少し前から、言われていたのだけど、東京オリンピックのロードレースで金メダルを獲得したリチャル・カラパスがパリオリンピックに出場できないことが正式に決定した。
通常ならば、ディフェンディングチャンピオンとして、出場するのが筋だと思うのだけど。
リチャル・カラパスが出場できない理由とは?
リチャル・カラパスは
Gracias por su apoyo, mijines! 🙏🏽 pic.twitter.com/gBdfi97lUW
— Richard Carapaz M (@RichardCarapazM) May 27, 2024
2021年の東京オリンピックの時には、リチャル・カラパスとヨナタン・ナルバエスの二名の出場枠があった。
しかし、パリオリンピックのエクアドルの出場枠は1名しかない。このため、2019ジロ・デ・イタリア覇者で東京オリンピック王者のリチャル・カラパスが出場するのが普通に考えられることだ。
しかし、選考基準では、ライダーが2024年1月1日から5月21日までに集めたUCIポイント、ワンデーレースの結果、代表コーチによる技術分析による。
UCIポイントでいうと、ヨナタン・ナルバエスは、サントス・ツアー・ダウンアンダー総合2位、エクアドル選手権ロード優勝、ジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝などでリチャル・カラパスを上回っている。
このため、ポイント数により、ヨナタン・ナルバエスが選ばれている。リチャル・カラパスはヨナタン・ナルバエスを応援するメッセージを上記の投稿でだしているが、以前は不満を漏らしていた。
以前のリチャル・カラパスのコメント
最も気になるのは、自転車競技連盟とのコミュニケーションだ。私が先発の座を獲得していることは明らかだ。気まぐれでそう言っているのでも、現在のオリンピックチャンピオンだからそう言っているのでもない。
ポイントは1月から考慮されていたが、選手間にポイント差が生じた3月までレギュレーションが発表されなかった。 FECが作成した規定には、公平で客観的な考慮を無視して、私の同胞に有利な基準だけが含まれていることは明らかだ。
誤解しないでほしい。私はヨナタン・ナルバエスを尊敬している。彼は素晴らしいライダーだ。
私たちも話し合ったし、彼も参加を熱望していることは理解している。コースは彼に合っている。このような状況になってしまったことは悲しい。しかし、不公平なことに黙っていることはできない。リスペクトの欠如だ。
リチャル・カラパスが不満をいうのも当然で、エクアドル全体のUCIポイントでは、リチャル・カラパスは6,771ポイントも獲得しており、半分以上を稼ぎ出している。
しかも、選考基準について知らされたのが遅すぎる。これは、少し不満の残る選考だと言わざるも得ない。
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