グラン・ピエモンテ(Gran Piemonte)は、アペニン山脈を舞台とする、ワンデーのProレース。Gran Piemonte(1.Pro)
2008年まではジロ・デル・ピエモンテ(Giro del Piemonte)の名称で知られていた。
例年欧州ロードレースシーズンの終盤、10月に開催される。また、イル・ロンバルディアとの日程間隔が短いこともあり、同レースの前哨戦として調整として使う選手もいる。
過去の優勝者は
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2021 マシュー・ウォールズ
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2020 ジョージ・ベネット
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2019 エガン・ベルナル
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2018 ソンニ・コルブレッリ
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2016 ジャコモ・ニッツォーロ
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2015 ヤン・バークランツ
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2012 リゴベルト・ウラン
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2011 ダニエル・モレノ
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2010 フィリップ・ジルベール
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2009 フィリップ・ジルベール
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2008 ダニエーレ・ベンナーティ
オメーニャ~ベイナスコ 198km

コースプロフィール photo ilgranpiemonte
スタート地点はイタリア北部の都市オメーニャ。オメーニャは、グラン・ピエモンテのレース名の由来となったピエモンテ州に位置している。
レースは常に、オメーニャのスタートからベイナスコのフィニッシュまで、イタリア川沿いとその近くで行われる。
スタートから130kmで、イル・ピロネットの登りがある。最後の40kmは完全に平坦でスプリンターのためのゴールとなっている。
- 山岳 イル・ピロネット 3.3km・8%
注目のライダーは
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BORA – hansgrohe フェリックス・グロスチャートナー
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Alpecin-Deceuninck ステファノ・オルダーニ
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Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
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Bahrain – Victorious ミケル・ランダ、マテイ・モホリッチ
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Cofidis シモーネ・コンソンニ
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EF Education-EasyPost マグナス・コルトニールセン、アルベルト・ベッティオル
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INEOS Grenadiers エリア・ヴィヴィアーニ、パヴェル・シヴァコフ
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux レイン・タラマエ
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Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ
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Jumbo-Visma オラフ・コーイ
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Lotto Soudal アンドレアス・クローン
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Movistar Team イバン・ガルシア、マックス・カンター、イバン・ソーサ
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Quick-Step Alpha Vinyl Team マーク・カヴェンディシュ、ダディデ・バッレリーニー
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Team BikeExchange – Jayco カーデン・グローブス
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Team DSM
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TotalEnergies ピエール・ラトゥール
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Trek – Segafredo バウケ・モレマ、ジュリオ・チッコーネ、マッティオ・モスケッテイ
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UAE Team Emirates マッテオ・トレンティン、マルク・ヒルシ
スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
未だ移籍先の発表のないQuick-Step Alpha Vinyl Teamのマーク・カヴェンディシュ。最後平坦なのでスプリントには絡みたい。今シーズンは5勝だけど、更に勝利を積み重ねることが出来るだろうか。

UAE Team Emiratesは、マッテオ・トレンティンがゴールを狙う。

INEOS Grenadiersのエリア・ヴィヴィアーニは、CROレース最終ステージの勝利に続いて今シーズンの4勝目となるか。

Cofidisは、シモーネ・コンソンニがゴールを狙う。

今日のゴールは難しくないのでEF Education-EasyPostのマグナス・コルトニールセンの出番はないかな。

Israel – Premier Techのジャコモ・ニッツォーロは、今シーズン1勝のみ。ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第1ステージの勝利のみだ。チームとしては是非とも勝って貰いたい所。

マテイ・モホリッチは、CROレースでヨナス・ヴィンゲゴーを破った。今日はスプリンター対決なので出番はないかも。

Jumbo-Vismaのオラフ・コーイも優勝候補だ。直前のシュパルカセン・ミュンスターラントでは、並みいる一流スプリンターを破っている。
イタリアは快晴だ。

ニュートラルスタートではマーク・カヴェンディシュが先頭で走る。

オフィシャルスタートからアタックが。
4人の逃げ

4人が序盤から逃げている。最初に飛び出したメンバーだ。
- TIZZA Marco(Bingoal Pauwels Sauces WB)
- PIETROBON Andrea(EOLO-Kometa)
- カミル・マウェツキ Lotto Soudal
- マッテオ・ヨルゲルソン Movistar Team
山岳 イル・ピロネット 3.3km・8%

