2022 コッパ・ベルノッキ-GP BPM　　イタリアのワンデーレースを制したのは?

イタリアのロンバルディア州ミラノ県で行われるコッパ・ベルノッキ-GP BPM。ワンデーのプロシリーズカテゴリーのレース。Coppa Bernocchi – GP BPM(1.Pro)

こちらも古くからあるレースで、今年で103回目の開催となる。

 

過去の優勝者は

 

レニャーノ～レニャーノ　190.7km

 

例年通り、スタートとゴールはレニャーノ。集団の足を削るのは16.7kmのローカルサーキット7周。1.5kmだけど、6.6%勾配があり少しずつ集団は小さくなる。

それでも、スプリンターが残るのだけど、昨年のようにレムコ・エヴェネプールが逃げ切るという稀なパターンもあるコース。ただ、30kmも雨の中逃げ切るようなライダーはそうそういない。

 

1. スプリントポイント　Parabiago
2. スプリントポイント　Nerviano
3. スプリントポイント   San Vittore Olona
   
4. スプリントポイント   Cerro Maggiore
   
5. スプリントポイント　Busto Arsizio
6. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
7. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
8. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
9. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
10. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
11. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%
12. 山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%

 

注目されるライダーは

 

スタート前

UAE Team Emiratesは、誰でゴールを狙うだろう。マルク・ヒルシも調子を上げているしアシストには困らない感じか。ただ、スプリントならマッテオ・トレンティンだ。

 

Movistar Teamは、イバン・ガルシアでゴールを狙う。

 

INEOS Grenadiersは、CROレースの最終ステージで今シーズンの2勝目をあげたエリア・ヴィヴィアーニが前日に続いて勝利を狙う。

 

EF Education-EasyPostからは中根英登が登場だ。

 

ジュリアン・アラフィリップは、アタックを仕掛けてくるだろうか。

 

Astana Qazaqstan Team からは、ミゲルアンヘル・ロペスが登場。

 

イタリアは快晴。

 

4人の逃げ

4人が序盤から逃げている。残り100kmでは6分差。

1.  BARRENETXEA Jon (Caja Rural – Seguros RGA)
2.  MUÑOZ Francisco (EOLO-Kometa)
3.  アラン・ジュソーム (TotalEnergies)
4.  MASOTTO Giulio (Team Corratec)

 

集団はBardiani-CSF-Faizanè、Team BikeExchange – Jayco、Quick-Step Alpha Vinyl Teamが牽引。

 

先頭は3人に。

1.  BARRENETXEA Jon (Caja Rural – Seguros RGA)
2.  MUÑOZ Francisco (EOLO-Kometa)
3.  アラン・ジュソーム (TotalEnergies)

 

追走は豪華メンバーだ。14人の主要メンバーは。

1. ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. イラン・ファンワイルダー　Quick-Step Alpha Vinyl Team
3. ミッケルフレーリク・ホノレ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
4. ミゲルアンヘル・ロペス　Astana Qazaqstan Team
5. ヨン・イサギレ　Cofidis
6. ロマン・グレゴワール 　Groupama-FDJ
7. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
8. ディエゴ・ウルッシ　UAE Team Emirates
9. マッテオ・トレンティン　UAE Team Emirates
10. エイネルアウグスト・ルビオ　Movistar Team
11. ナットネル・テスファション　Drone Hopper – Androni Giocattoli

 

山岳ポイント　ピッコロステルヴィオ　1.5km・6.6%

最後の登りで先頭は二人に。TotalEnergiesのアラン・ジュソームが引きまくる。

1.  BARRENETXEA Jon (Caja Rural – Seguros RGA)
2.  アラン・ジュソーム (TotalEnergies)

 

追走からジュリアン・アラフィリップがアタック!

 

ジュリアン・アラフィリップは先頭を引きまくって絞ろうとする。後ろは、Movistar Teamのエイネルアウグスト・ルビオがぴったとくっついている。

 

ジュリアン・アラフィリップは、構わず引き続けている。3人が少しだけ抜けたけれど、後ろもクライマー揃いなので千切れることはない。

 

少し離れたか。

1. ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
3. エイネルアウグスト・ルビオ　Movistar Team

 

残り48.1kmで先頭の二人にジュリアン・アラフィリップが追いついた。

1. ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
3. エイネルアウグスト・ルビオ　Movistar Team
4. BARRENETXEA Jon (Caja Rural – Seguros RGA)
5. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)

 

下りでUAE Team Emiratesのディエゴ・ウルッシが追いついてきた。

 

更に後方からヨン・イサギレ、ロマン・グレゴワールがすっ飛んでくる。

 

下りで、ほぼ全員が追いついてきた。

 

イラン・ファンワイルダーは集団を崩そうとアタックをかけまくる。

 

少し4人が抜けたか。

 

 

少し引き離した。

1. イラン・ファンワイルダー　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. ヨン・イサギレ　Cofidis
3. ディエゴ・ウルッシ　UAE Team Emirates
4. アラン・ジュソーム 　TotalEnergies

 

下りでまた合体。

 

このアタック合戦でミゲルアンヘル・ロペスが切れてしまう。

 

少し牽制となったところで、Movistar Teamのエイネルアウグスト・ルビオがスルスルと抜け出す。

 

後方は見送りモードだ。

 

4人が抜け出した。

1. ディエゴ・ウルッシ　UAE Team Emirates
2. エイネルアウグスト・ルビオ　Movistar Team
3. アラン・ジュソーム 　TotalEnergies
4. イラン・ファンワイルダー　Quick-Step Alpha Vinyl Team

 

追走からジュリアン・アラフィリップがアタック!

