2026年シーズン、Unibet Rose Rocketsの大きな補強として加入したヴィクトル・ラフェ。
ツール・ド・フランス区間優勝経験を持つ30歳のパンチャーで、チームが初のツール・ド・フランス出場を目指すうえでも期待された存在だった。
しかしシーズンが終盤に入った現在、ラフェは一度もUnibet Rose Rocketsのジャージを着てレースを走ることなく、2026年を終えることになった。
チームは「今季は走らない」と判断
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ヴィクトル・ラフェの2026年は、シーズンが始まる前から予定どおりには進まなかった。
2025年11月、Unibet Rose Rocketsはラフェの加入を発表した。
当時、ラフェはプロ生活そのものを続けるか迷っており、日本でチーズを販売することまで考えていたという。そんなラフェを口説き落としたのが、チームを率いるバス・ティエテマだった。
ラフェにとっては、もう一度ロードレースを楽しむための新しいスタートになるはずだった。
ところが、その後に大きな問題が起きた。ラフェは2025年末に中国でウイルスに感染。
その影響で2026年のシーズンインが遅れ、予定されていたレースのスタートリストに名前が載っても、直前になって消えるという状況が続いた。3月にはストラーデ・ビアンケの出場予定にも入っていたが、実際にはスタートできなかった。
4月になっても状況は改善しなかった。
ラフェ自身がチームを通じて説明したところでは、医師からレース出場を認められておらず、ウイルスの原因や適切な治療方法もまだ完全には分かっていない状態。
本人にとっても非常につらい時間だった。せっかく新しいチームに加入し、春のアルデンヌ・クラシックを目標にしていたにもかかわらず、レースの外から見守るしかなかった。
それでもラフェは復帰をあきらめていなかった。夏には再びレースへ戻ることを目指してトレーニングを進めた。しかし、そこでも思うようにはいかなかった。
ラフェは夏の復帰を試みたものの成功せず、本人とチームの医療スタッフはさらに休養することを決めた。
チームのスポーツディレクター、スヴェレ・ヴィク(Sverre Vik)は、「健康上の問題が続いている」という現状を説明。
さらに、今シーズンはもうレースを走らないことが明らかになった。
Unibet Rose Rocketsにとっても、今回の状況は大きな誤算だった。ラフェは2026年に向けた大型補強の一人。
チームにはディラン・フルーネウェーヘン、ワウト・プールス、クレマン・ヴァントゥリーニらも加わり、戦力を大きく強化していた。
その中でラフェには、特に丘陵ステージやアルデンヌ系クラシックで結果を狙うリーダーとしての役割が期待されていた。
バス・ティテマも4月、アムステル・ゴールドレースなどのクラシックを振り返りながら、「こういうレースこそラフェの得意分野」と話していた。
しかし、その期待を実際のレースで試すことさえできなかった。Unibet Rose Rocketsとの契約で再スタートを切っただけに、今回の長期離脱はラフェ本人にとっても非常に大きな失望だろう。
ただ、今回の発表から現時点で引退すると決まったわけではない。今はまず健康を取り戻すことが最優先。
チーム側も、ラフェがどれだけ早く完全に回復できるのかについて明確な期限を設定していない。
スタートラインに立つまでには、まだ時間が必要だ。だが、現時点での契約は2026年末までしかない。







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