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2022 CROレース最終ステージで逆転負けをしたヨナス・ヴィンゲゴーの仕方のない理由とは?

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anncaによるPixabayからの画像
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クロアチアのステージレース。CROレースの最終ステージは、総合トップのヨナス・ヴィンゲゴーが破れるという事態に。

スタート前の総合順位は

  • 1位 ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma 21:38:15
  • 2位 マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious   8秒差
  • 3位 オスカー・オンリー Team DSM 8秒差

ここまで、916.5km走って8秒の差。自転車レースの場合、これくらいの差でも逃げ切ることは十分可能な場合が多い。

集団ゴールさえすれば、負けることはまずないことが多いのだ。しかし、Bahrain Victoriousは不可能を可能にする奇跡の逆転を狙っていたとは~。

それには、可能となる条件も揃っていたことがあげられる。

 

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スプリントポイントの位置

最初のスプリントはスタートから3.5kmの位置

ヨナス・ヴィンゲゴーは4位通過 Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

 

まずは、最初の中間スプリントでマテイ・モホリッチがジョナサン・ミランのアシストを受けてトップ通過。これで、ボーナスタイム3秒を獲得。

ポイント直前まで、ポイント賞ジャージのジョナサン・ミランが先頭を引きまくったのだから誰も太刀打ちできない。

これでヨナス・ヴィンゲゴーと5秒差。ヨナス・ヴィンゲゴーがボーナスタイムが取れなかったのが痛かった。だが、Bahrain Victoriousのようにスプリンターを連れて来ている訳ではないので仕方ない。

しかも、最初のスプリントポイントがスタートから3.5kmという位置にあったのも逆転するために用意されていたようなものだった。

このボーナススプリントの配置された位置も逆転出来た理由の一つだ。もし、スタートから30kmとか離れていたら逃げが奪っていただろう。

レース主催者が、こうなることを予測なんてしてはなかっただろうけど、ドラマを生むためのお膳立ては出来ていたことになる。

 

ゴールでのアシスト

 

レースは、最後の登りからINEOS Grenadiersが圧倒していた。ここまで勝利がないINEOS Grenadiersはエリア・ヴィヴィアーニのスプリント勝利を完全にロック。

ゴール前では、Bahrain Victoriousはジョナサン・ミランがマテイ・モホリッチを完璧にリードアウト。

 

マテイ・モホリッチはエリア・ヴィヴィアーニの後ろをゲット

 

マテイ・モホリッチは、エリア・ヴィヴィアーニの後ろについてゴールを目指しただけだ。マテイ・モホリッチは、見事に2位を獲得してボーナスタイム6秒をゲット。中間スプリントボーナスの3秒と合わせて計9秒を獲得。

ヨナス・ヴィンゲゴーを1秒上回って総合優勝を手に入れた。奇跡を成し遂げた瞬間だ。

これについて、Jumbo-Vismaのヨナス・ヴィンゲゴーは以下のように語る。

 

ここで勝ちたかったけど、しょうがないよね。Bahrain Victoriousが序盤にトライすることはわかっていた。僕たちも頑張ったけど、この選手たちと一緒にスプリントできるほどスピードはない。

僕はスプリンターではないし、プロトンのスプリントに混じるのも好きではない。

マテイ・モホリッチは、今日十分なボーナス秒を獲得したが、彼はそれに値する。これもサイクリングの一部だ。

今週のフォームには満足している。来週が楽しみだ。今シーズンの大きな目標の1つだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが逆転されてしまった理由は

  • ボーナススプリントの位置がスタートから3.5kmと近い
  • ヨナス・ヴィンゲゴーはスプリンターではない
  • Jumbo-Vismaもアシスト出来るスプリンターがいない
  • ジョナサン・ミランがマテイ・モホリッチをアシスト

さらに、今回のステージレースでは、ワールドチームが6チームも少なかったことも影響はあるだろう。

最後のゴール前の登りで、スプリンターがINEOS Grenadiersによって落とされたいたことも上げられる。逆転出来る条件も揃っていたとも言える。それでも、奇跡に近い逆転劇だ。

ヨナス・ヴィンゲゴーは、ツール・ド・フランス以来のレースで、ステージ2勝をあげて健在ぶりを見せてくれた。

最終戦となるイル・ロンバルディアでも良い走りを見せてくれることだろう。期待して見ておきたい。

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