 

ジュリアン・アラフィリップのアタックに反応出来たのはマルク・ヒルシだけだ。

 

先頭までジュリアン・アラフィリップは15秒。

 

ジュリアン・アラフィリップに3人が追いつく。22秒前の先頭は直線では見えている。

1. ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. ミッケルフレーリク・ホノレ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
3. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
4. ヨン・イサギレ　Cofidis
5. ロマン・グレゴワール 　Groupama-FDJ

 

残り29kmで先頭にジュリアン・アラフィリップのグループが追いついた。ただ、集団もあまり差がない。

 

残り25.3kmで集団と8秒差に。

 

だめだ。後ろに集団が迫ってくる。

 

残り23.9kmで集団が追いついた。振り出しだ。

 

追いつかれたタイミングで、カウンターアタックに。

 

新たな逃げを作ろうとする。

 

 

INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスがペースを上げまくる。

 

ヨナタン・ナルバエスの引きで集団を突き放した。

 

先頭集団は7人。

1. ジュリアン・アラフィリップ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. イラン・ファンワイルダー　Quick-Step Alpha Vinyl Team
3. ヨナタン・ナルバエス　INEOS Grenadiers
4. アレッサンドロ・コーヴィ　UAE Team Emirates
5. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
6. コービン・ストロング　Israel – Premier Tech
7. ステファノ・オルダーニ　Alpecin-Deceuninck

 

残り15.1km。集団は先頭を8秒まで追い詰める。

 

いいメンバーだけど、平地では集団にはかなわない感じか。

 

ジュリアン・アラフィリップは、相当調子が上がってきたのでは。

 

6秒まで迫られた時に、イラン・ファンワイルダーがアタック!

 

3人が最後まで粘るパターンだ。

1. イラン・ファンワイルダー　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. アレッサンドロ・コーヴィ　UAE Team Emirates
3. コービン・ストロング　Israel – Premier Tech

 

諦めたと思っていた、INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスが戻ってきた。これで先頭4人に。

 

残り9.6km。ヨナタン・ナルバエスが先頭を引きまくる。Quick-Step Alpha Vinyl Teamのドリース・デヴァイナンスが追いついてきた。

 

集団は一列棒状。タイム差が出なくなった。

 

先頭は追いつかれてQuick-Step Alpha Vinyl Teamが先頭を固める。

 

先頭はジュリアン・アラフィリップだ。なんて元気なんだ。

 

残り6.5km。先頭はIntermarché – Wanty – Gobert Matériaux。ジュリアン・アラフィリップは、2番手。

 

残り5.3km。先頭牽引にTrek-Segafredoも加わる。それでもジュリアン・アラフィリップは2番手に位置している。

 

残り3.5kmでジュリアン・アラフィリップが先頭に。

 

残り2kmを切って再び、ジュリアン・アラフィリップ先頭。

 

UAE Team Emiratesのマッテオ・トレンティンはチームメイトが前に3人いる。絶好のポジションだ。

 

残り1.5kmでジュリアン・アラフィリップが先頭から外れる。UAE Team Emiratesが先頭を変わって固める。

 

残り600mでUAE Team Emiratesが先頭。

 

道端は十分にある。

 

ゴールまで200m。マッテオ・トレンティンが先頭に立った。

 

マッテオ・トレンティンをQuick-Step Alpha Vinyl Teamのダヴィデ・バッレリーニがかわした!

 

ダヴィデ・バッレリーニの後ろから、Israel – Premier Techのコービン・ストロングが追い込んでくる。

 

だが、ダヴィデ・バッレリーニが、そのままゴールだ～!

 

2位は追い込んだIsrael – Premier Techのコービン・ストロング。3位はAlpecin-Deceuninckのステファノ・オルダーニだ。マッテオ・トレンティンは4位。

ダヴィデ・バッレリーニは、2022ツール・ド・ワロニー第4ステージの勝利に続いて今シーズン2勝目。

中々、自分がエーススプリンターとして走れることはない。今年のジロではマーク・カヴェンディシュをアシスト。

だが、チャンスがある時にはしっかりと勝利するところは、流石だ。これでダヴィデ・バッレリーニはキャリア10勝目。

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは今シーズン47勝目となった。

 

リザルト

ダヴィデ・バッレリーニのコメント(公式サイトより)

この勝利が本当に必要だったので、とてもうれしい。ワールドカップでは、ベストな状態ではなかったけど、体力も回復した。今日は簡単にはいかなかった。

周回を重ねるごとにペースが上がっていった。最初のポジションで登り始めてから、しがみつこうとしたんだ。今日はチームが素晴らしい仕事をしてくれて、すべてがうまくいった後に僕のために頑張ってくれた。

ホームグラウンドで勝てたこと、そしてチームメイトの頑張りに報いることができたことをとてもうれしく思っている。