何度もアタックをかけたマチュー・ファンデルプール。何度も食らいついたタデイ・ポガチャル。
史上最高のライダー同士の戦いは、思わぬ形で決着がついてしまった。まさかのオーバーランでタデイ・ポガチャルがフェンスに激突。
マチュー・ファンデルプールはギリギリで落車を回避して走り続けた。何故、コーナーでミスをしたのか。タデイ・ポガチャルがチーム公式サイトで答えている。
コーナーの判断
“It’s a MASSIVE mistake!” 🤯
It’s advantage 🇳🇱 Mathieu van der Poel after a rare error on the corner from 🇸🇮 Tadej Pogacar! 👀 #cycling | #couchpeloton | #ParisRoubaix pic.twitter.com/dTZx20fFqa
— SBS Sport (@SBSSportau) April 13, 2025
コーナーへの侵入スビードは、それほど速くないように見える。モトバイクもこけていて、タデイはこれも見てしまったのかな。
タデイ・ポガチャルはバイクのチェーンは落ちてしまっている。これがタイムロスにつながることになった。
さらにホイールも壊れサイコンもパワーを表示していなかったとの情報もある。途中、グローブが拡大された時には赤い色が見えたので、血がにじんでいたのか。
12秒差まで縮まったのに追いつかなかったのはタデイ・ポガチャルらしくない。やはり、疲労があったのも間違いないだろう。石畳の上を疾走する疲労度は計り知れない。
Tadej Pogačar é um atleta lendário. É o ciclismo encarnado. A panache, o talento, a paixão, a garra. É o que atrai fãs, que inspira a subir no selim e tentar emular algo parecido. É Davi e Golias. Encara desafios homéricos e sai como se fosse ele,o gigante,frente às adversidades. pic.twitter.com/gYhMKfn49z
— Allan Almeida (@AllanAlmeiida) April 13, 2025
タデイ、レースを終えての感想は?
石畳、体への負担。間違いなく、これまで経験した中で最も過酷で、タフで、厳しいレースの一つだ。少し経験を積んだので、次にここに来る時は今日ほど過酷ではないかもしれない。
激しい展開で残ったのはマチュー、フィリップセンとの3人になりましたが。
表彰台はほぼ決まっていた。世界最速の二人と競輪場に来るのは、あまり良い考えではないと思っていたんだ(笑)。
何か起こそうとしていたんだ。ジャスパーは脱落したけど、マチューが強すぎた。
しかし、決定的な瞬間は目立たない石畳のコーナーでしたね。何がハンドリングに影響を与えたのだろうか?
バイクは、コーナーで止まっているように見えたが、まっすぐ進んでいるように感じたので、かなり速いスピードでコーナーに差し掛かかった。風が追い風だったので全開だったんだ。ただ、あのコーナーには速すぎた。
コーナーがあることは分かっているはずだ。言い訳はできない。何を学んだかって?38キロ地点に右折があるってこと。その判断を誤った。
今日はツール・ド・フランスのことは一度も考えなかった。ただ今日のレースを楽しみ、今日に集中していた。とにかく楽しんでいたんだ。
5時間も全開で走るなんて、決して楽しめない。本当に素晴らしいレースだったよ。
今シーズン、ファンが世界チャンピオンと全王者の激突を目にするのは、おそらくこれが最後ですが、これまで、今年のモニュメント3つすべてを分け合ってますね。
彼は偉大なチャンピオンであり、世界最高のライダーの一人だ。彼とレースをすることは大変な名誉なんだ。
いつもこう言っている。もし僕が今レースをする子供だったら、彼は僕のアイドルだっただろう。
今年はもうバトルが見られないなんて残念だろうか?
欲張るなよ(笑)。いずれにせよ僕には大きなチャンスはなかった。
来年は優勝できるかな?
来年?もしかしたらね。できると思うよ。初出場で2位になったから、優勝も狙える。まだわからないけど。
ロンド・ファン・フラーンデレンの前からインフルエンザだったマチューだったけれど、この日は120%だった。
タデイ・ポガチャルは、疲労もあっただろう。途中背伸びして、顔をしかめていた場面もあった。チームサポートカーにぶつかりそうになったように見えたことも。
タラレバはないけれど、落車がなくてもスプリントとなるとマチューにはかなわなかっただろう。優勝は来年以降に持ち越しだ。軽量級で優勝できないなんてことはない。
それを見事に証明してみせた。
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