残り58.9kmで先頭は2人に。
- カミル・マウェツキ Lotto Soudal
- マッテオ・ヨルゲルソン Movistar Team

集団から追走グループが出来そうだ。

Jumbo-Vismaのオラフ・コーイは登りで遅れている。まあ、ゴールまで距離があるので追いつくだろう。

Bahrain Victoriousのワウト・プールスが積極的に登りで引く。

Trek-Segafredoのジュリア・チッコーネが飛び出した。

先頭二人は集団と1分12秒差に。下っているので追いつかれるのは時間の問題か。

スプリンターチームは、Jumbo-Vismaのオラフ・コーイを追いつかせたくないのでペースを上げている。

こちらはオラフ・コーイのいる第3集団。Drone Hopper – Androni Giocattoliも全開で引いている。

14秒差で先頭の後ろに集団が見える。約50人だ。

二人は残り31kmで捕まってしまう。

追走は残り28.5kmで1分8秒差。追いつかなけばスプリントに絡めない。

Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのレイン・タラマエは追いつかれないように全開で引いている。

追走はTeam BikeExchange – Jaycoも牽引。残り23.7kmで48秒。これでは追いついてもリードアウトは出来ないだろう。

BORA-hansgroheはマッティオ・ファブロが2番手で引く。

残り16kmで45秒。Team BikeExchange – Jaycoは結構人数がいるのだけど追いつかない。

残り12kmで38秒差。これは追いつかない。先頭は逃げ切りそうだ。そうなるとスプリンターは誰が残っているのか?
先頭はBahrain Victoriousのハーマン・ペーンシュタイナーが引く。

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、誰で勝負するのか?

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、アンドレア・バジオーリにティム・デクレル。ピーター・セリーが残っている。マーク・カヴェンディシュとダヴィデ・バッレリーニはいない。

残り5.3kmで1分2秒。先頭は数えた所34人だ。EF Education-EasyPostは、アルベルト・ベッティオルでゴールを狙うのかな。

ここでQuick-Step Alpha Vinyl Teamのピーター・セリーがアタック!

いい感じで抜け出した。

だが、逃げ切れることはない。

ピーター・セリーは残り2.9kmで捕まってしまう。

先頭はBahrain Victoriousのハーマン・ペーンシュタイナー。Bahrain Victoriousは誰で勝負する?

残り1.4kmでティム・デクレルが2番手。誰をリードアウトするのか?

先頭はEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレス。

最後のカーブを曲がる。2番手はQuick-Step Alpha Vinyl Teamのティム・デクレル。

ティム・デクレルは何度も後ろを振り返っていたけど、チームメイトがいないので自分でスプリント!

ティム・デクレルの後ろには、Bahrain Victoriousのマテイ・モホリッチがいる。

後方からMovistar Teamのイバン・ガルシアが上がってきた。相当後ろにいたのに~。

イバン・ガルシアがマテイ・モホリッチを抜いたぞ。

イバン・ガルシアがそのままゴール~!

イバン・ガルシアは、おしゃぶりポーズだ。これは生まれてきた子供のためだろう。Bahrain Victoriousから2021年に移籍。Movistar Teamにきて初めての勝利となった。
キャリア3勝目は、今シーズンの最終レースで記録することになった。これは最高の結果だ。
2位には、Bahrain Victoriousの勝利を任されたマテイ・モホリッチ。自分はスプリンターではないというけど、CROレース第6ステージに続いて、スプリントで2位となった。
リザルト

イバン・ガルシアのコメント
必ずしも良い時期ではなかった。戦い続け、そして今、ここで勝利を手にした。ポイント獲得のための問題は終わったが、勝つのはいつでもうれしいものだ。
このレースは狙ってましたか?
実はそうなんだ。前回のレース後はとても調子が良かったんだ。しかし、私には脚があった。今日は、ゴール前60kmの上りがキーポイントになる。そこで悪い位置にいたのだけど、その後はひたすらフルスロットル。スプリントでは完走することができた。
最終コーナーは少し遠かったが、集団はそれほど大きくはなかった。それを乗り越えて勝利を手にすることができた。戦術はなかったけれど、これ以上のことはない。

