2021ジロ・デ・シチリア第3ステージ 　 登りゴールでリーダーになったのは驚きの人!

ジロ・デ・シチリアも残り2ステージ。

ここからは、厳しい山岳が登場しスプリンターの活躍出来るステージではない。そろそろ総合ライダーが動き出すころだ。

第3ステージの登りゴールは曲がりくねっており、ここでは間違いなく総合勢による順位争いがおこるだろう。

 

第3ステージ    テルミニイメレーゼ～カロニア　　180km

 

シチリア島の内部を上り坂で仕上げるステージ。スタートから登っており、ポルテッラディバルフコの山岳ポイントを越えから、超級山岳ポリーナの登りを上がる。

その後、海岸線を走りゴールに向かう。

 

1. 山岳ポイント　ポルテッラディバルフコ　2.6km・4.6%
2. 超級山岳　ポリーナ　11.4km・5.6%
3. スプリントポイント 　Castel di Tusa
   

 

最後の3kmは約6％の上り坂で、ヘアピンで曲がりくねっている。ゴールは直線で100m、幅6mの舗装道路となる。

 

スタート

クリス・フルームはいつもインタビューされる。注目度はナンバーワンだ。

 

ロマン・バルデが出る出番はまだない。長い登りでないとねえ～。

 

スタートでは、何故かIsrael Start-Up Nationのクリス・フルームも先頭に並んでいる。フルームは、20秒遅れの総合65位。

 

テルミニイメレーゼの街並みをバックに集団は進んでいく。

 

6人の逃げ

オフィシャルスタートになって、すぐに逃げだしたメンバー。キャリア6勝を上げている元NTT cyclingのベン・キングも入っている。

1. デビット・ゴンザレス（Caja Rural-Seguros RGA）
2. サミュエル・リヴィ（Eolo-Kometa）
3. ベン・キング(Rally Cycling）
4. ポール・ダブル（MG.K Vis VPM）
5. アレックス・トリオ(Zalf Euromobil Fior）
6. ダヴィデ・オリコ （ViniZabù）

 

更に、後続から2人が追いついて8人の逃げとなる。

1. ダミアーノ・チーマ (Gazprom-Rusvelo）
2. フランシスコ・ザンドリ (Work Service-Marchiol-Dynatek)

 

集団はトレック先頭で追っている。先頭を走るジャコポ・モスカは6月18日のイタリア選手権で落車。鎖骨骨折、複数の肋骨骨折、頭部外傷などのケガから回復している。

シーズン終盤でなんとか復帰出来て良かった。

 

 山岳ポイント　ポルテッラディバルフコ　2.6km・4.6%

8人は4分のタイム差を保って登っている。

 

山岳ポイントは、ベン・キングが1位通過。

1. ベン・キング(Rally Cycling）5ポイント
2. ポール・ダブル（MG.K Vis VPM）3ポイント
3. デビット・ゴンザレス（Caja Rural-Seguros RGA）　2ポイント
4. フランシスコ・ザンドリ (Work Service-Marchiol-Dynatek)　1ポイント

 

残り61kmで3分31秒までタイム差が縮まる。

 

超級山岳　ポリーナ　11.4km・5.6%

ゴール手前40kmにある超級山岳に登り始める。

 

さあ、ベン・キングがペースを上げる。

 

集団は、モビスターとトレックがメインで引く展開。

 

先頭では、ポール・ダブル（MG.K Vis VPM)がアタックをかける。

 

リーダージャージのフアン・モラノはカメラに手を振っている。すでに集団からちぎれてしまった。

 

ポール・ダブル（MG.K Vis VPM)は、かなりベン・キングを引き離している。英国の25歳のライダーで、直前のSettimana Ciclistica Italiana (2.1)では総合7位。

まだ、頂上まで6km以上あるので逃げ切れるかな。

 

集団は、モビスターのプエルトリコチャンピオン、アブネル・ゴンザレスが引き続けて、逃げグールプを次々と捕まえていく。

 

タイム差は1分9秒まで縮まる。これは、頂上までに捕まりそうだ。

 

ベン・キングが後ろから追いつきそうだ。

 

ベン・キングが追いつく。頂上まで後3km。

 

猛烈な勢いで集団が追ってくるので捕まるのも時間の問題か?

 

集団が迫ったきた所で、ベン・キングがベースアップ。なんとか頂上がとらえられるか?

 

残り500m。ベン・キングは、最後の力を振り絞る。

 

ベン・キングはギリギリで頂上通過。25ポイントを獲得。これで合計30ポイント獲得で山岳賞トップとなった。目標達成だ。

1. ベン・キング (RALLY CYCLING) 25 ポイント
   
2. クリスティアン・スカロニ(GAZPROM-RUSVELO) 17 ポイント
3. アントニオ・ニバリ (TREK-SEGAFREDO) 12 ポイント
4. ダビ・デラクルス (UAE TEAM EMIRATES) 10 ポイント
5. アンドニオ・ペドレロ (MOVISTAR) 7 ポイント
   
6. ヴィンチェンツォ・ニバリ (TREK-SEGAFREDO) 5 ポイント
7. マティアス・スケルイェンセン (TREK-SEGAFREDO) 3 ポイント
8. ロマン・バルデ (TEAM DSM) 1 ポイント

 

集団はモビスターが先頭を引く展開に。アレハンドロ・バルベルデのゴール勝利を狙うのかな。復帰でいきなり調子が良いというのは考えにくいけど。

 

モビスターの後ろには、メッシーナのサメことヴィンチェンツォ・ニバリが睨みを効かせている。最後の登りではバトルが繰り広げられそうだ。

 

集団は約50人が生き残っている。フアン・モラノは8分遅れているので、リーダー交代となる。

 

モビスターに並んでTeam DSMも上がってくる。

 

さあ、登り始めた。

 

またも、モビスターが先頭を引く。

 

まだ、モビスターが先頭だ。番手はアレハンドロ・バルベルデ。

 

   

アントニオ・ニバリも先頭を引く。ヴィンチェンツォ・ニバリはロマン・バルデの後ろ。

 

残り900m。モビスターのダヴィデ・ヴィレッラの引きに誰も前に出れない。

 

3番手につけているのはUAEのアレッサンドロ・コーヴィ。

 

モビスターの、ダヴィデ・ヴィレッラのアシストが外れ、アレハンドロ・バルベルデがスパートをかける。

 

アレハンドロ・バルベルデがもの凄いスピードでゴールに向かう。

 

アレッサンドロ・コーヴィがべたづきするが。

 

アレハンドロ・バルベルデはまくらせない。

 

 

アレハンドロ・バルベルデは、そのままトップを譲らずゴール!

 

バルベルデは、ゴール後に後ろを振り向き、テープで留められたケーブルに引っかかり落車してしまう。肘と肩を少し打っただけ。

バルベルデは、

フィニッシュ後も転んでしまうのは本当に残念。勝てないか落ちないかの選択が与えられたら、私は2番目を選ぶね。明日はどう感じるか？わからないけど頑張ってみるよ。

 

ブエルタで鎖骨骨折してリタイヤししたとは思えない走り。普通はベストコンデションになるまで、時間がかかると思うのだけどバルベルデの場合には関係ないのかな。

これで今シーズン3勝目。キャリア通算130勝目となった。41歳でも十分走れるところを見せてくれている。

 

 

リザルト

第3ステージ　リザルト

総合

アレハンドロ・バルベルデは、リーダージャージの死守をするだろう。41歳で総合優勝となるか。

ポイント賞

山岳賞

ベン・キングが山岳賞。

新人賞