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クリンチャーとチューブレスタイヤはどちらが速いのか?

機材情報
Photo James Huang
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現代の高性能クリンチャーロードタイヤの最大の魅力の1つは、従来のチューブラーに比べて転がり抵抗が低いこと。

転がり抵抗が大きいタイヤは同じ速度で走行するためにより多くのパワーを必要とするが、転がり抵抗が低いタイヤはより少ないパワーで良い。

市販のトップタイムトライアルタイヤのいくつかについて、チューブレスとクリンチャーの両方の形式で一連のテストを実施し、どのタイヤが最も低い転がり抵抗なのか測定した。

 

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転がり抵抗をテスト

AeroCoach(英国のパフォーマンスコンサルタント)は、さまざまな高性能チューブタイプタイヤとチューブレスタイヤの転がり抵抗を測定。

主にタイムトライアルレースを対象としたタイヤで行った。

テストしたタイヤは

  • Vittoria Corsa Speed
  • Michelin Power TT
  • Specialized S-Works Turbo Cotton
  • S-Works RapidAir
  • Schwalbe TT
  • PirelliのP Zero TT
  • Continental GP5000

これらのタイヤのいつくかのサイズがテストされている。

すべてのタイヤは、外側リム幅が24.7mm、内側リム幅が19.6mmのアルミニウムリムに取り付けられ、90psiと条件は同一に設定。

 

©AeroCoach LTD

テストの結果順位は以下の通り

  1. Vittoria Corsa Speed 25mm
  2. Vittoria Corsa Speed 23mm
  3. Michelin Power TT 25mm
  4. Pirelli  P Zero TT 23mm
  5. Schwalbe TT TLE 25mm
  6. Specialized S-Works Turbo Cotton 24mm
  7. Continental GP TT 23mm
  8. Continental GP 5000 25mm
  9. Continental GP 5000 TL 25mm
  10. Continental GP 5000 23mm
  11. Specialized S-Works Rapidair 26mm
  12. Continental GP 4000 23mm

一般的に言えば、幅の広いタイヤは転がり抵抗が低いと言われているが、実験の結果でも同様となっている。

 

1位

このテストでは、Vittoria Corsa Speedがチューブレス対応であるだけでなく、23mmも25mmもころがり抵抗が少ないタイヤであることがわかる。

このVittoria Corsa Speedの転がり抵抗の低さはBicycle Rolling Resistanceでも同様の数値を出している。

 

2位

新しいMichelin Power TT 25mmは非常に近い数値だったが、これはクリンチャーのみのタイヤ。

 

 

3位

Photo pzerott

Pirelli  P Zero TTもとても良い値で、軽量な178gのクリンチャータイヤだ。

 

GP5000シリーズ

Continentalの新しい25mm幅のチューブレスGP5000 TLは、45 km/hの目標速度を維持するためにペアあたり7ワット以上のパワーを必要としたが、26mm幅のSpecialized S-Works RapidAirはさらに5ワットのパワーを必要とする。

最速のタイヤとContinental GP5000シリーズの違いは、1対のホイールで約5〜8wだった。だが、GP5000シリーズのわずかに厚い構造を考えると、パンクのリスクを減らすのは間違いがない。

 

ころがり抵抗だけではない

Photo James Huang

AeroCoachの実験結果からの最大のポイントは、ころがり抵抗に関して、ケーシングの柔軟性が最も重要な単一の決定要因であるように思われる。

ただし、チューブレス対応のラテックスベースの液体シーラントを装着したチューブレスタイヤと、高性能のラテックスインナーチューブを装着したタイヤの転がり抵抗に差がないことも興味深いことだ。

実際問題として、ロードの場合にはチューブレスのメリットである空気圧を下げることは積極的には行われていない。

空気圧を下げても走れるが、マウンテンのように下げる必要はない。

ころがり抵抗の低い高性能タイヤは、短距離で路面状況が良い場合には最適だが、トラクション、耐久性、パンク保護などの他のパフォーマンス要件と比較検討する必要がある。

走る場面によって適材適所で使い分けるのが一番だ。

まあ、そのうちに軽くて、転がり抵抗が良くて、耐パンク性能にすぐれてパンク修理も簡単というようなタイヤが出てくれば問題は解決するのでしょうけれども。

それか、パンクしても、自動で修復してくれる機能を持ったタイヤとか。

 

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