1月15日は各国で全国選手権が開催。本場ベルギーの開催地はローケレン。
ディフェンディグチャンピオンのワウト・ファンアールトはチームキャンプで不在。2023年のベルギー王者は誰となるのか。
歴代優勝者
2022: ワウト・ファンアールト
2021: ワウト・ファンアールト
2020: ローレンス・スウィーク
2019: トーン・アールツ
2018: ワウト・ファンアールト
2017: ワウト・ファンアールト
2016: ワウト・ファンアールト
2015: クラース・ヴァントルノウト
2014: スヴェン・ナイス
2013: クラース・ヴァントルノウト
2023ベルギー選手権
ベルギー選手権は1910年から開催されており、最も歴史のある大会。
NMBS 駅の駐車場からスタートするコースは1周3.3km。Oeverparkの公園内の、高低差のある森林コース。女子エリートが行われた時よりは、路面のドロドロ具合は少し収まっている。
それでも、平坦でも休憩出来ないほど路面は湿っており、一部は完全に水たまり部分もある。
スタート
有力候補は、ワールドカップリーダーのローレンス・スウィーク。「同チームのマイケル・ファントーレンハウトとエリ・イーゼルビットがお互いを許しているかを見ていく。」
欧州チャンピオンのマイケル・ファントーレンハウト。「昨日とは完全に違うがタフなコースだ。」
小さな巨人、エリ・イーゼルビット。「最高の状態にあるものがジャージを着る。」
スタートでは、ティボー・ネイスがトップ。プロ契約をしているのでU23のレースには出場出来ない。
ファーストコーナーもティボー・ネイス。
ティボー・ネイスに続くには、ローレンス・スウィーク、エリ・イーゼルビット。
階段前では、マイケル・ファントーレンハウトが3番手に。
泥区間で、ローレンス・スウィークが、足をついたティボー・ネイスを抜いていく。
トップは、ローレンス・スウィークに。ティボー・ネイスは3番手に下がる。
4番手にエリ・イーゼルビット。ニルス・ファンデプッテなどが続く。
ドロドロでみんな長く担ぎ。
ローレンス・スウィークにマイケル・ファントーレンハウトが追いつく。二人が少し抜け出した。
3番手のティボー・ネイスはバイクのフロントが泥に突き刺さってしまう。あやうく泥んこに突っ込みそうになる。
ティボー・ネイスは、エリ・イーゼルビットに抜かれ3位グループに。
今度はエリ・イーゼルビットが滑ってしまう。顔をしかめており、背中や腰が痛そうだ。
2周目
13秒差でティボー・ネイスがゴールラインを通過。
二人のガチンコ勝負となりそうだ。
ローレンス・スウィークがずっと前を引き続けている。
3番手はティボー・ネイスが完全に抜け出した。
3周目
ゴールラインで、ローレンス・スウィークがマイケル・ファントーレンハウトに前に出ろよと合図。
マイケル・ファントーレンハウトが飛ばすが、ローレンス・スウィークは離れない。足を溜めている感じか。
長い担ぎ区間。ティボー・ネイスは3番手をキープできるか。
マイケル・ファントーレンハウトが登りでアタック気味にペースを上げて引き離したが、すぐにローレンス・スウィークも追いつく。
4周目
この周回は、ローレンス・スウィークが前に出る。1周交代と言った感じか。
エリ・イーゼルビットは46秒遅れの4位で通過。
折り返しからの登りで、後ろを確認したローレンス・スウィークが踏み込む。
2秒ほど離れたか。
5番手のイエンス・アダムスが落車しそうに。
ランニングのスピードは互角。ただ、2秒差が詰まらない。
マイケル・ファントーレンハウトが追いついた。
5周目
これは、最終周まで二人の戦いは続きそうだ。
ローレンス・スウィークが、滑って足をついた時にマイケル・ファントーレンハウトが前に出る。
ティボー・ネイスがまた、泥に捕まってしまう。
ティボー・ネイスの右腰は、パンツが破れている。
おっと、バイク交換でメカニックと交錯。ローレンス・スウィークが少し遅れる。
マイケル・ファントーレンハウトが仕掛けている。
ローレンス・スウィークが、下りからのカーブで足をついてしまった。
マイケル・ファントーレンハウトはチャンスだ。
6周目
マイケル・ファントーレンハウトは、4秒差をつけてゴールラインを通過。
あ~、泥区間で一気にローレンス・スウィークが、追いついた。
次に、ローレンス・スウィークが、前に出る時にはアタックするだろう。
土砂降りとなってきた。ますます路面は悪くなる。
マイケル・ファントーレンハウトがスパートだ。
猛烈なスピードで駆け抜ける。
僅かな差だけど、ローレンス・スウィークが追いつかない!
