2022 ブエルタ・アストゥリアス第2ステージ　　まさかサイモン・イェーツが～

第1ステージから優勝候補のサイモン・イェーツが最後の山岳から独走。

チームメイトのダミアン・ホーゾンが最初にアタックをかけて、イバン・ソーサの足を削っていたのが大きい。

やはり、アシストの力が必要だ。イバン・ソーサもアシストに恵まれれば違う結果だっただろう。この日で、総合は決定する。

最後には1級山岳もあり、サイモン・イェーツとイバン・ソーサのガチンコバトルが見てみたいけどどうなるかな。

第2ステージ　カンダス～カンガス・デル・ナルセア　202km

コースプロフィール photo lavueltina

200kmを越えるけど、最初の100kmは海と平行して走る平地。逃げは頑張ってタイム差を稼ぐはず。

最初の山岳からは、ポイントのない山岳も連なり厳しいコース設定だ。最後は1級山岳がまっており、ここで決戦となる。

1級山岳頂上から、ゴールまでは18km。頂上で30秒差ならば追いつく可能性もあるコースだ。サイモン・イェーツはライバルをマークして走れば良いけど、アタックかけるでしょうね。

1. スプリントポイント Luarca
2. 3級山岳　Aristebano　14.8km・3.6%
3. スプリントポイント Navelgas
4. 3級山岳　Foncayu  4.6km・6.1%
5. 1級山岳　El Acebo   7.7km・8.4%

スタート前

YouTube動画より　スクリーンショット　以下同様

Team BikeExchange – Jaycoは、アダム・イェーツのリーダージャージを守るために一日中集団をコントロールしないといけない。

サイモン・イェーツは左端だけどジャージの色が一緒なので分かりにくいですね。

最前列には、サイモン・イェーツ以外にも、多くのプロライターが並んでいる。並びすぎ～。

さあ、スタート。スペインは曇り空。

先頭には、Team BikeExchange – JaycoとBurgos-BH、Caja Rural – Seguros RGAのライダーで占められる。まだ、ニュートラルだ。

8人の逃げ

逃げに乗ったのは8人。

1. ヴィニシウス・ランゲル・コスタ（Movistar Team）
2. Orluis Aular（Caja Rural-Seguros RGA）
3. JesúsEzquerra（Burgos-BH）
4. Alessandro Fancellu（EOLO-Kometa）
5. Txomin Juaristi（Euskaltel-Euskadi）
6. ボール・ウルスラン（TotalEnergies）
7. Vojtech Repa（Equipo Kern Pharma）
8. Michel Ries（ArkéaSamsic）

逃げにのっているヴィニシウス・ランゲル・コスタはイバン・ソーサのために抑えをしている。最後尾で足を溜めている感じか。

集団はTeam BikeExchange – Jaycoが全員でリードしている。

8人は快調に逃げるのだけど、タイム差はTeam BikeExchange – Jaycoが与えない。

ずっと、Team BikeExchange – Jaycoが登りでも先頭だ。

先頭は5人に絞られる。タイム差は1分13秒。

1. Orluis Aular（Caja Rural-Seguros RGA）
2. Alessandro Fancellu（EOLO-Kometa）
3. Txomin Juaristi（Euskaltel-Euskadi）
4. ボール・ウルスラン（TotalEnergies）
5. Michel Ries（ArkéaSamsic）

1級山岳　El Acebo   7.7km・8.4%

Movistar Teamが攻撃を開始。逃げていたTotalEnergiesのボール・ウルスランを捕まる。

イバン・ソーサは、チームメイトに引いて貰っている。後ろはEOLO-Kometaのロレンツォ・フォルトゥナートだ。

サイモン・イェーツはどうした?

なんと、サイモン・イェーツはクラックだ。

サイモン・イェーツはジャージを全開でもう終わっている。チームメイトは誰もいない。

後ろのロレンツォ・フォルトゥナートが見えなくなった。

サイモン・イェーツから前は全く見えない。総合は交代だ。

ここでイバン・ソーサがアシストを切り離してアタック。後ろには、ロレンツォ・フォルトゥナートがまだ見えている。

これはイバン・ソーサの独走だ。

ロレンツォ・フォルトゥナートは17秒差で追う。

イバン・ソーサは残り5キロ。もう優勝は間違いない。

ロレンツォ・フォルトゥナートも街中に帰ってきたがソーサの姿をとらえることはなかった。

イバン・ソーサは今シーズンの初勝利を見事な独走で飾った!

ジロに向けて上々の調子となっている。2位のEOLO-Kometaのロレンツォ・フォルトゥナートは15秒差でかえってきた。

明日はスプリンターステージなのでイバン・ソーサの総合優勝はほぼ決定だ。心配なのはサイモン・イェーツだろう。完全なバットディだった。

リザルト

第2ステージ　リザルト

イバン・ソーサのコメント

今日のフィーリングは昨日よりも良かった。カラバンソは非常に爆発的な峠で、我々にとってはそれほど簡単なものではなかったが、今日はとてもいい一日だった。

チームの仕事は、とてもとても良かったので満足している。エースボのスタートでかなり前に出たが、他のライダーが割り込んでくるのが見えたので、チームメイトにできる限りプッシュするように頼んだ。

昨日はサイモン・イェーツの強さを目の当たりにし、ただでさえハードな一日だったが、今日は一日中超高速で走り、彼らも懸命に働いて、最終的には互角の戦いができたと思う。

昨日は少し「ああいう感じ」だったが、自分たちの良さがわかっていたので、逆転することができた。アストゥリアスには、ジロに向けてリズムを作り、イタリアで良い成績を残すという考えで臨んでいる。

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