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UCIのギア制限によりSRAMを使うチームは大打撃となる?

機材情報
Photo credit: Patrick Strahm on Visualhunt
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8月から、UCIは特別に指定されたレースで最も重いギアの制限をテストする。情報ではツアー・オブ・広西と言われている。

これらのレースでは、クランク1回転で最大10.46mの推進力を発揮するギアの使用が許可される。

これはホイールの直径とギアのサイズによって決定されるが、全員が同じホイールサイズを使用しているため、この措置は事実上ギアを中心としたものでしかない。

ここで問題となるのがギアの組み合わせだ。

 

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SRAM REDでは48Tしかない

 
 
 
 
 
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10.46mということは、ShimanoやCampagnoloのグループセットの場合、許容される最大ギアは54×11ということになる。

つまり、フロントは54歯のアウターリング、カセットは11歯が最小ギアとなる。 この2つのブランドがすでに製造しているチェーンリングとカセットなので問題はない。

SRAMを使用するチームにとっては、状況はより複雑で不運だ。 なぜなら、SRAMはカセットの最小スプロケットとして10歯のコグを使用しているからだ。

つまり、新ルールを遵守するために、ライダーが使用できる最大のスプロケットは49歯のスプロケットということになる。

しかし、SRAMはそのサイズのチェーンリングをRED AXSグループセット用に製造していない。 そのため、実質的には48歯のフロントチェーンリングを使用しなければならない。

SRAM REDのアウターチェーンリングは、50と48しかないのだ。

あらためてUCIの示した表みてみると30・28・25mmのタイヤ幅に対するギアが掲載してある。現在一般的なタイヤ幅となってきた28mmを抜粋してみてみると。

 

  48 49 50 51 52 53 54
10 10.22 10.44 10.65 10.86 11.08 11.29 11.50
11 9.29 9.49 9.68 9.88 10.07 10.26 10.46

 

SRAM REDだと48×10を使用して10.22mしか進めない。その差は、0.24m、24cmとなる。これは大きい。

SRAMのグループセットを使用していないすべてのチームは、より重いギアで長く進めることになる。

したがって、SRAMがスポンサーとなっているチームは、ShimanoやCampagnoloを使用しているチームよりも、UCIの新しいギアルールの影響を大きく受けることになる。

  • Team Visma | Lease a Bike
  • Lidl – Trek
  • Movistar Team
  • Red Bull – BORA – hansgrohe

SRAMが代替策を打ち出すかどうかは、今のところ推測の域を出ない。 SRAMは、UCIが発表したテストについて、コメントしていない。そりゃそうだ。まだテストもしてないのだから。

打開するには、49Tを作るしかないだろう。それならば1回転で2cmの差だ。ただ、ゴールでは2cm以内で決着がつくことも多々ある。

SRAMも困るけど、使っているチームにとっても大問題だ。

 

UCIの公式文章

https://assets.ctfassets.net/761l7gh5x5an/wM1KvDcQdUG8qaBUZDUbM/614d3994b7fbfbfc93869a78bbc5d468/Maximum_Gearing_test_Protocol_-20250801-E-amendments_on_01.08.25.pdf

 

 

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