今回のスーパープレスティージュュ第5戦には、ワウト・ファンアールトが登場。
これまで2戦共、3位で走っており事前のインタビューでは更に順位を上げたいと答えていた。
さて、結果はどうなっただろうか?
スーパープレスティージュ第5戦ボーム
高低差はあるけれど、ほとんどが芝生のコース。人工的障害物は1か所だけで階段とかはない。
ただ、砂場があり女子は最後まで乗って走ることは出来ないコース。さらに、霜が降りていたのか芝生は湿っており、走りにくそうな部分がかなりある。
女子エリートは、二人で競って走っていたが、問題はバイクチェンジの時。
先に、バイクチェンジしたセイリン・デルカルメンアルバラード(Alpecin-Fenix)の前に、ルシンダ・ブランド(Telenet-Baloise Lions)が乗り捨てたバイクがデルカルメンアルバラードの邪魔になってしまう。
待ち受けるスタッフが、ルシンダ・ブランドは一人だったので、バイクを受け取る人がいない状態。
トップ選手なのだから、二人は待機させておいて、流れるようなバイクチェンジで走って欲しい。
追記
レース後、ルシンダ・ブランドはセイリンに謝罪。陪審員は彼女に120スイスフランの少額の罰金を課している。故意ではないが妨害した為だ。
結局、この時の差から徐々にタイム差が広がってしまう。
トップはルシンダ・ブランドが、そのまま逃げ切った。2位は10秒差で、そのまま世界チャンピオンジャージのセイリン・デルカルメンアルバラードが入る。
3位はデニス・ベッセマ(Denise Betsema)が45秒差。
男子エリート
凄まじいスタートから始まる。最初は、トム・ピドコックが先頭だったがすぐにチェンジ。
物凄い勾配の所を上がっていく。先頭はエリ・イーゼルビットが譲らない。右側には、大きな男女の像が2体寝そべっている。
2周目に入って、トーン・アールツが登りで一気に先頭に立つ。ワウト・ファンアールトはまだ12番手辺りを走っている。
3週目に入り、先頭は目まぐるしく変わる。ようやくワウト・ファンアールトが5位まで浮上。
4周目でついに、ワウト・ファンアールトが先頭に立つ。
ワウト・ファンアールトは全く先頭を譲らない。1周以上先頭を引きっぱなしだ。
長い登りで、一気に後続を引き離しにかかるが、後続も負けてはいない。少し離れただけで、4人共ついていく。
バイクチェンジのエリアの前に順位が変わる。トーン・アールツがこの後トッブに立つ。
トーン・アールツとエリ・イーゼルビット、ワウト・ファンアールトの並びで走っている。
トーン・アールツとエリ・イーゼルビットが少し抜けている。2秒くらいの差か。
ついに4人に絞られてきた。トーン・アールツもスパートをかけるが決まらない。
長い登りで、エリ・イーゼルビットがアタック。ワウト・ファンアールトは滑ってしまい、バイクを降りておしてしまう。
ここで差がついてしまった。当然、エリ・イーゼルビットはスパート。
ここで、2位で追っていたトーン・アールツが落車。二人の邪魔をしてしまい、さらに差がついてしまう。
ワウト・ファンアールトは11秒差で、エリ・イーゼルビットを追っていたが、カーブで落車。2位から一気に4位に順位を落としてしまう。
エリ・イーゼルビットは一人でガンガンに走っている。落車しなければ、このままいきそうだ。
2位はマイケル・ファントーレンハウトが追っている。
エリ・イーゼルビットは、そのままトップを独走。2位以下に大差をつけて勝利となった。
復帰第3戦のワウト・ファンアールトは35秒差の4位に終わる。登りで滑ったことと、カーブでの落車と2度のアクシデントがあったことが敗因だ。
先頭を走る時間も長かったし、着実にコンデションを上げているのは間違いない。
次は、いよいよ12月23日にX2Oトロフェー第4戦ヘーレンタルスでマチュー・ファンデルプールと対決だ。マチューも初戦なので、調子はまだまだだろう。
どちらが表彰台に立つのか楽しみだ。
追記
12月20日ワールドカップ第2戦ナムル(Namen)にワウト・ファンアールトも参加することが決定。こちらが最初に二人が対決するレースとなる。
リザルト
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen – Bingoal)
- マイケル・ファントーレンハウト(Pauwels Sauzen – Bingoal)+0:15
- トーン・アールツ(Telenet Baloise)+0:21
- ワウト・ファンアールト(Jumbo – Vimsa)+0:35
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