マイケル・ファントーレンハウトが、ローレンス・スウィークを振り切って勝利!
ついにベルギー王者の称号を手にいれた。これで、欧州チャンピオンに続いてベルギーチャンピオンにも輝いた。
3位には、ティボー・ネイスが入る。エリートの中で表彰台を得るのは素晴らしいことだ。解説席の親父さんスヴェン・ナイスも喜んでいるはず。
リザルト
マイケル・ファントーレンハウトのコメント
とても幸せだ。ローレンスと僕との素晴らしい対決だった。走っているときは彼の方が少しだけ良かったかもしれないが、最後のラップでは少し調子が悪いと感じた。それから僕はただ抜け出そうとした。
2位のローレンス・スウィークのコメント
確かに、互角の勝負だったと思う。その点では、彼にふさわしいと思う。しかし、私の考えでは、スタート前にボックスを選び、レース全体でその中にいると思う。戦術的には、序盤は良い選択をしたと思う。
1周目、あそこで差がついたのは見ての通りだ。そして、2周目にポストに入ってくると、それまで後方にいた相手が急に同じ場所にいる。なぜ、守られないルールがあるのかわからない。
一時的に2度ほど拘束されてましたね。
それもだ。彼(マイケル・ファントーレンハウトのメカニック)がバイクを持ち去ったのは、ちょっとわざとらしいというか…ライダーとしては、そういうことがあると感じてしまうんですよね。
それはやはり、ちょっとだけだが、言ってみれば、ルールがあるということだ。
このピットでの交錯で追撃を余儀なくされましたね。決勝では、それが影響しましたか?
最後のギャップは、本当に力を振り絞って繋ぎ返したと思う。コースはもう少し滑りやすく、危険な状態だったので、ミスが忍び寄るのだ。
3位のティボー・ネイスのコメント
最高です。これは、私がすでに達成した最も偉大なことの一つだ。自分自身を非常に誇りに思っている。まだ実感がわかない。
自分で無理やり作ったという部分が大きいですね。また、エリ・イーゼルビットが激しく転倒し、後ろに倒れたこともあった。この2つが揃ったことで表彰台を獲得することができた。
素晴らしいスタートを切り、まずフィールドに飛び込みましたね。
わざとではない。グリッドが短いので、自分の爆発力がそこで役に立つと思ったんだ。1周目でマイケル・ファントーレンハウトとローレンス・スウィークを行かせなければならなかったが、そのことは気にしていなかった。2人は最初の数キロが早すぎた。彼らに追いつくことは考えられなかった。
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 |
VANTHOURENHOUT Michael
|
Pauwels Sauzen – Bingoal | 1:00:04 |
2 |
SWEECK Laurens
|
Crelan – Fristads | 0:02 |
3 |
NYS Thibau
|
Baloise Trek Lions | 1:42 |
4 |
ISERBYT Eli
|
Pauwels Sauzen – Bingoal | 2:29 |
5 |
KUYPERS Gerben
|
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT | 2:39 |
6 |
ADAMS Jens
|
Chocovit Cycling Team | 2:53 |
7 |
KIELICH Timo
|
Crelan – Fristads | 3:15 |
8 |
VERSTRYNGE Emiel
|
Crelan – Fristads | 3:44 |
9 |
WYSEURE Joran
|
Crelan – Fristads | 3:53 |
10 |
MICHELS Jente
|
Alpecin – Deceuninck | 4:03 |
11 |
LOOCKX Lander
|
Deschacht – Hens – Maes | 4:11 |
12 |
VANDEPUTTE Niels
|
Alpecin – Deceuninck | 4:43 |
13 |
BAESTAENS Vincent
|
Spits CX Team | 5:17 |
14 |
SOETE Daan
|
Deschacht – Hens – Maes | 5:38 |
15 |
HORNY Clement
|
5:51 | |
16 |
AERTS Thijs
|
Tormans Cyclo Cross Team | 6:47 |
17 |
FERDINANDE Anton
|
Deschacht – Hens – Maes | 7:01 |
18 |
SIEMONS Julian
|
7:02 | |
19 |
BEKAERT Yentl
|
Baloise Trek Lions | 7:15 |
20 |
ALDERWEIRELD Robin
|
7:39 | |
21 |
UYTDEWILLIGEN Ingmar
|
Tarteletto – Isorex CX Team | 7:55 |
22 |
DOCKX Aaron
|
Crelan – Fristads | 8:07 |
23 |
DE VET Sander
|
Basso Team Flanders | 8:19 |
24 |
WUYTS Mathijs
|
8:50 | |
25 |
PEMEN Dolf
|
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT | 9:14 |
26 |
VRACHTEN Arne
|
9:24 | |
27 |
VERHEYEN Thomas
|
10:47 |
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