞬みんながお見合いしてしまう。
もう、ティシュ・ベノートは踏み込むだけだ。
あ~、この差だ。
ティシュ・ベノートがゴールに突き進む。
ゴール手前から手をあげている。
ティシュ・ベノートが見事にゴールをおとしいれた!
スプリンターチームの追撃をかわしての勝利だ。これには、チームメイトが追走をさせないように先頭交代の邪魔をしていたのが大きい。チーム力があるからこそだ。
そして2位には、ネイサン・ファンフーイドンクが入った。二人が肩を組んでゴール後に走る姿は去年からの繰り返しだ。
これで、ワウト・ファンアールトが加わったらどうなるんだ。Jumbo-Vismaが今年もクラシックを占拠しそうな勢いだ。
リザルト
ティシュ・ベノートのコメント(チーム公式サイトより)
2つのうち2つは本当に信じられないほどだ。これもチームの素晴らしいパフォーマンスだった。早い段階で攻撃したかったが、ル・ブルリケで完璧に成功した。
この勝利をガールフレンドと娘に捧げたい。私がこのレベルにいるのは彼らのおかげでもある。困難な時期を経て、今、勝つことができて最高だ。
ネイサンと私は一緒にゲームをしたかった。ウェレンスとモホリッチがスプリントに賭けている印象があった。ネイサンは残り3キロで強力に攻撃し、モホリックはそのギャップを埋めるのに苦労した。それから最後の1キロで、私は自分の瞬間をつかんだ。ネイサンが最速になれるように、スプリントの前に残りを使い果たすためにハードにプッシュしなければならないことはわかっていた。私たちは計画を完璧に実行した。
2位のネイサン・ファンフーイドンクのコメント
我々はチャンスを最大限に活用した。この期間に向けて懸命に取り組んできたが、これは本当に夢のようなスタートだ。レースを早く開始することは予想されていた。
このレースの重心は決勝にはない。私たちは計画を立て、それを完全にコミットして開始した。クリストフも非常に速いが、この到着で数人の男性がより速くなる可能性があることはわかっていた。次に、別の状況を作成しようとする必要がある。このチームでレースができることは素晴らしいことだ。
3位のマテイ・モホリッチのコメント
Jumbo-Vismaは今日も最強チームであることを証明した。彼らは勝つに値した。私自身、登りはとても気持ちが良かった。
ティム・ウェレンスと共に、私は最強だったと思うが、残念ながら最高の男が常に勝つとは限らない。Jumbo-Vismaは賢くプレイした。
ネイサン・ファンフーイドンクとのギャップを縮めたとき、私の足は完全に空っぽだった。それから最後の800mを待った。ティシュ・ベノートとの差を縮めることはできたかもしれないが、誰かを連れて行けば、表彰台の隣になってしまうかもしれない。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
BENOOT Tiesj
|
Jumbo-Visma | 200 | 4:32:25 |
2 |
VAN HOOYDONCK Nathan
|
Jumbo-Visma | 150 | 0:01 |
3 |
MOHORIČ Matej
|
Bahrain – Victorious | 125 | ,, |
4 |
VAN DER HOORN Taco
|
Intermarché – Circus – Wanty | 100 | ,, |
5 |
WELLENS Tim
|
UAE Team Emirates | 85 | ,, |
6 |
LAPORTE Christophe
|
Jumbo-Visma | 70 | 0:43 |
7 |
DE LIE Arnaud
|
Lotto Dstny | 60 | ,, |
8 |
MEEUS Jordi
|
BORA – hansgrohe | 50 | ,, |
9 |
JAKOBSEN Fabio
|
Soudal – Quick Step | 40 | ,, |
10 |
STUYVEN Jasper
|
Trek – Segafredo | 35 | ,, |
11 |
GARCÍA CORTINA Iván
|
Movistar Team | 30 | ,, |
12 |
MILAN Jonathan
|
Bahrain – Victorious | 25 | ,, |
13 |
ALLEGAERT Piet
|
Cofidis | 20 | ,, |
14 |
GROVES Kaden
|
Alpecin-Deceuninck | 15 | ,, |
15 |
MOZZATO Luca
|
Team Arkéa Samsic | 10 | ,, |
16 |
VANMARCKE Sep
|
Israel – Premier Tech | 5 | ,, |
17 |
VAN GESTEL Dries
|
TotalEnergies | 5 | ,, |
18 |
WATSON Samuel
|
Groupama – FDJ | 5 | ,, |
19 |
LE GAC Olivier
|
Groupama – FDJ | 5 | ,, |
20 |
OLIVEIRA Rui
|
UAE Team Emirates | 5 | ,, |
21 |
SKAARSETH Anders
|
Uno-X Pro Cycling Team | 5 | ,, |
22 |
COQUARD Bryan
|
Cofidis | 5 | ,, |
23 |
SKUJIŅŠ Toms
|
Trek – Segafredo | 5 | ,, |
24 |
SHEFFIELD Magnus
|
INEOS Grenadiers | 5 | ,, |
25 |
FLYNN Sean
|
Team DSM | 5 | ,, |
26 |
DE WILDE Gilles
|
Team Flanders – Baloise | 5 | ,, |
27 |
KIRSCH Alex
|
Trek – Segafredo | 5 | ,, |
28 |
RENARD Alexis
|
Cofidis | 5 | ,, |
29 |
COLOMBO Filippo
|
Q36.5 Pro Cycling Team | 5 | ,, |
30 |
ACKERMANN Pascal
|
UAE Team Emirates | 5 | 0:48 |
コメント
集団のあたまもクリストフラポルトですかー!ユンボのチーム力さごすぎます。
鬼神アルノーデライも集団でファビオヤコブセンなどをおさえて、集団2番手。。。おそるべしです。
ラポルトは、前日のオンループ・ヘットニュースブラッドの借りを返しましたね。まあ、ずっと足を使っていないので…..。
それにしても、Jumbo-Vismaは強すぎますね。ワウト・ファンアールトが出てくると、もう相手になるチームがいないのでは。