2022 ツール・ド・ヴァンデ　　　フランスのワンデーレースを制したのは?

ツール・ド・ヴァンデは、フランス、ヴァンデ県で開催される1クラスのワンデイレース。Tour de Vendée(1.1)

ワールドツアーチームは3チームの参加。

過去の優勝者は

• 2021   プラム・ウェルテン
  
• 2019　マルク・サロー
• 2018　ニコ・デンツ
• 2017　クリストフ・ラポルト
• 2016　ナセル・ブアニ
• 2015　クリストフ・ラポルト
• 2014　アルミンド・フォンセカ
• 2013　ナセル・ブアニ
• 2012　ウィスリー・クレダー
• 2011　マルコ・マルカート

 

ラ・ロッシュ＝シュル＝ヨン～ラ・ロッシュ＝シュル＝ヨン　206.9km

 

フランス西部、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏の都市ヴァンデ県の県庁所在であるラ・ロッシュ＝シュル＝ヨンからスタート。

スタートとゴール地点は少し離れている。山岳ポイントはなくスプリントポイントが10か所。ゴール前は11.6kmのローカルサーキットを5周してゴールとなる。

 

1. スプリントポイント　ル・ポワルー
2. スプリントポイント　St Vincent s/ Graon
3. スプリントポイント　 モントルグイユ
4. スプリントポイント　ROSNAY
5. スプリントポイント　シャトー・ギベール
6. スプリントポイント　CHAILLE UNDER THE ABSOLUTES
7. スプリントポイント　ラ フェリエール – レ オート テルメリエール
8. スプリントポイント　レ オート テルメリエール
9. スプリントポイント　レ オート テルメリエール
10. スプリントポイント　レ オート テルメリエール
11. スプリントポイント　レ オート テルメリエール

 

注目されるライダーは

•  Groupama – FDJ   アルノー・デマール
•  TotalEnergies　エドヴァルド・ボアッソンハーゲン、ジュリアン・シモン
•  AG2R Citroën Team　マルク・サロー
•  Cofidis　ブライアン・コカール
•  Team Arkéa Samsic　ダニエル・マクレイ

 

スタート前

順当にいけば、Groupama – FDJのアルノー・デマールが本命だ。

 

フランスは少し曇り空か。

 

残り141.3kmでタイム差は4分28秒。二人が逃げている。

1. アントニー・ドゥラプラス　Team Arkéa Samsic
2. トーマス・デニス　Go Sport – Roubaix Lille Métropole

 

集団はGroupama – FDJ、Cofidis、AG2R Citroën Teamが牽引。

 

残り102.2kmでアントニー・ドゥラプラスがアタック!

 

アントニー・ドゥラプラスは単独で走る。

 

残り86.9kmで3分44秒まで縮まってきた。

 

残り82.8kmで3分5秒差に。一人では厳しい。追走が3人追っている。

 

残り70kmで追走と1分15秒。集団とは2分42秒差。アントニー・ドゥラプラスは、今シーズン、11年振りにパリ～カマンベールで勝利している。ただ、来シーズンの契約はまだ未定。

 

スプリントポイント　ラ フェリエール – レ オート テルメリエール

アントニー・ドゥラプラスはスプリントポイントを通過。

 

残り4周

アントニー・ドゥラプラスがフニッシュラインを通過。

 

スプリントポイント　レ オート テルメリエール

集団は追走を吸収してアントニー・ドゥラプラスだけを追っている。タイム差2分44秒。

 

残り3周

残り46.2kmで2分30秒差。すでに60km近く単独で逃げ続けている。

 

集団からはTotalEnergiesのファビアン・グルリエがアタック!

 

アントニー・ドゥラプラスは35秒差まで迫られてきた。流石に疲れたか。

 

残り29.4kmでアントニー・ドゥラプラスは捕まった。

 

スプリントポイント　レ オート テルメリエール

今度は、TotalEnergiesのファビアン・グルリエが単独になる。

 

集団からはTeam Arkéa Samsicのローラン・ピションがアタック!

 

ローラン・ピションは集団を突き放す。

 

ローラン・ピションが先頭に追いついた。

1. ローラン・ピション　Team Arkéa Samsic
2. ファビアン・グルリエ　TotalEnergies

 

残り2周

残り1周を通過。

 

集団が後ろに迫ってくる。

 

残り17.3kmで二人は捕まってしまった。

 

残り1周

残り1周のジャンが鳴った。

 

ここでコンチネルタルチームのライダーがアタック!

 

しかし、逃げれることはない。

 

残り3.7kmで吸収。

 

残り1.7km。Groupama – FDJが完璧なトレインを形成。

 

Groupama – FDJが一人ずつ全開で引いておりていく。

 

まだ、アルノー・デマールの前に3人もトレイン要員がいるぞ。

 

Groupama – FDJのトレインはあと3人。

 

もの凄いスピードで前は8人となる。

 

Groupama – FDJのラモン・シンケルダムがまだリードアウトしているのに、残り180mからCofidisのブライアン・コカールが早掛けでスプリントを開始した。

 

慌てて、アルノー・デマールもスプリントを開始したが、少し遅れる。

 

ブライアン・コカールとアルノー・デマールの一騎打ちだ。

 

ブライアン・コカールが前に出た! 

 

アルノー・デマールが天を仰ぐ。

 

 

ブライアン・コカールが勝利のボーズ!

これは中々カッコいいボーズだ。やはり登りスプリントでは強いブライアン・コカールが勝ったか。アシストは一人もいなかったのに、アルノー・デマールの後ろを見事にキープしていた。

 

ゴール後に二人は少し会話するが、アルノー・デマールは参ったと首を振っている。ブライアン・コカールは今シーズンの3勝目。

まだ、フランスでのレースは2レース残っている。二人のフランス人対決はシーズン終了まで続く。

 

リザルト

ブライアン・コカールのコメント(公式サイトより)

特に、この仕上がりは私にとても合っていると思ったので、一日中作業することにした。本当にうれしいです!

チームメイトも素晴らしい仕事をしてくれたし、決勝ではアルノー・デマールの後ろについて行かなければ、勝つチャンスはないだろうと思っていた。250mの地点で発射をためらっているのを見て、「これは行くしかない」と自分に言い聞かせた。足がいいのはもちろん、心もいいということを示したかったんだ。大満足で、とてもいい一日になりました!