2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ゴールはギリギリの勝負!

第5ステージでは、まさかの大落車で80人が先頭集団でゴール出来ない事態に。

リーダージャージを失った、レイン・タラマエのIntermarché – Wanty – Gobert Matériauxはショックだろう。スポンサーは泣いているかも。

結局2日しかマイヨ・ロホを着れなかった。代わってリーダーとなったケニー・エリッソンドは今日の登りゴールでジャージを守らないといけない。

プリモッシュ・ログリッチとのタイム差はわずか5秒。Trek-Segafredoは最後の登りでケニー・エリッソンドをアシスト出来るかな。

 

第6ステージ  レケナ〜アルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラ　158.3㎞

 

ブエルタは今日からバレンシア地方にはいる。スタートから下り基調なので、逃げ切りを狙うには最適だ。

総合に関係ないメンバーならば、Trek-Segafredoは積極的には追わないかもしれない。問題はログリッチとのタイム差なのだから、メンバーは最後まで残しておきたいのではないかな。

 

1. スプリントポイント　ピネド　ボーナスタイム
2. 3級山岳  アルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラ 1.9km・9.4%

 

 

最後のゴールは、1.9kmながら最大勾配12%を含む平均9.4%の厳しい登り。ここは総合勢が最後にガチンコ勝負を繰り広げそう。

 

スタート

 

第6ステージ スタートでの4賞

• 総合　ケニー・エリッソンド(Trek-Segafredo)
• ポイント賞   ジャスパー・フィリップセン(Alpecin-Fenix)
• 山岳賞　レイン・タラマエ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
• 新人賞　エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

逃げは5人

逃げているのは二人。後方には、追走のライダーの姿が見えている。

1. ライアン・ギボンズ (UAE-Team Emirates)
2. ジョアン・ボウ (Euskaltel – Euskadi)

 

3人が追いついて5人の逃げとなる。今日はスプリントではないので、追うチームは少ないかも。

1. ジェツェ・ボル(Burgos-BH)
2. マグナス・コルトニールセン(EF Education-Nippo)
3. ライアン・ギボンズ (UAE-Team Emirates)
4. ジョアン・ボウ (Euskaltel – Euskadi)
5. ベアトヤン・リンデマン(Team Qhubeka NextHash)

 

集団は、Trek-Segafredoが引き始める。先頭はクイン・シモンズ。

 

逃げで最もタイムの良いのは、ジェツェ・ボル(Burgos-BH)の9分17秒遅れ。十分逃がしてくれるだろう。

 

落車により、総合から完全に脱落したロマン・バルデは集団後方でヒラヒラしている。走れているので、後半に期待だ。

 

Team BikeExchangeが集団牽引に加わる。ロバート・スタナードとアンドレイ・シェイツ。

マイケル・マシューズでステージ勝利を狙うためだ。

 

Team BikeExchangeは、ついに全員で引き始めた。これは逃げ切りは出来ない。6分台から4分台に縮まってきた。

 

スプリントポイント　ピネド　ボーナスタイム

スプリントポイントは、ジェツェ・ボル(Burgos-BH)が1位通過。

 

ラウンドバウトでアレックス・キルシュが落車。トレックは貴重なアシストを一人失う。

 

なんと、先頭付近で落車。Alpecin-FenixとTeam BikeExchangeのアンドレイ・シェイツが絡んでしまった。

 

先頭には、リチャル・カラパスも出てきた。カラパスもアシスト要員になってしまったのか?

 

先頭には、Team Jumbo-Vismaも上がってくる。このステージでプリモッシュ・ログリッチは総合を狙うようだ。

 

海岸線に近く、風が強いのでファン攻撃を仕掛けている。

 

完全に集団は割れてしまう。

 

ケニー・エリッソンドは孤立している。この後、後方のグループに合体。

 

先頭は、残り22.8kmで2分のタイム差。登りまで逃げたいけどいけるか。

 

集団は、モビスターが全員で引く。総合上位に3人のリーダーが全員入っているのだから当然か。風向きが変わって集団には人数が戻ってきた。

 

ヒュー・カーシーは、まだ集団を追っている。追いつきそうだけど、要らない足を使ってしまう。

 

先頭にフロリアン・セネシャルが出てきた。マウリ・ファンセヴェナントかアンドレア・バジオーリで勝利を狙う。

 

ヒュー・カーシーは、残り7.9kmでなんとか追いつく。

 

残り4.4kmまできた。まだ42秒あるぞ。いけるか?

 

イネオスが先頭で登りへの位置取り争いをする。カラパスは3番手だ。

 

3級山岳  アルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラ 1.9km・9.4%

さあ、22秒のタイム差で最後の登りに突入だ。

 

まずは、ジョアン・ボウ (Euskaltel – Euskadi)が仕掛ける。

 

だが、かわしたのはマグナス・コルトニールセン(EF Education-Nippo)。

 

集団はイネオスが先頭。カラパスは2番手。

 

 

ベアトヤン・リンデマン(Team Qhubeka NextHash)が追いつてくる。

 

ケニー・エリッソンドはあきらめている。もう、すでに足がない。

 

マグナスコルト・ニールセンは逃げ切れるのか?

 

集団は、エンリク・マス、アレハンドロ・バルベルデ、ミゲルアンヘル・ロペス、リチャル・カラパス、アレクサンドル・ウラソフと揃っている。

 

マグナスコルト・ニールセンに、ベアトヤン・リンデマン(Team Qhubeka NextHash)がくらいつくが、離されてしまう。

 

海をバックにマグナスコルト・ニールセンはゴールを目指す。集団が追ってくる。

 

あ～、後ろに集団が見えてきた。マイケル・マシューズが先頭で追いこんでくる。

 

ここで、プリモッシュ・ログリッチがマイケル・マシューズを抜いて、先頭に立つ。後ろは、アンドレア・バジオーリだ。アレクサンドル・ウラソフも追い込んでくる。

 

プリモッシュ・ログリッチがマグナスコルト・ニールセンを追い詰める。これは抜いてしまうのか?

 

プリモッシュ・ログリッチが後ろに迫る。

 

だが、マグナスコルト・ニールセンがなんとか逃げ切った～!

スプリンターのイメージが強いが、TTにも強い。今年は、2021パリ～ニースの最終ステージでも勝っている。今回は、ギリギリで逃げ切ることが出来た。最後まで登りのスピードが落ちないのだから、凄い足だ。

マグナスコルト・ニールセンのブエルタでの勝利は4回目。通算19勝目の勝利となった。

ステージ2位のプリモッシュ・ログリッチは、満を持してマイヨ・ロホに返り咲きだ。

 

 

リザルト

第6ステージ　リザルト

総合

モビスター勢が2位から4位まで入った。

ポイント賞

山岳賞

新人賞