レース前には自信があると言っていたワウト・ファンアールト。
だが、ベルギーチームはレース前に徹底的に話し合い。モンマルトルの石畳の登りでマチュー・ファンデルプールのような走りができるのは世界で彼しかいない。
彼のアタックに対抗できるのは、ベルギーではワウト・ファンアールトだ。ならば、ワウトが犠牲となりマチューの攻撃を阻止するのが、ベルギーチームの勝利への道だった。
これをワウトは完璧に実行してみせた。最後は、メダル争いのスプリントにいるのかと思ったが、ワウトは37位でゴール。ワウトに何があったのか。
カーブでのアクシデント
Wout van Aert’s crash in today’s final. #CyclingRoad #Paris2024pic.twitter.com/0P9gcYQzaR
— Benji Naesen (@BenjiNaesen) August 3, 2024
上記の動画どおり、ワウト・ファンアールトは、カーブでクラッシュ。チェーンも外れ、肘から出血。
前のグループに追い付くことはなかったかもしれないが、マチューと一緒にゴールできていたはずだ。
ワウト・ファンアールトのコメント
決勝では、マチュー・ファンデルプールに続き、モンマルトルで猛烈な加速を見せましたね。
序盤はあまり調子が良くなかったけど、あの瞬間、自分にはいい走りができる脚があるとわかったんだ。マチューのアタックに応えられる選手はほとんどいないよ。
だけど、ベストに見えた5人は集団に捕まってしまいましたね。
まだあんなに大きな集団があったなんてショックだった。レムコが槍のように去っていくのが見えた。
そうすることで、自分は座席に座っていて、他の選手についていくことができた。黄金の瞬間だと思った。リアクションはなかったし、彼には前のサポートがあった。
結局、マチューと共に、レースの先頭を再び見ることはありませんでしたね。
お互いに影になっていた。私たちはメダルのために走っているのではないことに気づいた。
自分にとっては名誉なレースだったが、自分の役割を果たすことができた。レムコは正しい位置からスタートし、一番強かった。
転倒のため、惜しくも入賞はなくなりましたが。
あのような転倒はとても嫌な感じがする。あのコーナーはかすかなコーナーだと思って入ったんだ。
僕が予想していたよりもずっとシケインだった。でも、もういいところを狙って走っていたわけではない。
世界を制することができる足がありながら、チームのために自分を犠牲にしたワウト・ファンアールト。最後の転倒がなければ、もう少し前でゴールしていたはず。
個人タイムトライヤルでは銅メダルを獲得したが、世界選手権ロードではどうだろうか。
ワウトは、ブエルタ・ア・エスパーニャに出場したあとに、世界選手権に向かう。疲れもあり、ベストな状態で出れるとは思えない。
コメント