第13ステージのグラン・コロンビエを制したのはINEOS Grenadiersのミハウ・クフィアトコフスキ。
グラン・コロンビエ峠はジュラの巨人、もしくはジュラの屋根とも呼ばれている。ツール・ド・フランスでは過去5回登場している。
今回優勝したのは、ミハウ・クフィアトコフスキだけど、最速タイムで駆け上がったのはあの人だった。
最速タイム更新
⏱️🚨 As it was expected, Tadej Pogacar set today a new record on Col du Grand Colombier: 44 min 32 sec, improving by almost 2 minutes his time from 2020. Today’s stage was much easier than in 2020 and he drafted until the last 500 meters. Only the sprint was truly thermonuclear.… pic.twitter.com/s7Qhm6JxEw
— Mihai Simion (@faustocoppi60) July 14, 2023
タディ・ポガチャルは、2020ツール・ド・フランスでも過去の記録を更新していた。だが、今回の記録は2分近く短縮。トップで登頂したミハウ・クフィアトコフスキを2分53秒も上回っている。
- 2023 17.6km・7.1% 44:32 av 23.71km/h タディ・ポガチャル
- 2023 47:25 av22.27km/h ミハウ・クフィアトコフスキ
- 2020 46:24 av22.76km/h タディ・ポガチャル
- 2020 49:00 av21.67km/h プリモッシュ・ログリッチ(ツール・ド・レン)
- 2019 48:18 av 21.99km/h ティボー・ピノ(ツール・ド・レン)
- 2012 50:00 av21.24 km/h ティボー・ピノ
タディ・ポガチャルが、加速したのはゴール手前500mから。だが、そこからのスピードはヨナス・ヴィンゲコーを4秒も引き離すほどの爆速ぶり。
過去記録を2分も上回るということは、プロトン全体のレベルも上がっているし、タディ・ポガチャル本人も、更に進化を続けているということだ。
タディ・ポガチャルのコメント
タディ・ポガチャルは、今回の走りについてどう思っているのだろうか。
今日はミハウ・クフィアトコフスキが素晴らしかったが、最終的には我々にとっても良い1日となり、多くのセコンドを獲得することができた。
ツールはまだ長く、この状況は我々にとって良いことだ。
本人は、ステージ優勝でのボーナスタイムを狙っていたのでは。それでも、追いつかないと思われた逃げ集団を捕まえたのは凄いことだ。
ヨナス・ヴィンゲゴー
🇫🇷 #TDF2023
“We will face more and longer climbs in the coming days. That’s more to my liking, and I am still improving.” ~ Jonas Vingegaard
Read more in our report! ✍️
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) July 14, 2023
先頭集団が優勝争いに加わっても気にしなかった。このステージは僕にはあまり合わなかった。チームは素晴らしい走りを見せてくれた。
これからもっと長い登りに直面することになる。その方が自分の資質に合っているし、どんどん良くなっていると感じている。
イエロージャージと今の調子には満足している。これから1週間、全力を尽くすつもりだ。それが総合優勝に十分かどうかは、パリでわかるだろう。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、タイム差が17秒から9秒に縮まったことをあまり気にしていない発言をしているが、内心はどうなんだろうか。
続く第14ステージも山岳が続くが、ここでは下ってゴールとなる。あまり無理はしてほしくないコース設定だ。二人のタイム差が変わるのかはわからない。
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