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2026 ミラノ~サンレモ 「あの落車こそが勝利につながった」元プロ選手がポガチャル勝利について大胆な主張を展開

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Image credit: chan
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2026年のミラノ~サンレモは、タデイ・ポガチャルの劇的な勝利によって幕を閉じた。

チプレッサ前の集団落車を乗り越え、ポッジョでのアタック、そして最後はフィニッシュラインでのスプリントを制するという圧倒的なパフォーマンスは、世界中のファンを熱狂させた。

多くの人が「不運なトラブルを実力でねじ伏せた」と称賛する中、元アメリカ人プロ選手のトム・ダニエルソンは異なる視点を提示している。

彼は、あの集団落車こそがポガチャルの勝利を決定づけた要因の一つであるという、非常に興味深く大胆な分析を展開しておりネットでも話題となっている。

 

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トム・ダニエルソンの考え

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ダニエルソンは、ポガチャル自身も巻き込まれたチプレッサ手前の落車が、結果としてライバルたち、特にマチュー・ファンデルプール(Alpecin-Premier Tech)にとって致命的な状況を作り出したと指摘している。

落車が集団に与えた影響について、彼のxでの見解は以下の通りだ。全文を要約してお伝えする。

 

1.タデイ・ポガチャルのコンデション

トム・ダニエルソンの投稿

 

当たり前のことだが、タデイのコンディションや調子について触れておこう。彼は間違いなく、今シーズン、そしてこのレースに、これまで以上に強くなって臨んできた。

チプレッサの麓での追い上げとポジション取りは、まさに圧巻だった。そしてその直後にアタックを仕掛け、向かい風の中、チプレッサの登坂記録を更新するスピードで独走したことは、彼が今シーズン、他を圧倒する最高の状態にあることを示している。

 

正直、本当に感銘を受けた。彼はポッジョでの記録的なペースでそれを裏付け、MVDPを振り切り、ピドコックが辛うじて食らいつく中、独走した。

また、今日の勝因となった動きの大部分を当然ながら彼が担い、先頭でスプリントを仕掛けて勝利を収めた。

2026年のタデイは新たな次元へと到達したと言わざるを得ない。このレースでの勝利は、彼が勝利を収めるとは誰も予想しなかった状況下でのものだったのだから。

 

2.この落車は、実はタデイにとってプラスに働いた! 

 

落車はタデイのパフォーマンスに間違いなく悪影響を与えたが、同じく落車していたファンデルプールに対して、彼をより有利な立場に立たせたことで、結果的に優勝につながったと思う。

両ライダーとも追走のために閾値ゾーンの力を発揮せざるを得ず、その結果、チプレッサでの展開は、まるで長い登りでの一騎打ちのような様相を呈した。

また、これによりその後の逃げ集団への合流は、まるで長い登り区間のように、より長い努力の末に訪れることになった。

MVDPの追走距離はタデイよりも短く、消費したエネルギーも少なかったが、その追加の努力が、タデイにとってより有利な戦場を作り出したと私は考えている。

 

3. UAE Team Emirates – XRGのチーム力

 

UAEチームはレース展開に驚くべき適応力を見せ、混沌とした状況に的確に対応した。タデイの追走を助ける選手、彼を前方に押し上げリードアウトを開始するマクナルティ、そしてフレッシュな状態で驚異的なスプリントを仕掛けたデルトロがいた。

レース終盤の疲労や、サンレモのこの区間を走るだけでも困難な状況下での混乱というプレッシャーの中で、極めて高いレベルの実行力を発揮した。

一方で、もし私の認識が間違っていれば訂正してほしいのだが、タデイがチームメイトの横の左側に正しく位置していたにもかかわらず、前方のチームメイトが左カーブを抜け出す際に突然左へ移動したことで、結果的にタデイを落車させてしまったのではないかと思う。

ミスはつきものだが、自分たちのミスが混乱を招いたかもしれないと知りながら、その状況で態勢を立て直し、作戦を実行するのは確かに困難だっただろう。

 

4.トム・ピドコックの適応力

 

トム・ピドコックと彼のチームは素晴らしいレースを展開した。適切なタイミングで適切な位置に身を置き、重要な局面では必要なパフォーマンスを発揮することができた。

彼は非常に力強く、かつ完璧な走りを見せ、集団から抜け出すのに必要な最低限の走りをしつつ、タデイについていくために必要な力を温存するよう慎重に走った。

2人の大本命が落車し、決定的な局面の前に追走を余儀なくされたことは確かに彼にとって有利に働いたが、その日タデイについていけたのは彼だけだった。

2位という結果は素晴らしいものであり、タデイについていけたことは、今後のピドコックにとって大きな自信となるだろう。そうそう、ポッジョの下り坂でタデイとピドコックを捉えたドローン映像は、本当に最高だったよね!?

 

4.ワウト・ファンアールトの復権

 

ワウト・ファン・アールトもまた、転倒の影響でタデイやMVDPと同様に苦境に立たされながらも、「決して諦めない」という姿勢を見せた。

激しい追走と粘り強い走りを見せた後、スプリントの達人たちがスプリント態勢を整える中、彼はレースセンスを活かしてゴール手前でアタックを仕掛けた。見事な走りを見せ、3位でフィニッシュ。フランダースやルーベに向けた実力と、高まりつつあるコンディションを証明した。

 

トム・ダニエルソンは、落車がタデイ・ポガチャルに結果的に有利に働いたと言っている。通常はチップレサまでエースはアシストに守られて集団前方をキープして走る。

今回は落車したことで、大きな負荷がかかったためにマチュー・ファンデルプールに不利になったという。

私の意見は少し違う。以下の画像を見てほしい。

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショットより

 

チップレサからポッジョに向かう下りで、マチュー・ファンデルプールは歯を食いしばっているのだ。後ろのトム・ピドコックはボトルの水を飲み涼しい顔をしていた。

この時に、すでにコンデションが悪いのかと私は思っていたけど、そうではなく指を怪我しておりハンドルを握るのも難しかったことをマチューはインタビューで答えている。

すでにチップレサでは限界に近かったと。余分負荷も敗因の一つだけど、今回は指の負傷でハンドルをうまく握れないほどの損傷を受けたのが大きかったと思う。

 

コメント

  1. よかあし より:

    鋭い考察ありがとうございます。
    落車の前の位置取りまでは見てなかったので、もう一回見てみたくなりました。

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