アルウラツアー第3ステージで、目を覆いたくなるような恐ろしい落車事故が発生した。
ゴールまで残り12km、集団が長い下り坂で加速し、スピードメーターが116km/hを表示していたその瞬間、集団内で落車が発生した。
コントロールを失った選手たちが、生身の体でアスファルトと岩場に叩きつけられた。
集団で走っており先頭から10人目くらいでの落車。それでも3人しか巻き込まれなかったのはプロだからこそかもしれない。
当初、Soudal – Quick Stepのローレンツ・レックスは完走。だが、骨折が見つかっていた。
擦過傷と打撲と思われていたTotalEnergiesのファビアン・グレリエとUAE Team Emirates – XRGのダヴィデ・ステッラの酷い状況がわかってきた。
100km/h以上で落車する代償
This has GOT to hurt 🤕
A blistering 106km/h descent inside the final 15km of Stage 3 caused a three-rider pile up of Laurenz Rex, Davide Stella and Fabien Grellier.
We hope all riders involved are ok 🙏#AlUlaTour | January 27-31 | SBS On Demand 📺 pic.twitter.com/tN2HVDbyyu
— SBS Sport (@SBSSportau) January 29, 2026
2026年シーズン序盤にして起きたこの最悪の事故は、UCI(国際自転車競技連合)が安全対策の強化を急ぐ理由を、あまりにも残酷な形で証明することとなった。
ロードレースの下り坂では時速80km〜100kmが出ることは珍しくないが、今回の現場は116km/hという異常な超高速域だった。
これは高速道路を走る自動車と同じ速度。車ならエアバッグやシートベルトに守られているが、サイクリストは薄い布一枚のジャージとヘルメットだけ。
この速度で転倒することは、生身の人間がコンクリートの壁に射出されるのと同義であり、擦過傷は皮膚だけでなく筋肉まで達する深刻なダメージとなる。
テレビ中継では、事故発生時にカメラ付きバイクが時速106kmで走行していたことを示すグラフィックが流れた直後、UAE Team Emirates – XRGのダヴィデ・ステッラはキャッツアイに衝突してパンクし、制御不能になったと報じられている。
ファビアン・グレリエ TotalEnergies
Fabien Grellier had wonder boven wonder geen fractuur, maar wel een opengescheurde anus. Met spoed werd de 31-jarige Fransman afgevoerd naar het ziekenhuis. Daar volgde meteen een operatie, waarbij zijn achterste weer dichtgenaaid moest worden https://t.co/KP5rhD2KWU
— Marcel Vink (@marcelvink888) January 30, 2026
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公式発表: チーム側は当初「骨折はなく、打撲と深い切り傷のみで数週間の安静が必要」と発表
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実際の怪我(報道): オランダ紙『De Telegraaf』によると、実際はより深刻で、肛門の裂傷(torn anus)を治療するための緊急手術を受けるために病院へ搬送
ダヴィデ・ステッラ UAE Team Emirates – XRG
Unfortunately, we lost Davide Stella to a high-speed crash in the closing kilometres of stage 3.
Heal up soon, Davide 🙏 #WeAreUAE pic.twitter.com/X4cF0BQDAQ
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) January 29, 2026
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怪我の状態: 背中と臀部に「恐ろしいほどの裂傷と切り傷」衝撃でレーシングパンツの後ろ側が完全になくなる
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処置: 傷口を洗浄・縫合するための手術を受け、経過観察のため現地の病院に入院中
時速100km/h越え
ローレンツ・レックスのStravaの記録は時速99kmだった。
だが、Team Picnic PostNLのフリッツ・ビースターボスのStravaでは108km/hとなっている。実際には116km/hだったと本人は言っている。
フリッツ・ビースターボスのコメント
確かに怖い。3人がクラッシュするのを見たが、本当にショックだった。ああいう時は、ただ大したことじゃないことを祈るしかない。
そのまま走り続ける。難しいですか?ただ、そうするしかないんだ。残念ながら、クラッシュはレースの一部だから。私はバイクに細心の注意を払っていた。
小さなミスが命取りになることもあるからだ。私たちはそういう経験をしてきた。
Team Picnic PostNL ファビオ・ヤコブセンのコメント
ああいう下り坂では、あらゆるリスクを回避する。このスピードはとんでもないもの。正直言って、私たちのバイクと細いタイヤは、こんな状況には向いていないと思っている。
ブレーキをかけた。こういう急勾配の超高速下り坂では、そうすべきだと思っている。ただ、それを知らないライダーもいるような気がした。私のコンピューターはすでに時速106kmを示していた。
前の選手たちはさらに速く走っていた。何よりも、誰もあの岩壁に激突しなかったことに、心から嬉しく、感謝している。もっとひどい結果になっていた可能性もあったからだ。
最後の勝負所に向かう手前で勾配のきつい下り坂を設定したことも問題として取り上げられている。フリッツ・ビースターボスのStravaで確認すると下りは11%勾配を越えている。
普通に下っても相当なスピードが出るのにストレートの部分もあった。上り坂で引き延ばされているので後方のライダーはスピードを出して追いつくしかないのだ。
100km/hだから、カーブでは安全にコースを使って下っていたはず。ただ、キャッツアイがあるとはライダーの目からは見えなかったのかも。事前にレース前ミーティングで知らさせていたら問題なかったかもしれない。
今回100km/h越えのスピードで骨折3か所程度で収まったのが奇跡としかいいようがない。TotalEnergiesのファビアン・グレリエは排泄とかどうしているのだろうか。
想像するのも怖い状態だ。Team Picnic PostNLがエアバック導入とか考えているけれど、クラウドファンディングでは資金が集まっていない。
仮にアクシデントでエアバックが作動して助かったとしても、そのご膨らんだままでは走れないし。色々と課題も多い。







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