2位となったマテイ・モホリッチのコメント
もし誰かが今朝のスタートで僕が2位になると言っていたら、すぐにサインしていただろう。でも、このレースとこの脚では、最後のスプリントはやはり残念だ。
完璧なスプリントに乗れなかった。右に出てくるときは、足をじっとしていなければならなかった。アルベルト・ベッティオルを追い越してしまったので、少し方向を調整しなければならなかった。
つまり、しばらくは全パワーを解放しないほうがいい。その後、ガルシアがスピードを上げて後方から迫ってきた。彼は速いので仕方ないが、それでもちょっとガッカリしている。2位は良いことだが、勝利ではない 。
事前にはスプリンターが勝利を奪うと考えられてましたよね。こんな展開になると想像してましたか?
登りではすごくいい感じで、自分の限界はなかった。他のライダーが限界に達しているのを見た。スプリントも自信があった。でも、スタートで完璧なタイミングを逃してしまった。
土曜日のイル・ロンバルディアでは、2022年2つ目のモニュメントを獲得することができるでしょうか?
ロンバルディアは獲得標高が3,000m以上あるので、僕にとっては非常に難しい。このレースはクライマーのレースで、自分はクライマーとは思っていない(笑)。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
GARCÍA CORTINA Iván
|
Movistar Team | 200 | 4:21:44 |
| 2 |
MOHORIČ Matej
|
Bahrain – Victorious | 150 | ,, |
| 3 |
VUILLERMOZ Alexis
|
TotalEnergies | 125 | ,, |
| 4 |
ZAMBANINI Edoardo
|
Bahrain – Victorious | 100 | ,, |
| 5 |
BETTIOL Alberto
|
EF Education-EasyPost | 85 | ,, |
| 6 |
MIHKELS Madis
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 70 | ,, |
| 7 |
STRONG Corbin
|
Israel – Premier Tech | 60 | ,, |
| 8 |
BAGIOLI Andrea
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 50 | ,, |
| 9 |
COVI Alessandro
|
UAE Team Emirates | 40 | ,, |
| 10 |
WANDAHL Frederik
|
BORA – hansgrohe | 35 | ,, |
| 11 |
JOUSSEAUME Alan
|
TotalEnergies | 30 | ,, |
| 12 |
GLOAG Thomas
|
Jumbo-Visma | 25 | ,, |
| 13 |
MEURISSE Xandro
|
Alpecin-Deceuninck | 20 | ,, |
| 14 |
THOMAS Benjamin
|
Cofidis | 15 | ,, |
| 15 |
TUSVELD Martijn
|
Team DSM | 10 | ,, |
| 16 |
MOSCON Gianni
|
Astana Qazaqstan Team | 5 | ,, |
| 17 |
DECLERCQ Tim
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 5 | ,, |
| 18 |
MAŁECKI Kamil
|
Lotto Soudal | 5 | ,, |
| 19 |
POWLESS Neilson
|
EF Education-EasyPost | 5 | ,, |
| 20 |
LAENGEN Vegard Stake
|
UAE Team Emirates | 5 | ,, |
| 21 |
ZWIEHOFF Ben
|
BORA – hansgrohe | 5 | 0:03 |
| 22 |
GROßSCHARTNER Felix
|
BORA – hansgrohe | 5 | ,, |
| 23 |
LEKNESSUND Andreas
|
Team DSM | 5 | ,, |
| 24 |
FABBRO Matteo
|
BORA – hansgrohe | 5 | ,, |
| 25 |
IMPEY Daryl
|
Israel – Premier Tech | 5 | 0:06 |
| 26 |
MOLLEMA Bauke
|
Trek – Segafredo | 5 | 0:08 |
| 27 |
LANDA Mikel
|
Bahrain – Victorious | 5 | 0:09 |
| 28 |
PERNSTEINER Hermann
|
Bahrain – Victorious | 5 | ,, |
| 29 |
SERRY Pieter
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 5 | ,, |
| 30 |
MÄDER Gino
|
Bahrain – Victorious | 5 | ,, |





コメント
モホリッチ
2連続でスプリントゴール2位の好成績。スプリンターでは無いとの、コメントがおもしろいなぁと思ってましたら、今度はイルロンバルディアのコメントでクライマーではないとのコメント。なんか面白いし、厳しいでしょうけど期待してしまいます笑
調子良さそう。
確かに~。Bahrain Victoriousは誰が狙うのか分からないメンバーですね。エースナンバーはイタリアなのでダミアーノ・カルーゾ。
マテイ・モホリッチは、途中からの逃げを狙うと面白いのだけど。最後に残るのはクライマーかな。